Teslaの自動運転×ライドシェア参入のインパクト

Teslaが独自の自動運転ライドシェアネットワーク構築について言及した。UberやLyftのように目的地まで効率的に乗客を移送する性質か、Airbnbのように所有者が車を使っていない空き時間に車を使用させる性質のものを想定しているようである。

CASE(Connected, Autonomous Driving, Shared, Electric)と称される自動車産業の革命を牽引してきたTeslaがライドシェアに参入する意義は大きい。ライドシェアが実現すれば、地球温暖化対策の切り札として自動車業界の命運を握るEVが急速に普及し、地球環境保護への貢献が期待できる。

実は、ライドシェアとEVは、運用コスト(燃費)の観点からも相性が良い。電気自動車の運用コストの低さから、ベイエリアのUber運転手の中にはTeslaを運転するドライバーが相当数おり、私も何度か乗客として乗車した。

自動運転でも最先端を走るTeslaが、自動運転×ライドシェアを実現する可能性にも期待が高まる。自動運転×ライドシェアが実現すれば、ライドシェアのコストが劇的に下がるとともに、需給予測に応じて無人運転の車が先回りし、新たな交通インフラとなる期待も高い。特に、交通需要、渋滞が多く、充電設備も整えやすい都市部からの普及が期待される。

EVを活用したライドシェアの取り組みとしては、昨年、フォルクスワーゲングループのモビリティサービスの新会社「MOIA」が、2025年までに都市部での車を100万台削減することを目標に、ライドシェア向けに開発したEVを発表している。

いよいよ現実味を帯びてきたEV×ライドシェア×自動運転。今後の動向に注目が集まる。

https://techcrunch.com/2018/05/02/elon-musk-tesla-ride-sharing-network/

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