人は孤独感でメンタル病む~仕事編~

どうもこんにちわ。職場で同僚と雑談しますか?私は今の職場では全然しません。しませんというより、できないのです。本当にあいさつと「報連相」の時しか口をきいていません。雑談についていくのが本当に難しい。と実感しているので(理由は後述します)雑談に加わっておりません。今日は、主に職場で感じる孤独感とメンタルの関係性についてみていきたいと思います。

陰口はどんな形で?

陰口とは、当人のいない所で人の悪口を言う事です。
当人が席をはずしている時、当人の参加しないコミュニケーションの場(お茶やご飯)の時などにされることが一般的です。

先日メンタルの調子を崩してしまった友人に会いに行きました。友人はパソコン関係のお仕事をしているのですが、話を聞くと友人は参加していないけれど、陰口専用の社内チャットがあるらしいと。
恐ろしい!!陰口で埋め尽くされるチャットなんて、うっかりクリックして自分についての陰口読んでしまったらメンタルやられて一週間以上寝込んでしまいそうです。
現代は陰口の形も変わってきているのだなぁ。とも思いました。

そして私は孤独になる

陰口を言い合う人たちは、こっそりと本人に聞こえていないように話しているのだから陰口を言うくらいいいじゃん。と思うでしょう。
陰口を話している人たちの関係性の中には、”陰口を言い合っているからこそ生まれる連帯感”ってあると思うのです。共通の話題や共通の敵がいるから強まる結束と言うのでしょうか。
友人はそんな職場で陰口チャットに参加しておらず、他にもいろいろあって「浮いてしまっている感」と「孤独感」が押し寄せてきて辛くなってしまった。と言いました。

職場での「浮いている感」「孤独感」、私も強烈に味わったことがるので気持ちがよく分かります。

15年以上前新卒で販売職に就いた時、同期の女子の主な話題は甘いものと、恋バナと、ブランド物の事でした。
<甘い物>
「XXのケーキ食べたい!」「皆でお菓子食べよ。」
<恋バナ>
「XX君カッコイイ。」「XX君重いもの持ってくれた時、キュンとした」「○○さんとXX君は付き合ってる。二人で歩いてるの見たもん。」
<ブランドもの>
「▼▼の新作、超かわいい。」「今度ボーナス出たらXXのバック買う。」

などなど。私は甘いもの食べるのも嫌いじゃありませんが、当時は完全に甘いものを食べるよりお酒を飲みたい人間でしたし、誰と誰が付き合っていようが好きにすればいいじゃん。と思っていましたし、重い物も自分で持つわ。という感覚でしたし、ブランド物に至っては本当に興味がありませんでした。
そんなわけでちょっとした雑談に全くついていけない私は、休憩時間になると同期の女子から逃げるようにさっさと喫煙室に向かってそこでタバコを吸っていたのです。
そんなことをしていたので、私には彼女たちの間で生まれている連帯感もありませんでしたし、同期の女子たちと結束が深まることもありませんでした。先日話した友人と同様「浮いている」感は嫌とう言うほどに感じていたのです。

背筋を伸ばしていられるのはあなたのおかげ

さて、同期の女子の多くとは雑談が成り立たないレベルで価値観が異なり「浮いている感」ばかり感じていた私ですが、職場にごく少数、私と気の合う人、理解者がいました。私の仕事への姿勢を認めてくれたり、甘いものもおいしいけどお酒のよさも分かる。という同期や先輩がほんのごく少数いました。その方たちと一緒になら頑張って仕事できる。と思いましたし、この方々がいるから大丈夫。私は自信もって背筋伸ばしてこの会社にいれる。と思っていたのです。

ですが、その人たちも自分のライフプランに合わせて転職していったり、資格を取るために勉強すると会社を辞めたりしてしまっていたのです。ただでさえ少ない私の理解者は一人減り、二人減り、そして誰もいなくなってしまってました。完全に一人になってしまったのです。それから半年も持たずして私はメンタルの調子を大きく崩してその職場を休職してしまったのです。

その時は仕事の拘束時間も長く、いつも忙しいし、しょっちゅう朝までの飲み会が行われるというストレスフルな環境でさらに理解者もいない。ひとりぼっちの孤独感。メンタル病む原因がロイヤルストレートフラッシュでそろっていました。

