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週末に読みたいマーケティング良書30選

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

ド定番ですが、まずはこれ。マーケティングの基本理論とUSJでの実例のバランスが絶妙で、やはりこれを超えるマーケティング入門書はないと思います。

人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

マーケターでありデータサイエンティストである松本さんの本。行動経済学や心理学をベースに「認知の歪み」について深ぼっていくのがとてもおもしろかったです。コロナで「ファクトのあり方」が問われる今こそ読みたい一冊。

マーケティングプロフェッショナルの視点

元P&G音部さんの書籍。これめちゃくちゃ良かったです。マーケティング戦略をメインに、勝てる組織をどうやって作るか、といった組織論まで、非常に幅広く考え方が学べる一冊。マーケターは必読だと思います。

すべては消費者のために

P&Gで日本人初のヴァイス・プレジデントになった和田さんのキャリア×マーケ論。ウィスパーのブランド立ち上げやパンパースのV字回復など、当時の戦略が詳細に書かれていてとても勉強になりました。マネジメントや育成面でも学びが多く、非常に濃厚な一冊です。

ブランディングの科学

私も含めた多くのマーケターが「盲目的』に信じている法則を、エビデンスベースでバッタバッタ斬っていく気持ちのいい書籍。世界中のデータ・事例に基づいた非常に濃厚でボリューミーな一冊です。特に学び深かったのは「ロイヤルティープログラム(CRM等)は収益に貢献しない」「既存重要顧客だけにフォーカスしていても収益は下がっていく」「同カテゴリのブランド間の顧客属性は大差がない」この3つでした。マーケティング従事者以外にはあまりおすすめできない本ですが、より実践的なマーケティング理論を学びたい人には激しくおすすめします。

戦争広告代理店

田端信太郎さんがおすすめしていたPRに関する本。まさにマーケティングとは「Perception is everything」であることを再認識させてくれる内容でした。マーケ/PRだけでなく、営業やアライアンス、あと社内マネジメントも含めて、「情報」が勝敗を左右する職種につく人は全員読んだ方が良いと思います。

P&G式 伝える技術 徹底する力

元P&Gの人は「徹底した目的思考」がかなり強いと感じているのですが、その真髄に触れられるのがこの本です。日々のコミュニケーションからマーケティングの施策まで、常に目的思考で考え、伝えていくためのノウハウがまとまっています。新卒とか若手に読んでほしい一冊。

「売る」から、「売れる」へ。

ブランディングのプロセスがわかりやすく語られていて、非常に良い本。「企画書は手紙」という考え方は僕も同じ。著者は『センスは知識からはじまる』の水野さん。

鈴木敏文の統計心理学

「心理学」「直観力」「仮説検証」の真髄が学べるマーケティングに関わる人は必読の一冊。語り口調がどこか森岡さんっぽいのもまた魅力的。「信じてるもの」がある人は、言葉の重みが違いますね。

マーケターのように生きろ

「マーケティング思考 × キャリア」の教科書のような一冊。僕もマーケティング思考と出会ってから人生が変わった一人ですが、そのプロセスが圧倒的クオリティで体系化されています。

本当のブランド理念について語ろう

数々の偉大なブランド事例をベースにブランドビルディングについてまとめた一冊。僕も実務で応用している有効なフレームがいくつも紹介されていて、非常に学びが多かったです。

アスリート×ブランド

Red Bull元CMO長田新子さんが書かれたRed Bull流マーケティングに関する一冊。Red Bullのマーケティングは本当にオモテに情報が出ないので、めちゃくちゃ貴重。割と踏み込んだ内容やノウハウについても触れていて驚きました。独自性の高いマーケティングですが、参考になるポイントがたくさんあると思います。

小倉昌男 経営学

これめっちゃ良かったです。「クロネコヤマトの宅急便」立ち上げエピソードを綴った一冊。小倉さんは当時マーケティングのセミナーに通い詰めるなど、非常にマーケティングを重要視していたことが伺え、マーケドリブンのサービス設計の話はとても学びになりました。

確率思考の戦略論

難解な本で有名ですが、数式は無視して考え方を学ぶだけでもかなり読み応えのある一冊。ハリポタ導入による来場増加数の予想ロジックとか、意外とやってることはシンプルなんだなーと知れるのもおもしろいです。

