「それでもなお」が救ってくれた朝

4月から憂鬱な気分が抜けなかった

社会人4年目になり、仕事が今までで1番忙しい。

5月6月と憂鬱な季節も相まって、

楽しみをそれなりに見出していた仕事が急に辛くなってきてた。

頼まれることも多くなって、もともと断れない性格もあって

キャパオーバー気味。

毎週月曜日が憂鬱で、土日もなんか気持ち悪い。典型的なやつ。

誰もやりたくない仕事でも誰かがやらないとと思い、

管理業務や実験室の掃除を率先してやっていても誰も気付かないし

努力ではどうしようもない何かに、成果が遮られて、

評価も本当に見ているの?と思うこともある。

真面目にやることがばかばかしく感じてきた今日この頃だった。

そう思うと、力が抜けていき、でも頑張れていない自分を客観的に見て

また自己嫌悪。

頑張りたいけど、頑張っても認められないし、

そんなことにプライベートを人生を犠牲にしてしまってる?

ここまで大げさになってきて、かなりいっぱいいっぱいだった。

ある朝電車で出会った言葉に救われた

そんな気持ちでいた通勤中の朝に

電車で本を読んでいる時に出会ったこの言葉のおかげで

何故かスッキリして、元気が出たので紹介します。


『それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10か条』(ケント・M・キース著、早川書房)という本にある言葉です。

  1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお、人を愛しなさい。

  2. 何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。

  3. 成功すれば、嘘の友達と本物の敵を得ることになる。それでもなお、成功をしなさい。

  4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。それでもなお、良いことをしなさい。

  5. 正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

  6. 最大の考えをもった、もっとも大きな男女は、最小の心をもった、もっとも小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。それでもなお、大きな考えをもちなさい。

  7. 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。それでもなお、弱者のために戦いなさい。

  8. 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。それでもなお、築き上げなさい。

  9. 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けたい。

  10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちをうけるかもしれない。それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

どうでしょうか?

僕はこの言葉を読んで、何故かちょっと泣きそうになりました。

前半のフレーズに思い当たるところが多すぎて、

理解を示してくれた上で、

「それでもなお」という言葉で、乗り越えていくように言ってきます。

厳しいようで、そのタイミングで1番欲しかった言葉でした。

僕には救いたい人、救いたい病気があり、

その病気を救うための技術開発を会社で進めたいと思っています。

自分の企画を立てるために何年も勉強して提案もしてきましたが、

その難しさゆえにあまり誰も手を出さない分野でもあります。

世界のその疾患で困っている人に貢献したいという思いがあっても

他に効率の良い案件を選択している方が評価は良くなることも分かっていて

心が折れそうになることも多々あります。

というかずっとそんな感じです。

それでもなお、僕はその病気の人を救うために精一杯生きるんだと

力が湧いてきました。

挨拶をして返事をしてくれない、人がいても、次の日にはまた元気に挨拶をするのです。

掃除をして誰も気付かなくても、それでも毎日職場を綺麗にするのです。

ただ、シンプルに自分がそう生きたいから。

そう思えたら素晴らしいですよね。

今はまだ若いんだし、自分が人として成長するために生きている。

努力をしていると思えば、無駄なことなんてないはず。

そもそも人助けが生きがいだった。

母がよく言っていた「私は、ズルして楽な道は選ばない。胸を張って生きられなくなるから」という言葉も一緒に思い出しました。

いつか今よりもっと成長した時は、きっと評価は後からついてくる。

そう信じて、今はシンプルにやるべきと考えていることのために

元気に頑張ろうとここ数日、思えています。

それだけでも、この言葉に出会ってよかった。

本の紹介

ここで紹介して言葉は、

僕が朝の電車で読んでいた

『働く君に贈る25の言葉』(佐々木常夫著、WAVE出版)

で紹介されていたフレーズです。

なのでこのnote記事は紹介の紹介です(笑)

親戚のおじさんのトーンで、働くことの意味について

優しく語りかけてくれて、

仕事で心がすり減っている時に元気を分けてくれる本です。

どうぞ一度読んでみてください。


この記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。

ちょっとだけ元気がでて、素敵な1日になりますように。

ましゅ。

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