訪問着VS付下げVS小振袖

皆さんこんにちは。いつもお世話様です。最近は朝晩寒いのに、昼間は暑くて、風邪を引きやすい気候ですね。私自身も風邪を引いて、大変なときがありましたが、一苦労しました。
さて、本日のお題ですが、最近よく聞かれるんですけど、訪問着と付下げの違いを教えてくれ!という質問。さらに最近は小振袖との違いも分からない、という人が増えてきました。私も当初は袖がながければ小振袖に当たるかなと思っていましたが、意外にそうでもなく、国立能楽堂に行って、そんな着物ではだめだと注意されたりもしましたので、違いを明確にして着るようにしています。ただ、最近は、訪問着と付下げ、ましてや小振袖がごたまぜになっていますし、着用シーンもあまり区別しなくなっていますので、どれが訪問着で、どれが小振袖なのかよくわかりません。それに、特徴がわかる着物がどんどん減っており、訪問着、付下げ、小振袖は絶滅危惧種になりつつあるような。リサイクルでは特徴がわかる着物がたくさんあるんですけど、新品の世界では同じものとして扱ってしまうこともあるようです。これでは、着物の意味がなくなってしまいますね。それも、時代の流れかもしれないけど、改めて違いを明確にしたいと思いまして、このページを書きました。
結論から言いますと、訪問着、付下げ、小振袖の順位はこんな感じ。
付下げ<訪問着<小振袖
つまり付下げが最もカジュアルで、小振袖はフォーマルです。
帯の種類により、また変わってきますが、基本的にはこの順位です。
それでは、それぞれの着物の特徴を写真で見ながら、紹介していきましょう。

1.付下げ

付下げは最もカジュアルで、気軽に着られる外出着、みたいな感じでしょうか。礼装としても使えるようですが、私は、そのような使い方はしません。
特徴としては、
a.肩、袖、下半身に柄が集中している。
b.柄は集中しているが衽と前身頃で切れている。
この2つが付下げの特徴です。
この他、霞模様など、付属の柄がないのも付下げですが、最近は付属の柄がなくても、メインの柄が衽と前身頃で切れてないタイプの着物(付下げ訪問着)もあるので、これは当てにしない方が良いです。

2.訪問着
訪問着は、フォーマルからカジュアルの中間のような感じ。社交着として人が集まる場所に、よく着用されます。礼装として使うことも可能ですが、既婚者が多いです。

訪問着の特徴としては、以下のものがあげられます。
a.肩、袖、下半身に柄が集中しているのは、付下げと共通。
b.しかし、衽と前身頃で柄が切れておらず、繋がっている。
理由を申しますと、付下げは反物を染めてから仕立てますが、訪問着は着物の形にしてから柄を染めるため、この違いが発生するのです。
とはいえ、一体どっちなのか、迷ってしまう着物も数々あり、分からなくなってしまう方も多いと思います。
そんなときは、衽と前身頃で柄が繋がっているか、に注目しましょう。
繋がっていれば、訪問着として扱うべきであり、付下げとしては使えません。
いずれにしても、誰でも着られて、使う場所も様々である訪問着。
1枚持っていて、大損することはないでしょう。ただ、ピアノ演奏会のときは、袖の柄しか見えなくなるため、使用していません。

3.小振袖
振袖の仲間ですが、最もカジュアルなのが小振袖。
使用は未婚者に限られますが、振袖の仲間として改まったところへ使ったり、気軽な会食などに使うこともできます。

小振袖の特徴、区別するためのキーポイントは、
a.柄配置は特に決まっていない小紋柄がある。
b.若い人を対象にしているため、袖の丸みが大きい、元禄袖をしている。
この2つです。
柄の派手さで見分けることも出来ますが、私は、あまり当てにならないと思います。
それよりも、小振袖には小紋柄が存在し、元禄袖をしていることで見分けるのが良いでしょう。
注意点としては、小振袖に名古屋帯はしてはいけません。小振袖では、袋帯がお決まりになっています。振袖の仲間ですから。

この写真をみておわかりかと思いますが、付下げも、訪問着も、小振袖も、同じくらいの長さの袖丈、つまり、60センチから70センチ位の着物は、非常によく見られます。
つまり袖の長さではわかりません。
それでは、これらのお着物をどこへ着ていくか、ですが、
付下げ→気軽な会食、簡単な展示会など。
訪問着→美術館、ホテルなどでの会食、講習会や会議など、人が集まる場所。
小振袖→クラシックコンサート、改まった食事会、大規模な展示会など、おしゃれの要素があるところ。
と言う感じに使い分けています。
そういうわけで、訪問着、付下げ、小振袖は、全く種類が違うのだということを、おわかりいただけましたでしょうか?
この投稿が皆さんの着物ライフで、なにかに、使えたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

拝読有難うございます。何かの参考にしてくだされば嬉しくもいます。