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名の知られた大学がある地域の公立図書館はこうなる(ドイツ・ハイデルベルグ)

こんにちは。ドイツに住む移民、ちぎらです。

先日、地域の公立図書館に図書カードを作りに行ってきたのですが
驚くことがありました。

ドイツに住み始めて早5ヶ月。

これまで本の仕入れはÖffentliches Buchregal(街中にある誰でも本を置いていったり持っていたりできる無料のコミュニティ本棚)でしていました。
本屋さんに行くときのように思いがけない本に出会えたり、これはこれで楽しいのですが
他人が置いていった本と自分の欲しい本が見事にマッチする、という奇跡が毎回ある訳でなく。
そろそろ図書館で図書カードを作ることにしました。

私の住むハイデルベルグは語学学校が多く存在し、外国人も比較的多い街。
ハイデルベルグが誇るドイツで最古の大学、ハイデルベルグ大学(正式名称:ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク)は留学生も多く通っているので、きっと公立図書館の英語の蔵書数も充実しているのではないか、と勝手に期待していました。

ところがどっこい、今回はその期待を見事に裏切られた、というのがこの記事のサマリー。

早速、図書カードを作りにいこう!ということで図書館に着いてまず驚いたのが、図書館の利用に€20(年間)払わなければいけないこと。(学生の場合は€12だそう。)

年間€20なので大した出費でもないのですが、日本では図書館の利用有無に関わらず住民税から支払われていただけに、図書館にお金を支払っているという感覚がなかったので、なんだか変な感じ。

お金を支払って、いざ蔵書検索でお目当ての本を3冊ほど探してみました。
しかし、一つもヒットせず。
話題になっている本だから絶対あると思ったのに...。

調べてみたところ、ハイデルベルグの公立図書館の蔵書数は220,000数。

日本でいえば愛知県知立市(ちりゅうし)にある知立市図書館と同程度の蔵書数で、新宿区立公共図書館よりも多い蔵書数なので、数的には悪くない。
(全国の図書館 蔵書数ランキング:http://www.tosyokan-navi.com/list_c_z/all/all.html ) ←こんなランキングあるんかい

ただ問題は、英語の資料が異常に少ない。

探していたのはどちらかというと、自己啓発本と学問書だったのですが、職員さんに英語資料について聞いたところ、子ども用の英語の絵本か、小説しかないとのこと...。

ハイデルベルグ、結構英語話者いるのに、なんでなの!!!

お金を支払ったあげく、探していた本が一つも見つからず
「これが、かのハイデルベルグで一番大きな図書館の実態か。」と勝手に期待し、勝手にがっかりしてその日は帰ってきました。

しかし、そのときふと気づいたのです。

いや、ハイデルベルグで一番大きい図書館は公立図書館じゃない、ハイデルベルグ大学の図書館だ!

早速ネットで調べてみたところ、ハイデルベルグ大学の蔵書数はなんと320万冊以上。ほかにも、7000冊あまりの写本ほか、歴史的にも重要な書物を数多く誇る、南ドイツで一番大きな図書館だそう。

そして嬉しいのが、図書カードの発行に€15支払うだけで、一般人も利用が可能ということ!(他の大学で学生の場合は無料で利用可!)

なるほどな。大学部外者も利用可能な偉大な大学図書館があれば、公立図書館を充実させる必要性がないってことか。

素晴らしい、ハイデルベルク大学!(の図書館!)
ありがとう、ハイデルベルク大学!(の図書館!)

そんなこんなで今日はハイデルベルグ大学の図書館に
図書カードの作成をしに行ってきます。

それではまた!


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