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異常の証明

UPしていない日々の記録(「無住所生活の記録」という名前で毎日スプレッドシートをつけている)がPCの中で溜まりに溜まっているので元気なときに更新していきます。

旅する中で日焼けして思い出したのは、自分の肌を見ると点々が浮かんでて、つまむと中にカエルの卵みたいな小さい球がたくさんあることだ。小さいとき私はこれがいやだった。自分が普通でない印だと思った。

足の親指の皮が剥けやすいのもいやだった。プールに入ると皮が剥けて、どんどんどんどん剥いていくと皮膚の奥の奥の肉まで見えてきそうで一回えぐったらもとに戻らない気がして、こわかった。
ほかの子の足の裏はつるつるしていたのでこれも自分がおかしい印だと思った。

ぶくぶくざらざら点々えぐれ。そういうものが自分につけられた異常の証明みたいに思えた。ほくろもそう。ほかの子にはなくて自分につけられた間違ったものを分別するタグみたいでこわくて恥ずかしかった。

2022年8月?日(香川)

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