ピアニストで、僕が最も注目しているのは、アリス・紗良・オットさんです。

ドイツ人の父と日本人ピアニストの母の間に生まれミュンヘンで育ち、ドイツを拠点に世界中で活躍中です。

4歳の頃にはピアニストになることを決めて、2008年にはドイツ・グラモフォンと専属契約をしていますから、天才ですね。

昨年は10周年を迎え、ニューアルバム「ナイトフォール」をリリースしました。

ドビュッシーの月の光をyoutubeで聴いた方も多いかもしれません。

世界中の一流オーケストラと共演しながら、音楽以外でも、ドイツの有名高級ブランド「JOST Bags」のバッグラインへのデザインを提供したりと、今、最も勢いがあるピアニストです。

さあ、これからというときに、今年のはじめに、難病である多発性硬化症と診断されたことを発表されました。

多発性硬化症は、脳などの神経が冒されて手足のしびれや視力低下が起きる自己免疫疾患だという記事を読んでショックを受けたんですが、治療によって完治することが難しくとも、現代の医療の進歩で、ほとんどの人が日常生活に支障なく生活ができるそうで、少し安心しました。

そんななか、さらに今年はビックイベンド情報が入ってきました。

それは、ベルリン・フィルとの共演です。

9月22日、ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールでライブ中継されます。

曲目はモーリス・ラヴェルのピアノ協奏曲です。
僕のとても好きな曲なので今から楽しみです。

難病と闘いながら、音楽で多くの人を勇気づけていくアリスさんを応援していきたいと思います。

2018年11月9日にNHK交響楽団と共演した、とても美しいラヴェルのピアノ協奏曲を聴いてみましょう。