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レモネードと私の話

思い返すことほぼ5年も前!の2018年。

麗澤高校70周年記念事業として色々と計画していた中でも、当時のれいこう麗澤会会長であった野本さんの強いサポートを受けて実施できたのがレモネードスタンドによる小児がん研究支援でした。これが私とレモネードの最初の出会い。今日はこのレモネードが私にくれた思い出について書いてみます。


さて、そもそもレモネードっていう飲み物はもちろん知ってるんですが、レモネードスタンド、というレモネードを売ることについて知ったのはもっと後。

当時中学生を教えてた私は、使用していたNew Treasureというばりばりの一貫校向け教科書にAlex's Lemonadeという話が載っていて、それがなかなかおもろいもんで、そのままただの教材にしてもつまんない、と思って、Youtubeの動画でアメリカの幼い子どもが家の軒先のようなところだったりで自分たちで作ったレモネードを売ってファンドレイズしているのを見せたわけです。んで、そうやっていろいろとやってみるのが大事なんだ、とか、幼い頃から自分でお金稼いでみたりするんや、とか言ってたわけです。

そのちょっと前からユネスコスクールの担当として、学校の方向性からしてもチャリティーとかボランティアとかめちゃやりたくて、シマヌキ先生を中心とした外国人講師たちと一緒に海外の文化であるフードバンクやクリスマスチャリティー、バレンタイン募金などをやっていたり、古本を集めてその売却益を寄付にするちゃりぼんという仕組みで豪雨で被害に遭われた地域のために本を集めて寄付したりして、そういった取り組みがたまたま記事にしていただけたこともあって手応えを感じてました。

麗澤は人を大事にする学校だから、イベントをやる、と言っても、麗澤らしいイベントにしたいと思っていた私たち。そんなときに生徒が「レモネードスタンド」をやってみたい、そして小児がん研究支援をしたいと思ってくれたことがどれだけ力になったかわかりません。そして同じくして、これまで一緒に頑張ってきてくれた先生たちに加え、若くて元気な先生たちがちょうど入ってきてくれたことも私には大きな支えでした。

すぐに企画は通らず一時はダメにもなったけど、結果としてたくさんの卒業生・保護者・生徒のみなさんの応援があってなんと10万円以上の寄付が集まりました。そして、このことがきっかけとなり、麗澤中高には今までなんとなくあった「他者への思いやり」がある意味形となって見えるようになってきました。

こんな形でレモネードと出会った私は、そのであいがきっかけで次のステージ、次のステップにすすむことができました。

フェアトレードコーヒーの販売もちょうどその前に大きな食堂が新しく作られたこともあり、保護者会のときに保護者の方が休んだりくつろげる場所を提供したいという事務室の中山さんの思いがあったり、バリスタで超有名だった(らしい)瀧村くんが先生1年目で学校にいたり、そしてレモネードスタンドの成功により学校内に、そんな活動をやってみたいと思う生徒たちと先生たちの思いが生まれ始めたことにより同じ年の11月の保護者会ではじまったわけです。感慨深いもんです。それが大きくなって、活動をどんどん外へと広げ、今では各種賞を受賞するまでになっています。

そんなすべてのきっかけをつくってくれたレモネードスタンドを通して、私は「みんなのレモネード」という団体のことを知りました。ずっと陰ながら応援していたみんなのレモネードの活動でしたが、なんとファミリーマートさんと共同開発でレモネードの販売が行われていることを同団体のFBで知り、先日購入してきたのです。嬉しかったです。久しぶりに触れたレモネードでした。

今でもレモネードを見るとあの時の色々が蘇ります。また、この世の中の難しさも感じます。たくさんの患者がいる病気は研究が進むけど、患者数が相対的に少ない病気は研究が進まないからその対応や処置、薬なんかも開発が遅れる。わかります、それが資本主義の経済の話なら。でもそうじゃないものなのに。

寄付などの力で動くもの、たくさんあります。今年の夏をきっかけにして、私は改めてそういうことの大切さを大事にしたいし、発信したいし、動けるようになりたいと思います!

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