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アメリカ大統領選挙を眺めていて

 ここ最近連日アメリカ大統領選挙の経過や結果がウェブ、SNS、TV、新聞問わずニュースの一面に出て来ていた。私自身もかなり興味深く眺めていて色んな事を想ったので書いてみる。

興味関心の惹かれる所とか
 やっぱりアメリカという大国が「トランプ氏」という良くも悪くもシンボリックな人を大統領として4年間活動してきて、それに対抗する勢力がどうやっておろすかというのは一番の注目したところである。「バイデン氏」は素晴らしくまっとうで正論な話をするのだけれど、年齢的にもどうしても頼りないというのが正直な印象だった。お互いにある疑惑の真偽とか人間性とか実際にどちらがいいかなんて遠めにはたから見てる分には、正直わからないけれど安倍首相との繋がりや中国への強硬的な対応を見る限り日本的にはトランプ氏続投の方がいいのではと個人的には思っていた所である。その一方で欧州では嫌われてたり、人種差別的な発言で実際に争いを助長していたり、なんて聞いたりもしているのでそう簡単ではないんだろうなと思うところだ。

分断と混沌について
 結果的にはほぼバイデン氏で決まりという流れになっているけれど、メディアがあれだけトランプは酷い奴だというイメージを伝えているにも関わらず、ほぼ半数のアメリカ人は支持を続けている。そしてトランプ氏はそれを背景に場外乱闘に持ち込もうとしている。その構図はこれからもしばらく続くだろうし、いくら綺麗ごとを並べても右倣えとはいかないだろう。綺麗に世の中をまとめようとすれば、汚いものは取り除かれ分断されていく。汚いものをありのままに受け入れれば、綺麗も汚いもなく世の中は混沌としていく。そして綺麗と汚いの価値観は生きて来た環境によって簡単に逆転しうる。もっともっと分断されて細分化されて価値観が深く共有される社会が人間の精神的には理想なのかもしれないが、まだまだ僕らは大地と繋がる肉体を捨てる事は出来ない。そんな時代の中にいるのだから僕ら個人個人は自分がどうやって生き延びてその上でどうやって世界と繋がろうとそんな事に専念するのが個人的には幸せだろうと思うところである。

世論調査やメディアの信憑性はどうなんだろう?
 もう一つ気になる点は4年前の選挙の時もそうだったが、選挙の一か月前位からはバイデン氏が圧倒的に優勢のような選挙予測や報道が多かったなぁという事、4年前の様にまたトランプ氏が追い上げて来た様子を明らかになるにつれて「まさか」というような報道をしているのみて、その対応に驚きだよと個人的には感じていた。わからないならわからないで最初から4年前の前例を鑑みてわかりませんという論調で出せばいいのになと感じたところ。よく言われるけどやっぱりマスメディアの報道する事も話半分で聞かないといけないよねというのが個人的に感じた事で、同じように思った人は多いんじゃないだろうか。しかしマスメディアを通じてしか聞けないオフィシャルな都合や主張があるのも事実で、色んな方向から情報を集めて補完しつつ自分でも考えるのがやっぱり大事だろうと考える所だ。一方ですべての人が一々そんな情報に溢れておらず自分で考えて意見を持ったりはしないというのもあったりして。そう考えた時情報のインフラとしてマスメディアの影響力はまだまだ大きいとも感じており、よく言われるメディアの責任というのもよく考えてほしいなと思うところ。そういった事に反目するようにネットやSNS上では反対意見も多くみられる、ネットやSNS上で流れる情報は玉石混合で混沌としているが、情報の源泉としてはネットで「うわさ」も含めて色んな話や主義主張の中身を探るという方がフラットだなと感じる。しかし最近は「うわさ」も精巧につくられてたり、擬態していたりするのでそれも又難しいのだけれど。

禍根を残す選挙制度について
 新型コロナウイルスの影響で郵便投票が爆増したことが、今回の不正騒動の温床となっている。これだけ接戦な状況に置いてグレーな事は実際にどちらの陣営もやっているのかもしれないけれど、決定的な黒をつかめない限りはこのままノーサイドで時期はバイデン大統領へ変化していく流れになっていくんだろうなと思う。引き続きトランプ陣営は徹底抗戦していくのだろうけれど。しかしながら、選挙制度ひいては民主主義の根幹をなす仕組みがこんなにも脆く、こんなにもケチがつくような仕組みなのも驚くところだ。人間が作って人間が運用する仕組みである以上、どんな仕組みであれ脆弱性はあるだろうけれど。今の現状はわざと混沌とさせようとしているかの様ではある。この世界に誕生してしまった目には見えないウイルスが、ほんの小さなアイディアやデマが、常識や慣習や誰かが言う当たり前をぶち壊していく。ただそんな中にあってもそう簡単に僕らは死にやしない、僕らを守る仕組みやルールは僕らの命より先に壊れてしまうのかもしれない。そんな時僕らはどうやって新しいルールを作って身を守るか、混沌の中でサバイバルしていくか、そんな問いかけを少しずつ投げかけられているのかもしれない。

そんな中でどう生きようか
 アメリカもこの先どうなるかわからないけれど、日本国では相も変わらず右にも左にもいけず右往左往しているそんな気がする。一々大きな変化の流れにケチ付けても仕方ないことが多いので、そんな中にいて自分自身はたくましく生き残って、自身の命を何か素敵だなと心から感じる事に燃やしていきたいなとそんな風に思う今日この頃でした。

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