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ワシは古いのか?!

「せんせー、楽譜を繋いでいるこのテープって何ー?」

それねぇ、マスキングテープだよ。
(注:コピーした楽譜を繋げて葛折り状態にするのをピアニストはよくやりますが、その作業にマスキングテープがちょうどいいのです)

「え?こんなに何にも描いてないマステって売ってるの?」

おおぅ・・・そう来るか・・・

マスキングテープってのは元々塗装に使うもので、ペンキなんかの塗料を塗るときに、塗りたくないところに貼ってそこに塗料がくっつかないようにするためのものなんだよ。マスクするからマスキングっていうの。
塗り終わったら剥がすんだけど、貼ったところに糊やテープが残ったり、下地が剥がれたりしたらマズイので、くっつく力が弱い特別な糊が塗ってあるんだよ。

と答えたら目がまん丸に。

そーかー、そっちを知らなかったかー。

僕んちは建設業界につながる家業(屋根屋さんです)だったし、父の仲の良い同級生は本職ペンキ屋さんだし、自分でもラジコンとかの模型作ったり、ちょこっとDIYもする(当然塗装もする)もんで、正直に言ってマスキングテープというのは塗装に使うのが本来で、その弱粘性が扱いやすくて楽譜の製本に使う、という認識だったんですけど、今の若い子は

「マステ=飾りつけ(デコる)の時に使うもの」

という認識なんですね。

ワシも古くなったモンじゃ・・・

もちろんね、建築や塗装の現場では今後もマスキング用途で使いますし、その用途が無くなることはないと思うんですけど、時代は変わって行くモンですな。

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