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国木田独歩「武蔵野」または説明できない好きなもの[17.6.2020]

マシュマロで「一番好きな装丁の本」というお題をもらったので(おもしろいので,何かネタがあれば他にもください)

いつも言ってるけど,わたしはほんと本を読まない人間なので,装丁には全然詳しくないのですが,「一番好きな装丁」というと国木田独歩の「武蔵野」が好きです.新潮文庫の昔のやつ.

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これ,何がどう好きかと言われると全く説明できない.べつにバランスもなんだったら悪いし,なーーーんてことない,凝っているわけでもシャレているわけでもない,世の中もっと精緻でゆきとどいていて美術品みたいなしっぽり装丁の本はいくらでもあるわけですけど,「好き」となると,やっぱりこれ.

説明できない,というより,語ることがないのほうが近いかもしれないな.二次だけど創作をしていても似た感覚がある.
好きなものがどんな色・形・匂い・手触りをしているのかについてはポロポロポロポロ書き連ねる,描写を積み重ねることができるけど,なぜ好きなのかとか,どこが好きなのかといわれると,話せること特にないな…という気持ちになる.
そういう様子をしているから好きなのか?といわれると,そうでもないなと思ったりするしまつ.ふしぎだー.

改版のほうがぜんぜん段違いに仕上がってて,オシャレだし,褒めるところはたくさんあるんだけど,ぜんぜん好きじゃないんだよなー(!嫌いでもない)


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