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想像の地図

 前に僕は鉄道旅行が好きだと書いた。いわゆる乗り鉄です。
 そんな乗り鉄にとって重要なもの、それは時刻表と路線図だ。どちらもネットで調べればすぐに出てくる。時刻表はパソコンやスマホの音声読み上げ機能で理解できる。うん、よし!では、路線図は?それが読んでくれないんですよ!まあ、地図を言葉で説明するのって人だってめちゃくちゃ難しいんだから、それはしょうがないですよね。でも、いくら列車に乗ってるのが好きと言っても、自分がどこを走ってるかもわからずにただ乗車するだけなんてつまらない!とは言っても、点字の路線図なんてないし…。ならば、路線図を脳内に構築すればいいじゃないですか!僕は、中学生の時にこんな風に思ったのでした!
 まず、最初にしたことは日本中の鉄道路線の駅名を点字で一覧にすること。日本には、支線やモノレール、新交通システム、ケーブルカーなどを含めて、600以上の路線があるんですけど、ひたすらネットとかで調べて基点から終点までの駅名を1路線ずつ羅列して書きました(中学生のまっしーって、ほんと暇人だったんですね笑)。1か月ぐらいで無事完成!あとは、駅名を見ながら路線図をイメージして実際に乗りに行くだけ!まっしーの乗り鉄人生の文明開化みたいなものですね!
 具体的にどうやって路線図をイメージしているかというと、例えば新宿と八王子を並行して走る京王線と中央線。どちらが北側を走っているかをイメージする時、南武線が京王線の分倍河原で交差して中央線の立川駅に着くことを考えると、中央線の方が京王線より北側を走っていることがわかる。ややこしい東京の地下鉄も、山手線を基準に考えれば理解できる。ほとんどの地下鉄は、山手線と2か所で接続しているので、どこから山手線の内側に入り、どこで演習の外に出るかがわかる。あとは、地下鉄同士の接続駅を確認すれば、山手線の内側の地下鉄路線図も完成!まあ、こんな感じで、地道に頭の中で路線図を描いているのでした。
 ところでこの脳内路線図作成、他にもいいことがあったんです。日本地図とか世界地図とか、大枠の地図に関しては、盲学校の時に配布された点字の地図帳があるからわかるんですけど、都道府県の中の市区町村まで書かれている地図が残念ながらないんです…。でも、これも路線図と照らし合わせれば解決!例えば、静岡県の場合、東海道線が東西に走っていて、駅名の順番を見れば、熱海市が東側、浜松市が西側にあることがわかる。さすがに、細かな市区町村の境界線まではわからないけど、ある程度の配置はイメージできる。ただ、この弱点は鉄道が走ってない地域は理解できないということ。つまりまっし―の日本地図は路線図を中心に描かれているということでした!
 脳内路線図、実はまだまだ未完成なんです。いくら駅名を読んでも、やっぱり実際に行かないとイメージができなかったり、その時はイメージで来ても実際に行った思い出がないと記憶の定着ができなかったり…。ということで、僕は乗り鉄として、列車を楽しみつつ、脳内路線図と日本地図をこつこつ作っている。
 今後、その旅の様子も各予定なのでお楽しみに!!