奏心声音⑬
ほんのり陽気な朝
目覚めた時の心地よい風
控えめな日差しが窓から差し込む
こんな日は必ずいつも思い出す
少女と出会った朝も確かこんな朝
控えめな日差しと同じように
少女が控えめに僕に挨拶をする
「こんにちは」
声を聞いた初めての日だった
はにかんだ笑顔が可愛くて思わず抱きしめたのを覚えている。
それから少女とたくさんの話をした
好きな動物 好きなお菓子 卵焼きの味
見えていた訳じゃないが
ほんのり暖かいオレンジ色のオーラをまとった少女が 妖精のように思えたんだ
犬が好き ハムスターも好き
クッキーとチョコレートが好き
少し辛めの卵焼きが好き
この笑顔をずっと守りたい
その可愛い声でずっと話しかけて欲しいと
今でも君は僕の太陽だよ
その笑顔が一番好きだ
悲しむ時の涙もほんのりオレンジに輝いている
だから僕が好きな色
オレンジ 暖かい日差しの色
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?