18日目 左手の手術

とりあえず、今日は手術なので、胃袋や消化器のトラブルは見送り。左手のことに集中することにしよう。手術前はどうせ絶食なので、1日プラスで絶食したと考えよう。

手術前に、左手を清潔にするために念入りに洗う。11時頃、予定より2時間早く手術が始まった。全身麻酔ですぐに眠る。

「ますこさーん」と声が聞こえるが、身体が動かず、苦しい。病室に戻るためにベッドごと移動する。気づくとそばに夫がいる。座って本を読んでいる。目が覚めた私に気付いて「大丈夫だからね、頑張ったね」と声をかけてくれる。特に反応もできず、その後も寝たり起きたりを繰り返す。その間、夫がいなくなり母がいたり、また夫と義父がいたり、父がいたりと人が入れ替わっているのがわかるくらいで、時間の感覚はわからなかった。

夜。身体は、少しずつ動かせる範囲が増えていく。ただ、左手は麻痺したままだ。次第に痛みがやってくる。「痛いときは痛み止め使いますから、ナースコールしてくださいね」と看護師さんに言われた通り、痛み止めを胃瘻から入れてもらう。痛みはなかなか治まらない。手術当日の夜が痛みは一番辛いときいた。まさに、そのとおりで、ひどく痛い。3回目の痛み止めの薬を入れたあと、今度は胃が限界だったようだ。痰の吸引をきっかけに、薬も水分も吐き出してしまった。せっかくの痛み止めが・・・もったいない。

吐き疲れたけれど、左手の痛みで眠れず、ただひたすら耐えるのみ。


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