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【週刊プラグインレビュー】 Relab / MEA-2

今月最後の記事になります。
24時過ぎての更新になる旨、誠に申し訳ありません。

今月も何を書こうかな~~と考えていた時に、RelabからMEA-2がリリースされて、個人的には結構ショッキングな仕上がりだったんですが・・・笑
あまり話題になっていないということと、何がショックだったのか?について書かざる得ないな・・と思い書いている次第です。

そんなこんなで、今回もやっていきます!
プラグインレビュー!

MEA-2とは?

こんな記事を読んでる読者で、MEA-2を知らない人っているんだろうか?と思いつつ。
ざっくりと解説をさせていただきたいと考えております。

MEA-2は、マスタリングのいわゆる定番機材として知られた、Maselec製のマスタリングEQ。
僕自身も、parasight masteringに移籍後にがっつり使い倒したEQで、その独特な優しい音色と、正確性が魅力のマスタリングEQだ。

これまでにも、AcusticaからIvoryというエミュレーションモノがでている。
が、今回のこのリリースが特別なのは、Maselec設立者であるLEIF MASESが公式に認めている仕上がりということである。

正直なところ、技術的、機能的な特徴については公式サイトが非常に詳細に解説してくれてはいるので、感想がメインの記事になるが、興味がある人は読み進めてみて欲しい。

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機能面

そんなMEA-2だが、紹介されている特徴と機能面についておさらいしていきたい。

特徴について

・エグイ数のモデリング量

今回のモデリングが一線を画す理由としては、290万以上のデーターポイントを取得して、オリジナルのハードウェアに対して、誤差0.018dBまで追い込んでいるとのこと。
妥協一切なしだからこそ、開発者本人の名前を公式に打ち出せるということなのかもしれない。

・カーヴの非対称さもガッツリ再現している

青が理論的数値、赤が実際のモデリング使われているカーヴ

この絶妙な非対称さがMEA-2をMEA-2たらしている様子で、デジタルEQのみだとなかなか再現しにくいカーヴを丁寧に仕上げている。

青が理論的数値、赤が実際のモデリング使われているカーヴ

シェルフについても同様で、実機特有のカーヴを精密に再現している・・とのこと。

デジタル特有の機能について

・バンドSOLO機能
各バンドのSOLOをそれぞれ聞くことができる。
今となっては珍しくないけれども地味に便利。

・全体ではなくバンドごとのM/S処理
これは結構珍しい。例えば低域は普通のEQだが、高域はM/Sとして切り替えて使うことが出来る。

・Balanceノブ
左右のバランスを調整することが出来る。
これは実機にない。

・Gain
Outputゲイン。

特徴的なところはこんなところで、硬派に仕上げてある。

で、どのぐらい似てるんだよ!?
については以下の動画が手っ取り早いので、興味がある方は是非。


検証してみる

検証はしてみたものの、書いてある通りの特徴しかないな・・という印象であった。
強いて言えば、完全にクリーンではないことと、ADCが通った前提の音になっているあたりかと思うので、その辺りをば。

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