初期衝動の塊 〜 スピッツ『名前をつけてやる』(1991) 〜

 


 『名前をつけてやる』は、スピッツが1991年にリリースしたセカンド・アルバム。もしかすると、初めてオリコンシングルチャートのトップ10にランクインした「ロビンソン」がキッカケでスピッツを知った人は聴いたことないかも? こういう人、けっこう周りにいるもので...。

 でも僕にとって、スピッツの最高傑作は『名前をつけてやる』。今よりも“売れる”ことを強く意識していないせいか、良くも悪くも歌詞が素直で無鉄砲だったりするし、サウンドも洗練とは程遠いけど、そうした粗も含めて、当時のスピッツが余すところなく記録されているという意味では唯一無二。

 こういうアルバムって、必ず時代を越えて受け継がれるんですよねえ、不思議なことに。



初出 : クッキーシーンのFacebook企画『DISC of the DAY』。2013年11月4日執筆。

※本稿は、クッキーシーンのFacebook企画『DISC of the DAY』に寄稿した記事に加筆・修正を施したものです。

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