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「技術が無闇に透けない」という技術

”つくったものに対して「上手い!」というより「好き!」と言われたい。”

これはわたしがイラストなどの制作に関わっている中で、ずっと思い続けていること。

というのも「上手い!」という感想が真っ先に出るクリエイティブは、それを作った「クリエイター自身の満足度」をやたらに高めるために作られてしまっているのではないかと思っている。伝えたいことより、技術が前に出てきてしまっている状態。ポートフォリオなど自分の技術力を見せる場合は例外だと思うけれど。

基本的に、多くのクリエイティブは「伝えたいこと」がメインディッシュだし、メインディッシュが一番はっきりと見える(感じられる)ために作られると思う。その中でいくら難易度の高い技術を使っていようが見る人には関係ないことだし、技術「だけ」が浮いて見えることがないようにしたいと個人的に思っている。

まず、伝えたいことが伝わること。(これはビジュアル要素だと1秒もかからないと思う)次に「ああこれはここが工夫されているから伝わってくるんだ」と納得感(あるいはあえて違和感)を感じてもらえること。その上で「上手い!」と言われることが、わたしの理想とする伝わり方。

「イラストかわいいですね!」と言われるのもとても嬉しい。「イラスト好きです!」と言われると、その人の感性の一部分に触れられたのだなと嬉しくなる。好き、はとても個人的な感情だから。その中でもし「これはどうやって描いているんですか?」って興味をもってくれたらはじめて話したり、文字にしたりする。それくらいでいいと思っている。

技術の透明度のコントロールを、いつも気にしていたいと思う。わたしの技術が評価されることは目的でも本質でもない。伝えたいことが伝わるために技術を使っているのだから、無闇に技術が透けて見えるということがないようにしたい。


前に、デザインフェスタで展示していたアナログイラストに足を止めて話しかけてくれた人がいた。

「僕、絵のこととか全く分からないんですけど、なんだかすごくいい絵ですね」と、そんなことを言ってもらって胸がいっぱいになった。

なにかをつくっている人に対して、その技術がわからなくても、申し訳なく思う必要は全くないと思っている。むしろわからない中で伝えてきてくれた言葉に、こちらが勉強になることも多々ある。「いいですね」とか「好きです」とか、とっても嬉しいのです。

だから、わたしはこれからもずっと”「上手い」じゃなくて「好き」って言われたい”を信念にしていくと思う。

最近書きたいジャンルが多くて更新が追いつきませんが、少しずつ書いていきます!各種リアクション嬉しいです〜(^ω^)

今日リリースされたばかりの、日本2大クラウドファンディングの違いまとめのイラストを制作したので、ぜひ見てくれたら嬉しいです^^イラストの力で、知られていないこと・伝わりづらいことをなめらかに伝えていきたい。それにぴったりな嬉しいお仕事でした!


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