見出し画像

6月12日(月) 「フードマイレージ」について考える

今日の豊田は台風の影響もあって、昨日に続いて終日雨。
最低気温は21℃、最高気温も24℃迄しか上がらず。
梅雨だし、小笠原近辺を通過予定の台風3号の影響もあるってコトでは仕方ないですね。
昨日辺りからは、二十四節気芒種」の次項、七十二候の「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」(蛍が光りだす時季)。腐った草がホタルになるワケじゃあないけどねぇ(笑)。この辺じゃあ、まだホタルは見られませんねぇ。でも、そんな時期なのだそうです。さて、

先週末は「醗酵飲料(日本酒)・醸し人九平次」についてお届けしましたが、今日は「『フードマイレージ』について考える」についてお伝えしたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

冒頭のPDF画像、ご覧になりました?
コレは元々は農林水産省の関係者(中田哲也さん)が作成された資料のようで、やや古い(2001年?)データに基づくモノのようですが、結構衝撃的ですよね。
フードマイレージは、食料の生産地から消費者の食卓に上る迄の輸送に掛かった「重量×距離」で定量化されたモノなワケで、そのCO2排出量が地球環境に与える負荷がドレだけあるのかを可視化したモノなのですが、世界的に見て日本は総量でダントツの一位(ソレを示すのが上の図)、国民一人当たりでも、2位の韓国よりも若干多くて一位。
確かに、日本の食料需給率は4割以下で、6割超は輸入品なワケで、実際に日本のスーパー等の陳列棚に並んでいる商品を見ると、世界各国の色んなトコロから輸入されたモノが数多く見受けられます。
ロシアによるウクライナ侵攻以降、世界的なインフレが昂進してますが、当面この趨勢は続くと思われるし、少子高齢化による人口減少が続く日本の国力低下による円安進行のトレンドも反転する要因も無さそうなので、今後も特に輸入品が値上げされて行くのは避けられない状況にありそうです。
更には爆食中国や、今年に入って人口数でその中国を抜いたインド、もっと言えばコレから経済成長と人口爆発が期待(?)されるアフリカ諸国が控えているので、日本が輸入食料に頼り続けていくコトがいつ迄可能なのか、少々(可也?)疑問です。既に、世界各地で日本が中国等に穀物や畜水産物等、色んな食材を「買い負け」している状況は発生してますし、国際的な商品相場は上昇の一途を辿りつつあるし。
コレは正にSDGsの問題であるし、最近では世界的な食料危機に陥った場合に真っ先にヤラれるのが日本だ、的な本も沢山出版されてますよね。
フードマイレージの対極にあるコトバとして「地産地消」があるワケですが、今後の日本は極力食料の自給率を高める努力をした上で、個々人が食材調達する際にはフードマイレージや地産地消を意識しつつ買い物をする、自身の食生活を改めて見直してみる等と言う行動パターンを採るように心掛けねばならんのでしょうねぇ。

とは言え。
既に色んなトコロで指摘されているように、フードマイレージには輸送手段に係る環境負荷への影響(即ち、同じ距離を運ぶにしてもCO2排出量の多い飛行機で運ぶのか、少ないフネや鉄道等で運ぶのか等)や、生産や消費・廃棄/回収等に係るトータルコストを勘案してどうなのか(フードマイレージは多くても、場合によっては地産地消の方が環境負荷が高かったりするケースも)等の問題もあるので、単純にフードマイレージだけを考えてりゃあエエ、と言うハナシでも無さそうです(地域で養鶏しているニワトリに与えるエサ(飼料)が全量米国からの輸入モノだったら、どうなのよ?的な…)。

コトはカンタンでは無さそうですが、上述のコト等もアタマに入れておいた上で、コレから開業予定のお店の食材調達を考えて行かねばならんな、と再認識した次第であります。

明日は、「醗酵飲料・仕入候補先の酒屋さん」について書いて行こうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?