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『天才たちの日課』 メイソン・カリー著

毎日のすき間時間によく手に取る本がこれ。『天才たちの日課』。

彼らの日常が数奇な習慣に彩られているのは常だが、ここに編纂された161人のそれは、はるかに俗人の想像をたやすくこえるものが満載で、驚きを超えて笑ってしまうエピソード満載である。

自分が音楽家なので、特に同業の士の項を興味深く拝誦するのだが、その中の一つがベートーヴェンのそれ。

彼は毎日コーヒーを自分で挽いて淹れる習慣があったが、必ず決めた豆の数で淹れないと納得できず、「ひとーつふたーつ」とうめくように確認しながらミルに移し入れていたという。怪談チックで「らしいよな~」と思える大好きなエピソード。

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