「初めまして。」と『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

3年間のロサンゼルス生活に一区切りをつけて、数日前に帰国してきました。乾燥した空気でほぼ1年中晴れているカリフォルニアとは対照的に、東京は湿気がすごくてしかも雨。でも食べ物は日本の方がやっぱり断然おいしい。

「映画のこと、アメリカのこと」記念すべき第1回目の投稿は、早速昨日観たドキュメンタリー映画、『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』について。BBC Films製作で、英国インディペンデント映画賞やPGA(全米製作者組合賞)のドキュメンタリー部門にノミネートされるなどされ、話題になりました。(予告編はこちら

僕は普段あまりドキュメンタリー映画は観ないのですが、以前SNS上で見かけたHozierの『Take Me To Church』のMVで踊るセルゲイ・ポルーニンの姿を覚えていたこともあり、興味がわきました。

映画はタイトルの通り、ウクライナ人ダンサー、セルゲイ・ポルーニンの故郷での生い立ちから、英国ロイヤルバレエの最年少プリンシパルに登り詰めるまで、そして電撃退団とその後の苦労に渡るまでを、時に周りの人の視点から、時に本人の視点から追っています。ダンサーとしての高みに登るほど、自分を応援してくれる家族がバラバラになっていくという皮肉な状況は、裕福な日本ではあまり考えられないことですが、外国で一人戦い続ける若いポルーニンにとっては本当に辛い状況だったのではないかと想像がつきます。でも数多くのパフォーマンスのフッテージに見える彼の踊りは圧巻。世間では上半身を覆うタトゥーや電撃退団のイメージから「問題児」などという言葉がつきまとっているようですが、非常にデリケートで、人間的な心を強く持っている人だというのが伝わってくる作品でした。

ドキュメンタリー映画は「現実を伝える」ことを使命としたジャーナリズム指向の作品からエンターテインメント性が強めの作品まで様々ありますが、この作品はストーリー性も強く、比較的取っ付きやすいほうだと思いました。伝記物のノンフィクションとして、どこかの製作会社がハリウッド映画化とかしても全然ありだと思ったりもしました。(もしかしてどこかの会社がもう動き出していたりして…。調べてみよう)

ということで、これからよろしくお願いします。

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