2日連続でスタジオへ

やっと桜が満開になって、春らしくなってきました。ああやっとかあという気持ちもあり、同時に今年も咲いてくれて良かったと思う次第です。なんか、そういう当たり前のことがあるというのが、平和というのではないかと思うようになりました。
さて、私事ですが、昨日4月5日、今日4月6日と、2日連続ですみやの音楽スタジオでピアノを練習してまいりました。というのは、ちょうどお隣のお宅でお葬式があり、葬儀そのものは会館でやるから良かったのですけれども、有力な人物なので、ちょっと、ピアノは弾かないほうが良いと家族に言われたからです。確かに、親戚でもありますし、それに何よりも、悲惨な終わり方だったらしいので、それなら、そっとして上げたいなと私も思い、スタジオで練習することにしました。流石に何もしないというのはちょっと、困りますからね。近くにスタジオがあって良かったと思います。
その時の、着物ですけれども、まず、5日の練習ではこちらの小紋を着用。
赤に、白い花や蕾などを入れた、面白い感じの小紋ですね。

こちらは、ぎっちり入っているような小紋よりは格は落ちますが、でも、可愛い感じなので、我が家の人気者になりそうな予感がする小紋です。
半幅帯や名古屋帯ですと、いかにも普段着っぽくなってしまうので、袋帯をあわせて、ちょっと格を上げました。
小紋は、袋帯をあわせると、格を上げることができて、ややあらたまったところにも使うことができるようになります。これの代表選手は、鮫小紋とか、そういうものだと思いますが、私の経験から言うと、若い方が、無理やり袋帯をつけて鮫小紋を着るのは、ちょっと変と言われたことがありましたので、そういうときは、振袖のほうが安全です。
そして、6日に着たのが、こちらの訪問着。訪問着と言っても、裏地の赤いアンティークの訪問着で、あまり格としては高くありません。なので、白い袋帯で、金銀のないカジュアルな帯とあわせて、気軽な感じの服装になりました。

訪問着は訪問着で、半幅帯をあわせることはできないのですが、金銀いりの袋帯で略礼装、そうでない帯でカジュアルにも装えます。
ただ、普段用と言うより、リクルートスーツと一緒と考えるべきですね。
洋服に言い換えてしまえば、小紋はワンピースで、訪問着は、リクルートスーツです。
そう考えるとどこへ着ていけばいいかわかりやすいかな?
あとはそうですね、ブランドの問題。紬などでできていれば、カジュアルになりますし、光沢のある綸子生地などであれば、フォーマルになります。これは、ハニーズの洋服と、ラルフローレンの洋服では着る場所が違う、と考えるとわかりやすいです。
ちなみに、アンティーク着物はフォーマルカジュアル賛否両論ありますが、私は、カジュアルなきものなのかなと思って着ています。
そんなわけで、2日連続でスタジオで練習させてもらったのですが、うちのピアノより良い音がして、音量もあり、流石楽器屋のスタジオだなと思ってしまいました。我が家のピアノでない練習もたまには良いものです。始まったときは不安で仕方なくて、自分でもコントロールできないほど不安で、いろんなご迷惑をかけてしまったりもしましたが、2日間練習してみて、さほど辛い行事ではありませんでした。むしろ、家以外のピアノが弾けて、嬉しかったかもしれません。やってみないとわからないものですね。そういう不安などを、うまく対処できたら良いなと思いますが、なかなかできないでおります。
いずれにしても、着物を着るということは私なりの帰家穏座です。大事にしていきたいですね。

拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。