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一人暮らし記 3/2-3

木曜日、急に思いたって友だち(ほっしー)に連絡をした。また松本に行きたい。仕事が繁忙期に入り、この先の休日が不確かなものになったので思い切って今週末に行くことにした。わくわくした気持ちで経路を調べはじめたら、思ったよりも時間とお金がかかる。調べる前に日にちを決めてしまってよかった…。今住んでいる街は東京に出るのが大変だなーと思っていたけど、東京以外もだった。結局どこに行くにもまずは東京に出ないといけない。

土曜の朝、いつもより1時間早く起きて準備する。バスに乗ったら昨日から運賃が上がっていたらしく現金払いの学生が慌てていた。電車を乗り継ぎ、新宿からまたバス。WiFiのおかげで動画を見て楽しく過ごせた。休憩のサービスエリアでバスから降りると、ようやく自分はひとりで気ままに旅行をしているのだ、なんでも好きなようにしていいんだ、という解放感が湧いてくる。雪の残る山々がきれいに見えて、空気がおいしい気すらしてきた。
定刻通りに松本に着くと、迎えに来てくれたほっしーとすぐに会えた。お茶をしよう、と街を歩く。前に来たときも思ったけど松本は歩くだけで楽しい。店も人も多すぎず、だけどたくさんある。それでいて川や山がすぐそこに見えるから、なんか全然疲れない。
買い出しのあと2人で晩ごはん(ロールキャベツ)を作っていたら、ほっしーの同居人(有吉さん)が部屋から出てきた。友だちの友だちに会うときって変に緊張してしまう(みんなそうか?)けど、有吉さんは急に泊まりに来たわたしに嫌な顔一つせず迎えてくれた。そしてこれが松本での一番の驚き、有吉さんとLE SSERAFIMの話でめちゃめちゃ盛り上がった(ほっしーに早く風呂に入れ!と呆れられるくらい)。お互いにLE SSERAFIMにハマっているなんてもちろん知らなかったのに、不思議すぎた。でも本当に楽しかった。

日曜、山山食堂で朝ご飯。セルフサービスの白湯を飲む。昨日のカフェでもお冷の代わりに白湯がでてきた。人からもらう白湯っておいしい。ご飯、お味噌汁、漬物、ベーコンエッグのセットを選んだら本当においしかった。おばあちゃん家に泊まりに行ったときの朝ご飯をなぜだか思い出した。
そのあとはおしゃべりしながら散歩をしたりお茶をしたりお土産を買ったり。松本にいる間、ほっしーとたくさん話をした。普段の生活では言わない言葉、脳の使わずにいる部分。ほっしーと話していたら、自分のことや自分以外のあらゆることを、わたしはこういう風に人と話してみたくて、こういう風に考えていくのが好きだなと思う。なんかちっとも抽象的にしか書けないけど。
家に戻ってひと休みしたら、もう帰る時間になった。短い時間だったけど、すごくリフレッシュしたなー、と言ったら2人から全くそうは見えない、と笑われて困った。本当にリフレッシュしたのに。これからの仕事のことを考えると本当に松本に来てよかった。もし仕事を辞めることがあったら松本に引越すね、とほっしーと話し、別れた。帰りはバスでなく特急あずさと特急ひたちを乗り継ぐ。車内販売のアナウンスが耳に入り、羽二重餅が売っているというので買ってみた。車内販売のカートを引く男性が、召使いかと思うほど腰が低く丁重な言葉を使っていてこちらも恐縮する。羽二重餅、甘くてやわらかくておいしい。
18時前に無事帰宅。すみちゃんにただいま、と言い抱っこしてたくさん撫でる。すみちゃんのおかげでわたしの生活は生活と呼べるものになっている。わたしは一人だとひとりごとを言わない。部屋に誰かや猫がいれば、あいさつもするしひとりごとも言う。返事はなくていいのでたまにはひとりごとが言いたい。

タヌキケーキ
ベーコンエッグ
羽二重餅


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