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カトラリーの先生

先生もうすぐ90才、はじめて出会ったのは、2年前ぐらい、先生が作られたクロモジのフォークとバターナイフとつまようじ、でした、なんてかわいんだろうと思った、そして、ぼくもクロモジで何かを作りたいと思った、すぐに、お世話になってるまるさんを通してオファーした、カトラリーを教えてください、数日後、いいですよ、嬉しいお返事、それで、先日先生のおうちで木のスプーン作りを教わってきた、以前、自分でも何本か作っていたんだけど、動画観て、本読んだりして、なかなかピンと来なかった、今回先生からいろいろ教わると、スッと体に入ってくる、やっぱり直接会ってその人の空気というか雰囲気というか、そういうものを感じながら学ぶって全然ちがうなあと思った、目に見えないとこのコミュケーション大事、例えば、zoomとかで打ち合わせしてもあまりピンと来ない、伝わらないし伝えきれない、心と心が通い合わない、で、今回思ったのは、作品には作者の生き様というか今までの人生経験が反映されるんだなあと、にじみ出るんだなあと、先生の作品は、一言で言うと、かわいい、もっと細かく言葉にすると、まるい、優しい、なんでも包み込む、それでいいよ、心あったかい、シンプル、使いたくなる、使ったら楽しくなる、そんな感じがする、先生の手作業は木に沿ってやさしく、木に委ねて力入らず、動きは小さくシャープ、だった、とても90才とは思えない、まずは100本作りなさい、そうすれば見えてくる、先生がはじめられたのは、確か60才ぐらい、ぼくはまだ50才の若造、年は関係ないかもだけど、さあ、これからはじめようか、楽しもうか、いつもでもどこでも、これからだ

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