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2024年2月2日(金)「有害鳥獣(ではないですが)・コガモ」

今日の豊田は曇りのち晴れ。
朝方の最低気温は0℃、日中の最高気温は11℃。昨日は暖かかったのに、また元の気温に逆戻り。従い、明後日で立春であると言うのに、まだまだ春が近付いて来た感はありませんですねぇ。さて。

昨日は「醗酵食品・干物」についてお伝え致しましたが、本日は先般のマガモに続く「有害鳥獣(ではないですが)・コガモ」についてお伝えして行きたいと思います。

コガモ。
マガモカルガモは割と一般の方々にも知れ渡っていますが、コガモなんてあんまり聞いたコトが無いですよねぇ。日本に渡って来るカモ類の中では最小であり、鳩くらいの大きさしかありません。従い、名前の通りのコガモ(小鴨)なのです。

今回のコガモも、奇特な猟友が獲ってくれたモノです。
自分は鳥撃ちはやっていなかったので詳しいコトは良く分かってませんが、鳥撃ちではエアライフル(所謂、空気銃)や散弾銃を使ってモノを獲るコトが多いようです。ただ、散弾銃だと弾が放射状に拡がる為、弾が獲物に中ったとしても全身弾塗れ(?)になってしまうコトもあります。が、エアライフル使用だと、狙いを澄ましてヘッドショットやネックショットを決めれば、主に胸肉や腿肉などの可食部への損傷は皆無で、そのまんま丸ごと調理して食べられる、と言う利点があります(ありがたや、有り難や~)。
ただ、どうやらコガモはカラダが小さいコトもあって身軽であること、羽ばたきも速くて飛翔速度も速く、また翔び方も不規則である為、ハンター泣かせの鴨であるらしいのです。一方では、マガモやカルガモよりも警戒心が薄いようですし、ハンターに気付いて驚くと垂直に飛び上がって頭上の木に登ったり、旋回して元の水場に戻ったりする習性があるようなので、仮に撃ち損じたとしても、辛抱強く待っていればまたチャンスは巡って来るようです。

今回も前回と同様に、手で羽を毟り、残った羽毛はバーナーで焼き切ります。まぁ、毛を毟って驚いたのはやっぱり剥いたお姿がエラく小さいと言うコト(どうでしょう?マガモの1/4程度の大きさしか無いんじゃあないかな)。ホント、鳩程度の大きさしかありません。手羽部分については、ホントにか細くてとても食えるホドの量も取れ無さそうなので、羽を毟っても仕方ないと思い、羽は取らずに切り落としました。この大きさだと胸肉やら腿肉やらの部位ごとに取り分けてしまうと、もう30cm大のサカナよりも食べる部分が少なくなってしまうカンジだったので、内臓を抜くだけにしておきました(取り出した心臓・レバー・砂肝等の内臓だって、魚の内臓並みに小さい…)。

この程度の大きさだと、1羽分丸ごとローストにするか、肉とホネ付きでぶつ切りにして鍋にブチ込むかしかなさそうなカンジです。折角なので、今回はローストにしてみました。
コガモは雑食であり、小さい割に良く食べる鴨のようで、冬に向けて脂肪を蓄え肉質も良くなるとの由。鴨らしい風味も強く、独特の香りもあって野趣に富むとも言われてます。「鴨の中では一番美味いのでは?」とも言われているようですので、期待大です。

オーブンで180℃、1時間ロースト。
シャレたお店であればオレンジソース等のフルーツ系のモノと合わせちゃったりするのだろうけれども、コガモ自体の味をじっくりと味わいたいと思い、超シンプルに塩コショウのみ。その他の調味料やらローズマリー等のハーブ系も一切使わず。
マガモと同様に結構濃い目の赤身肉であり、確かに可食部は少ないけれども、味は凝縮されていて、旨味も強いカンジ。こりゃあ、赤にも合いますわねぇ。
コレがばんばん獲れるならば、狩猟期間中の11月15日~翌2月15日迄にご提供出来るのでしょうが、猟期が限られている上に、纏まった数が獲れるようなシロモノでもなさそうなので、手に入ったらお出し出来る、みたいなカンジになりますかね(って、保健所認可解体処理施設問題は残ってますが(汗))。

と言うコトで、今週はコレにて。
来週は2月4日(日)が新たな二十四節気の最初の節気となりますので「二十四節気・立春(りっしゅん)」をお届けする予定です。
立春明けの来週初には気温も低下して降雪予報もあるようですが、週末は比較的良い天気のようですので、良い週末となるコトを祈ります。


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