近藤 真弥

ポップ・カルチャーが大好きなフリーライター/編集。批評スタイルは「群れずに是々非々」。主な仕事のまとめ : http://masayakondo.strikingly.com/ 連絡先 : acidhouse19880727@gmail.com
固定されたノート

ポップ・カルチャーと社会~私たちはあなたの言葉を必要としている

ポップ・カルチャーと社会。ブックオフの108円コーナーに陳列されている、薄っぺらい新書のタイトルみたいだ。しかし、本稿の内容に沿ったものをと考えたら、これ以上のフレーズは思い浮かばなかった。ポストモダンかぶれの思わせぶりなやつはゴメンだし、ならばとストレートに表現してみた。
 本稿を書こうと思い立ったきっかけは、上西充子の著書『呪いの言葉の解きかた』を読んだことだった。この本は呪いの言葉に対抗する

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映画『存在のない子供たち』

レバノン出身のナディーン・ラバキーは、中東を代表する映画監督の1人だ。デビュー作『キャラメル』がカンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、さらに同映画祭の“ある視点部門”の審査員長を務めた経験もある。

 そんなナディーンの最新作が『存在のない子供たち』だ。本作の主人公は、12歳の少年ゼイン(ゼイン・アル・ラフィーア)。だが、この年齢には“たぶん”という留保がつく。貧しい両親は出生届を提出しておらず、

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生活はあるのに、社会がない

ある日、数少ない友人と話していたときのこと。その友人はぽつりと、こう呟いた。

「私、社会が見えてこない生活の歌って苦手なんだよね」

 これには筆者も同意できるため、互いにあれやこれやと曲を挙げながら楽しく過ごした。
 とりわけ盛りあがったのは、星野源の“恋”について話したときだ。〈ただ腹を空かせて 君の元へ帰るんだ〉と歌われるこの曲は、どこかの街で暮らす2人を描いている。その詩情はなかなかのも

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So!YoON!(황소윤)『So!YoON!』

日本でも人気を集めている、韓国の3人組バンドSE SO NEON(セソニョン)。そのヴォーカル/ギターであるソユンのソロ・アルバムが『So!YoON!』だ。
 本作にはさまざまな要素がある。ヒップホップ、ファンク、ソウル、R&B、ロックなど、挙げていけばきりがない。もっとも、そうした音楽は珍しいものじゃないだろう。いまや多くの音楽好きが、ストリーミングサービスなどを介してあらゆるサウンドに触れてい

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“痩せすぎ=悪”なのか

先日、打ち合わせでモデルの方と会う機会がありました。会うのは初めてだったんですが、いろいろ話をしてみたら、なんと筆者がこれまで書いてきた原稿を一通りチェックしたとのこと。初対面だから、事前にどういう人か知りたかったそうです。
 モデルさんが言及してくれたのは、ブラックピンクの「Kill This Love」評でした。ブラックピンクの大ファンなので、とても興味深く読んだという嬉しい感想。そこから彼女

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MikikiでDYGLにインタヴューしました。音楽ファン(特にイギリス)にはグッとくる話がたくさん。音楽以外の話もぜひ読んでほしい。いまという時代に生きる意味を少しでも考えたことがあるなら、響くのではないでしょうか。ぜひとも。 http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/22228