ちょっと前にふと思い立って『テイルズオブジアビス』をやり始めました。
アビス知ってますでしょうか？
2005年に発売されたPS2用RPGのゲームで、かの有名なテイルズシリーズの10周年のときのタイトルです。(今回プレイしたのは3DS移植版)

発売当時、主題歌をBUMP OF CHICKENが歌っていたことがきっかけで、普段ゲームをやるほうではなかったのですが、プレイしてどハマりしました。
めっちゃストーリーがいい…。
キャラもいい。
当時(15歳のとき)お気に入りだったキャラは、
一見紳士的に見えるが、腹黒く冷酷なメガネ軍人・ジェイド
と
言葉遣いは荒いが好きな女には甘い一面も持つ元貴族の息子・アッシュ

この二人が好きでした。

それで、約14年の時を経て、やっと気付いたんです。

ガイの魅力に。

ガイはですね、貴族の息子である主人公の使用人兼親友ポジションで、とても優しく女性の扱いもスマート(ただし、過去のトラウマから女性恐怖症なので触れるのは無理)な青年です。
実は家族を主人公の父親に殺されているため、復讐のために主人公のそばにいる。
作中でその過去とケリをつけ、最後には本当の親友として、主人公の力になってくれるいい奴です。

15歳の時のわたしは
「ガイは優しいだけだ。ちょっとキャラとして薄いな」
と思っていました。(何様)
しかし、29歳のわたしは違います。
「ツンデレも腹黒さもいらない。優しい男が一番だ」

何故子供の頃にはガイの魅力に気づけなかったのか？

それは、「優しくされるのは当たり前」だったからだと思うんです。
15歳。
まだ周りにいる人は、家族、学校の先生や友達、塾の人くらいでした。
人から敵意を向けられた経験もなく、のほほんと生きている。
しかし、歳をとり社会に出て、色々な人と出会う。
「優しさは人に標準装備されているわけじゃない。その人が培ってきたものだ」
そういうことに気づき、優しさが尊いものだと思えるようになった。
だから今、優しいガイがこれほどまでに魅力的思えるんだと思います。

ガイ。
ガイラルディア・ガラン・ガルディオス。

ステキな気づきをありがとう。
キャラが薄いとか言ってごめんなさい。

#エッセイ #テイルズオブジアビス