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【シティS1準優勝】ピカゼク【解説】

記事概要

初めましての方は初めまして。普段は主にポケモンのゲーム部門で競技的に取り組んでます、ましゅまろ。です。今回、カード部門のjcs2021とwcs2021に繋がるシティリーグS1に参加し準優勝の成果を収めたピカゼクをテーマにポケカの構築及び戦略記事を書きました。無料部分ではシティリーグの環境考察と構築選択の経緯について記述しています。本稿は現環境におけるピカゼクの強みとカードの採用意図について述べ、当日までの取り組みと思考を併せて知っていただき、読者の皆様の参考になることを目的としています。

また、私を本稿で初めて知った方に向けて約一年間の活動を記載します。
これを機にTwitter(@mashiro_821)のフォローもよろしくお願いいたします。

活動記録 ※2019年11月5日~2020年11月4日※

【ゲーム】
▼ランクバトル
シーズン5 2010 最終21位
シーズン6 2029 最終11位 2023 最終13位
シーズン7 1956 最終21位
▼公式大会
INC February 1794
INC April 1842(27-3) 最終18位 1806
日本一決定戦予選 1782
日本一決定戦本戦 出場
jcs2020 出場
【カード】
▼非公式大会
ルガゾロ 12-1 優勝
ルガゾロ 5-1 優勝
ズガアゴ 4-2 8位
ズガアゴ 7-1 優勝
ズガアゴ 2-3 予選落ち
ピカゼク 6-2 優勝
ピカゼク 9-0 優勝
ピカゼク 8-2 優勝
セキタンザン 6-4 準優勝
ピカゼク 4-2 8位
セキタンザン 7-2 3位
セキタンザン 8-2 優勝

※私が活動している宮崎県では毎月オーガナイザー主催の非公式大会が実施されており、毎月30人程度のプレイヤーが参加しています。※

本稿は有料記事で、以下の構成となっております。

【無料部分】
・シティリーグ宮崎の環境考察
・デッキ選択に至るまでの経緯

【有料部分】
・デッキリスト
・各カードの採用理由
→盤面形成をサポートするポケモンの枚数
→タッグコール2枚or3枚
→リセットスタンプ2枚or3枚
→つけかえ2枚orタッグスイッチ1枚
→エスケープボード1枚or2枚
→各サポートの枚数
→各エネルギーの枚数
→カード選択の背景にある思考
・各対面の立ち回り
・最後に

新カード追加を直前に控えていることと読者の皆様からお金をいただくからには充実した内容にしたいと思ったことから、より実践的な取り組みや思考を可能な限り言語化して伝わるように執筆させていただきました。準優勝の成果を収めたピカゼクの詳細だけではなく、今後の競技シーンにおいても応用できる考え方を中心にご紹介しています。また、昨今のご時世からすると今後も同様の形式でのシティリーグ開催の可能性は高いです。似たような環境下で大会に臨むプレイヤーも一定数いると思うので、一例として参考にして貰えると嬉しいです。また、本稿の売り上げはCLに当選した際の交通費に充てさせていただきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

以下、本文になります。


シティリーグ宮崎の環境考察


まずは九州内のシティリーグの結果をまとめた。

【11月以降に九州で開催されたシティリーグの結果】
11月1日 長崎 優勝 超MM 準優勝 ムゲンダイナ 3 セキタンザン 3 ダダリン
11月1日 熊本 優勝 サンザシ 準優勝 サンザシ 3 ラプラス 3 セキタンザン
11月8日 熊本 優勝 ハザードガノン 準優勝 ムゲンダイナ 3 ピカゼク 3 小ズガ
11月8日 福岡 優勝 ムゲンダイナ 準優勝 タチフサグマ 3 サンザシ 3 サンザシ

宮崎でシティリーグが開催されるのは今回が初めてであり、多くの参加者は地元の見知った宮崎と交流の多い鹿児島のプレイヤーであると考えられる。

自分を含めた宮崎と鹿児島のプレイヤーは思い入れのある特定のデッキを継続し使用して結果を残しているケースが多く、他県のシティリーグの結果によってデッキ選択が決まることは無いだろうと思った。しかし、他県の結果からデッキ選択に自信を持つことはあるだろうと考え、特にハザードガノンとタチフサグマ、ムゲンダイナは何人か使用者がいることを予想した。

次に、地元でのシティリーグということで人読みを踏まえたミクロな視点での環境考察を行うためにシティリーグ参加者の使用デッキ予想を列挙した。

【シティリーグ参加者の使用デッキ予想】
Aさん サンザシ ムゲンダイナ
Bさん イオルブ クワガノン マルヤクデ
Cさん ドラパルト サンザシ
Dさん ブルー型レシリザ
Eさん ムゲンダイナ サンザシ ピカゼク
Fさん コズガ
Gさん ドラパルト
Hさん ハザードガノン
Iさん モクナシ
Jさん サンザシ マルヤクデ
Kさん ピカゼク ルカメタ コズガ
Lさん ブルー型レシリザ
Mさん モクナシ

今回、私がシティリーグ宮崎に参加するにあたってデッキパワーと練度からサンザシ・ムゲンダイナ・ピカゼク・コズガ・セキタンザン・(超MM)を使用候補に考えていた。これらのデッキタイプで75pt以上の獲得を最低限の指標としていたことから「決勝戦まで勝ち切ることができるか」を参照してピカゼク・コズガ・セキタンザンの3つに絞り最終的にピカゼクとなった。

決め手となったのは上の予想の太字部分でセキタンザンはモクナシのゴリランダーをボスふんかだんでは倒すことができず弱点を考慮すると安定した勝率を見込めず、コズガは練習の結果クワガノンを克服できなかった。また、モクナシとクワガノンのプレイヤーは非公式大会において同デッキで何回か結果を残しており、今回も決勝トーナメントに進出することが考えられた。

ピカゼクの練習段階において苦手に感じたのはセキタンザン>ムゲンダイナ>(ルカメタ)であった。しかし、最も苦手と感じたセキタンザンは以下の理由からシティリーグ宮崎においては概ねマッチしないだろうと予想した。

【セキタンザンの使用者が少ないと考えた理由】
①地元の参加者に私以外に頻繁にセキタンザンを使用する人がいない。
②地元の多くのプレイヤーが特定のデッキを使い続ける傾向にある。
③参加者のモクナシとエネ割りのドラパルトを考慮すると使用しにくい。
④直近の非公式大会の結果は1ドラパルト2サンザシ3セキタンザン4サンザシ
(遠征する人が環境調査で検索してもセキタンザンを使おうと思わない。)

また、ムゲンダイナに対しては練習時間の多くを割きコズガの対クワガノンに比べると相性の改善がみられたことからピカゼクの持ち込みを決定した。

実際のシティリーグ宮崎は以下の内容で行われた。

【当日のマッチアップ】
▼予選
超MM 勝ち
ハザードガノン 負け
ブルー型レシリザ 勝ち
サンザシ 勝ち
▼本戦
コズガ 勝ち
モクナシ 勝ち
マルヤクデ 負け
【最終結果】
1 マルヤクデ
2 ピカゼク
3 モクナシ
3 ブルー型レシリザ
8 コズガ
8 ハザードガノン
8 ピカゼク
8 モクナシ

この最終結果を踏まえると環境考察は概ね予想通りといった結果だった。
ただ、ムゲンダイナとサンザシが上位にいなかったのは少し予想外だった。

デッキ解説

ここからは当日使用したピカゼクのデッキリストを紹介する。
まずは土台となった自身の叩き台のピカゼクのデッキリストを掲載する。

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