地方創生の違和感について図解してみた
以前書いた下記の記事について、図解したらもっと分かり易いのではないかとのご意見をいただいたので改めて図解してみました。要点と思う箇所3つについてまとめています。
①地方創生について地域目線で考えてみよう
基本的に地域に住んでいる人は好き好んで今の土地に住んでおり日々暮らしを良くしようと様々取り組んでいるので、地方にいきなり新しい価値観を創り出すまたは創り変える「創生」というのはほとんどの地域にとっては望ましくないものではないのかと感じています。それに代わる発想は「共創」、「更新」、「継承」という3つを大きく考えています。
②地方創生に代わる地域共創という発想
都市では人間の想像や欲望の具現化と生活コストの効率化のため、人が集まって機能を発展させてきた。生活すべてを都市のシステムに依存している部分が大きく一極集中したままにする事は特に災害時等に大きな脆弱性を抱えているように思います。一方で地域には近代化以前から自然と共に生きてきた環境や生きるための多様な知恵が各所に残っており、よくもわるくも恒常性を維持する機能が高い。生活エリアが広域なため維持コストがかかるが有事の際のリスクの分散が出来るのではないでしょうか。
地方創生で語られる都市と地域の課題解決というのはその目的やゴールが曖昧になりがちです。都市問題と地域問題を明確化してその対立軸の中間を探るという行為は「地域共創」という言葉で表す方が適当と考えています。
③地方創生を通じて人を惹きつけてやまない場を創る
上記の説明だと地方創生という発想が要らないのか誤解を生みそうなので、私なりの地方創生が目指すべき所をお伝えします。集落から村、村から町、町から都市、人類の進歩や本能に沿って生活の領域を発展させてきました。そんな中既存の都市にも問題が沢山ある事が分かり次世代の暮らしの基盤を創る必要があります。スマートシティが技術の進歩を背景にこれまでの発展を踏襲していくのだとしたら、地方創生を通じて創っていくべき領域は今ある資源のマネジメント、課題の解決策を提示して実践していく様なモデルとなる場のように思います。そしてそこに求められるのは最先端であることより、
①主に都市に暮らす人が暮らしの拠点にしたいと思う魅力があるか
②場所や環境が異なっても場合でも、ある程度の再現性や汎用性があるか
③上記を多くの人が参画できる生活の基盤づくりが出来るか
という事の方が重要のように思います。
前回の記事の要点を分かり易くまとめてみました。今後も地方創生については考えてまとめて伝えて行きたいなと思っていますので、もしご意見や感想ある方おりましたらコメントいただければ幸いです。
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