顧客起点マーケティング

アプリのマーケやるなら絶対これは読んでおきましょう。ユーザーインサイト等の定性情報と、サービスログ等の定量情報から顧客マッピングを作る手法はほんとすごい発明だと思います。

マーケティングゲーム

ほとんど知られてないんですが、これめちゃくちゃ名著です。日本のマーケ本ではあまり語られない「RTB(Reason to Believe)」の概念がまとまっていて、施策考えるためのノウハウが豊富。翻訳はあの足立さん。

「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密

同じく足立さんでこれも読んでおきましょう。マクドナルドV字回復で取り組んだ事例や戦略がまとまっています。特にポジティブなニュースを連続で発信し空気づくりをしていく「Always On」戦略はよく僕も取り入れています。

マーケティング大原則

同じく足立さんでもう一発。「300億円の〜」が事例ベースで、こちらは理論・原則ベースの一冊。網羅性がすごく、これぞ教科書。賛否分かれる理論にも、足立さんなりのスタンスを示されているのがとても参考になります。

なぜ「つい買ってしまう」のか?

アイデアとインサイトに関する説明がとてもわかりやすく、初心者向けの一冊。消費者観察の手法や成功事例が載っていてすぐ実践に応用できる内容です。あと松本さんの独特の世界観もすごく好きです。

恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。

とにかく扱ってる守備範囲が広く、ROIの考え方から、ビジョン、実行体制、CSR/CSVまで、あらゆる課題が網羅されていてとても読み応えがある一冊です。

空気のつくり方

ベイスターズを復活させたマーケティング戦略の本。明確なターゲット設定と圧倒的な施策実施数の重要性がわかる一冊です。フェーズごとにKPIを変えていた事例なんかは、なかなか知れないケーススタディなので貴重ですね。

コミュニティマーケティング

コミュニティをうまく活かすマーケ戦略の教科書。ToBモデルをベースにしてますが、ToCにも応用できます。ファーストピンの押さえ方やコミュニティを濃くしていくHOWの事例が多く、すぐ真似したいものばかりです。

マーケティングとは「組織革命」である。

マーケティングは総合格闘技なので、どれだけ強いチームを作り上げられるかがめちゃくちゃ重要なわけですが、そのノウハウが詰まった珍しい本がこちら。かなり性悪説な印象があり、個人的に少し相容れない部分もありますが、目的達成から逆算した組織開発の視点はとても学びになります。

Think Simple

広告クリエイティブの話の比重が多いものの、コンセプト開発やメッセージラインに関するやりとりはめちゃくちゃ面白くて引き込まれます。特にジョブズの辛辣なフィードバックや、そこに立ち向かうエージェンシーとの戦いはAppleファンにはたまりません。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

「錯覚資産」という言葉がフィーチャーされがちですが、実は「価値の伝え方・見せ方」の素晴らしい教材だと思っています。受け手に価値を感じてもらうためのコミュニケーションはマーケティングにおいても応用できる部分が多々ありますね。

戦略PR 空気をつくる。世論で売る。

戦略PRの第一人者、本田さんがブームの作り方についてまとめた本。日本ではあまり知名度がない戦略PRの手法や得意/不得意について理解できる貴重な一冊。

サニーサイドアップの仕事術

同じくPR系でおすすめしたいのがこれ。パンケーキのBillsや中田英寿のマネジメントで有名なサニーサイドアップに関する本です。メディアの取り上げ方から逆算したコミュニケーション設計ってあまり語られること少ないので非常におもしろいです。

ローマ法王に米を食べさせた男

これもPR系ですが、PRを軸にブランドをつくっていった珍しい事例。ペイドの広告では絶対に作れない、PRだからこそ生み出せる波及効果の凄さを痛感する一冊です。

コミュニケーションをデザインするための本

コミュニケーション設計においてユニークな事例がたくさん載っている良い本です。電通CDCらしい課題との向き合い方で勉強になります。

スターバックス成功物語

マーケティングドリブンで偉大なブランドができる過程を追体験できる一冊。強固なブランド哲学と事業における優先順位の明確化が、ブレないブランドづくりの鍵だとわかります。


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(マーケティング思考や広告の発信をしています)


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