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「持ち家」と「賃貸」 どっちがいいの?

結論から言うと、ケースバイケースです!
っと、言ってしまうと身も蓋もないのですが、正解はありません。

やはり、人それぞれにライフスタイルがあり、収入や家族構成などの背景が異なります。よって個別に判断していかないとどちらを選ぶべきなのかの答えはでません。

ただ、買うにしても借りるにしても、それぞれメリットやデメリットがあるので、今日は、ちょっとその辺りをまとめてみたいと思います。

まず、マイホームを購入する方は、

・将来的に自分の資産を持ちたい
・周囲を気にせず自分好みに暮らしたい
・結婚や出産を機に住まいについて見直したい             

などを考え、購入を検討されるのではないでしょうか。

それでは、まず、持ち家のメリット・デメリットを見ていきましょう!

<持ち家のメリット>

①ローンの返済後に自分の資産として残せる
②家族に帰る場所を提供できる
③持ち家のなので、気兼ねなく生活できる
④内装や間取り、設備などが自由に変更できる
⑤債務者が亡くなった時にローンの残債がなくなる(団体信用生命保険)

持ち家の場合、特にメリットが大きいのは、住宅ローンを借りた方(債務者)が、ローン返済中に亡くなった時に、団体信用生命保険によって、ローンが一切なくなってしまうことが挙げられます。

この制度があることで、万一の時にも、ローン返済の必要がなくなり、 住む場所だけは残せるので、家族が住み続けられる環境を提供できるというポイントが大きなメリットになります。

また、例えば、分譲マンションの場合、物件にもよりますが、設備や建具などが同じくらいの広さの平均的な賃貸物件に比べてグレードが高めなのが一般的で、間取り変更など将来のリフォームも自由にできます。

<持ち家のデメリット>

①気軽に引越しができない
②固定資産税がかかる
③修繕維持費がかかる

持ち家の場合、気軽に移動しにくくなることがデメリットになることもあります。駅から徒歩10分圏内など、売りやすく貸しやすい物件を選んでおくことで、住み替えしにくいというデメリットは回避することが可能です。

不動産は立地が全てとも言えます。
価値の下がりにくい場所を選ぶことも重要です。

また、経年劣化に応じた家の補修や設備交換が必要になること、固定資産税・都市計画税がかかること、マンションの場合は修繕積立金や管理費といった恒常的な出費があることなど、賃貸の場合にはない負担があります。

これらに対し、賃貸のメリット・デメリットは、

<賃貸のメリット>

①気軽に引越しができる
②固定資産税の負担がない
③修繕維持費がかからない

賃貸で暮らすメリットは、なんといっても飽きたり嫌になったりしたらすぐに引越せる身軽さ。また、設備の故障や老朽化したときも修繕などにかかる費用は大家さん持ちです。

<賃貸のデメリット>

①家賃を支払っても自分の資産が残らない
②一生、家賃を払い続けなければいけない
③内装や間取り、設備などが自分で決められない

では、持ち家と比べた場合の賃貸のデメリットに触れておきましょう。

賃貸の設備やプランは大家さん次第のため、物件によって大きく違います。特に古い物件の場合は、インターネット環境が整っていない、コンセントの数が足りない、ブレーカーの容量が少ないなどが毎日のストレスになることがあります。

そして、困る前に知っておきたいのが退職後。

賃貸は、一生家賃を払い続けるだけでなく、更新料がかかり、その月は支払額が増えます。また、更新のたびに保証人を用意しなければならないなど、退職後の住まいが不安定になりがちです。

特に保証人については、家賃保証は保証会社にお金を払うことで確保できても、年をとるほど身元保証人が求められるケースが増えており、頼める人がいなければ賃貸契約の更新を断られることがあります。

ここまで見ていただくとわかるように、結局のところ、 持ち家のメリットが賃貸のデメリットになり、持ち家のデメリットが賃貸のメリットになることが多いですよね。

要するに、「持ち家」か「賃貸」を検討する時には、自分はどこのメリット・デメリットを受け入れるのかという、価値観的な部分も含めて判断して決めていくことになります。

また、金銭面で比較した場合、

例えば、4,000万円を住宅ローン(金利0.5%)を35年で借入した場合は、月々約10万円になります。金利も含めた総支払い額は、4,360万円ほどです。

これに対して、仮に10万円の賃貸物件で家賃を支払い続けた場合は、35年で4,200万円です。

こう見ると、購入した場合の方が割高のようにも見えますが、住宅ローンの完済後にはローンの支払いがなくなり、自分の資産となるのに対し、賃貸はその後も家賃を支払い続ける必要があります。

もちろん、持ち家の場合は、購入する物件の価格や金利によって返済額がかわる可能性があり、賃貸の場合は、家族が増えて広い部屋に引越すなどすると家賃がぐっと上がることもあります。

ちなみに、住宅ローンを利用して購入を検討する場合は、当然、金融機関の審査に通る必要があります。もしも、あなたが、20〜40歳くらいの方であれば、選択肢の一つとして、住宅ローンの審査が通るかどうかを確認しておくことをおすすめします。

なぜなら、大抵の金融機関が住宅ローン完済時年齢というものを定めているので、返済期間が長く組める年齢であるほど、月々の返済額が低くなり、審査にも通りやすくなる。また、住宅ローンを利用する際は、団体信用生命保険に加入する必要があるため、健康であることが前提になるからです。

まとめると、「持ち家」と「賃貸」のメリット・デメリットを自分や家族の価値観に照らし合わせてみる。

そして、金銭的にどちらの方が有利になりそうかなども見極めて、最終的には「住」に対し、何をどこまで求めるかを判断していけば良いのだと思います。

最近では、メディアなどを通して、偏った意見が見受けられますが、決して、騙されないようにしてください。答えは、あなた自身の背景を元にしないと出ませんから。。

家は “ライフスタイル” そのものなのです。

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