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読めない紙の価値

もし、学校や会社で配られるすべての資料に1文字も書かれておらず、ひたすらQRコードだけが印刷されていたら…。日々もらう名刺に、QRコードだけが印刷されていたら…。あれっ、読めない!読めないじゃん!
 こんなことが現実だったら、いちいちスマホをかざさないといけないことに腹が立つだろうか?何にどんなことが書かれているのか一目では分からず、整理整頓に困り、ついには捨ててしまうだろうか?いやいや、しっかりスマホで読み取れば情報が得られるからと、ファイリングをするだろうか?
 なぜ、こんなことを書いたかというと、僕の日常はこんな感じだからです。僕は、点字を使っていて、紙に印刷された文字は読めないから、大学時代も会社に入ってからも、ワードとかエクセルでデータをもらって、それをパソコンの音声読み上げ機能を使って理解しています。でも、紙の資料ももらいます。参考文献とか重要な冊子とかは、現物保存って大事じゃないですか。データをいただけない時は、とりあえず紙の資料をもらっておけば、後で誰かに読んでもらったりもできるし。でも、基本的にただの紙なんですよね。一応、少しだけある視力で紙の上に黒い点がたくさんあるようには見えるけど、文字として認識できるわけではないから、ただ机の上や引き出しの中で場所だけを取る紙束に価値を見出すのは難しいんですよねえ…。名刺とかも、僕にとってはただのカードサイズの厚紙で死かないんですよ。でも、いただいた名刺を捨てるわけにもいかないし…。うーん…。
 と思っていたら、さすが情報技術の発達した現代社会!名刺のクラウド管理サービスを提供するSanSanがやってくれましたあ!この会社が出してるアプリを使って、スマホで名刺の写真を撮れば、その情報がテキストデータとして保存されて、スマホの読み上げ機能を使って認識できるんです!つまり、名刺に書かれてるメールアドレスに、すぐにお世話になったことへのお礼メールも送れる!超便利!しかも、今までただのカードサイズの厚紙だったものが、直接は読めないにしてもこのアプリを使うことで僕にとって価値のあるものになったんです!おかげで、名刺管理もしっかりするようになりましたよ!
 ということは、今持っている紙束もいずれはもっと価値ある存在になるかもしれないってことなんです!名刺アプリは画像認識を名刺に特化させた感じだと思うんです。ただ、資料には表があったり図形があったり、手書きの書き込みがあったりと、名刺よりもレイアウトが不規則だから、誤認識しちゃうこともそりゃあありますよね。しかも、名刺ならたかが知れてますが、日々配られる紙の資料を1枚1枚全部写真に撮ってなんてしてたら、仕事になりません。
 そんなこんなで、基本は必要資料はデータでいただいているので大学時代勉強をしたり、今仕事をしたりするのにあまり問題はありませんが、今まで捨てずに捨てられず保管している大量の紙束たちが、今後僕にとって価値ある存在になってくれたらと思います!
 ちなみに、まっしー的にペーパーレス化は大歓迎なんで、そっちももっと進んでほしいなあ!