先日会った友人も、職場で感じている「浮いている」感と「孤独感」という点では病んだ当初の私と一緒でした。話せる人が辞めていって、一人になってしまったという点も同じでした。
会社がブラックなのももちろんしんどいですが、この「浮いている」感と「孤独感」はメンタルに大ダメージを与えます。これにプラスして仕事の拘束時間が長くて私的な時間に心許した人に話したり、会ったりすることができなくなると、仕事で味わう「浮いている」感と「孤独感」にばかり目が行ってしまいがちになり身動きできなくなってしまうのです。

仕事が一番

新卒の頃はもちろん、つい最近まで私の存在する理由のだいぶ上の方に”仕事”がありました。仕事で認められる事とか、職場の人間関係を優先的に大事にしたりとか、私が私を存在して良いと認めるために仕事が占めるウエイトが高かったのです。
そんな中職場で「浮いている感」「孤独感」を感じると、「私なんてこの職場にいなくてもいいのでは?」と思い、そこから「私なんてこの世にいなくてもいいのでは?」と考えが進んでいって辛くなってメンタルの調子を崩していました。それだけ「仕事人間」でほかの価値ある多くの事に目を向けられない人間でした。
仕事に重きを置くから、仕事のためと無理をして残業早出しますし、自分の体調や時間よりも仕事を優先させます。すべての日々は仕事をするためにあって、休日も”明日、より良い状態で仕事を行くための日”でした。
医者には「ワーカホリックすぎる」と言われたこともありました。

実は今も浮いています

現在の職について、2年半(2020年2月現在)。仕事に対する考え方や姿勢は新卒のころとは変わっています。
一番大きいのは私生活を一番上に持ってこれたことでしょう。家族との交流、友だちとの約束、自分の時間、人と語らう場、趣味を大事にしつつ働くという姿勢になったのです。

仕事に対する姿勢を変えた私ですが、今でもやっぱり職場で浮いています。
周囲は私より若い、子供を持つママさんが主の現職場。子供の保育園の話題とか、お熱を出したとか、生まれるとき逆子だったなどなど、子がおらず産む気もない私にはまったく分からない話です。想像もつかない位分からない話の雑談についていくのは至難の業です。
同僚のママさんたちは皆子どもを産み育てている経験があります。その共通の経験を雑談と言う形で分かち合って、連帯感を味わっているんだろうなぁ。と思います。ですが、私にはその経験とそれに対する想像力がないので連帯感を深めるための雑談についていけません。新卒の頃、同期との話題についていけず喫煙所に直行していた頃とその点では何ら変わっていないのです。

仕事は仕事

昔も今も職場で浮いている私ですが、新卒の頃と比べると今の方が気分的にははるかに楽です。仕事より私生活の優先順位が上にあり、私生活の人とのつながりを大事にしているのが大きな理由です。新卒の頃は仕事が優先順位の一番上に来ていましたし、人間関係も明らかに「私的な人間関係」≦「職場の人間関係」でした。

今は職場で浮いても新卒の頃程孤独感を感じません(あからさまな態度を取られると感じますが)。
それは私的につながっている良い関係の人たちがいるからです。仕事の時間はお金を稼ぐために労力を提供したり、きっちり作業したり、社会貢献と言う意味ではとても大事ですが、それ以上に私にとってに家族や友達と過ごす時間や趣味が大事です。職場で浮いていても、私には私らしく在れる場が他にあり、人がいます。

変えよう。価値観

先日会った友人の心中には、「仕事が大事」というのが強くあるなぁと話を聞いていて感じたのです。働く事は確かに大事ですが、それを優先順位の一番目としてしまうと、そこで孤立したり人間関係崩れたりした時に足元が崩れて居場所がなくなってしまい、ガッタリとメンタルの調子を崩してしまうのではないかと思うのです。
かと言って、「仕事が一番」の価値観を私のように「仕事は二の次~♪(すべきことはちゃんとします)」と思えるようになるには時間が必要です。それらが必要なのはわかっているのですが、具体的にどう行動に移していいかなどは私にもわかりません。時間をかけて経験を積んで、気づいたらこの価値観を手に入れてこの考え方になっていたので、何か意識をして変えたというわけではないので。

私が、過去の価値観から今の私の価値観と考え方へと(無意識にではありますが)変えられたように、友人も楽に生きられるように価値観や考えを変えていけるといいな。と思いました。

精神疾患と仕事の孤独感

精神疾患を持って働いていると、周囲の健常者との差に驚きます。どうして、こんなに長時間働けるの?!どうやったらそんなに集中力を切らさずミスなく仕事ができるの?!などなど。
自分のできないことを当たり前のようにこなす周囲を見ていると、「自分にはできない。」と自己否定的になるだけではなく、それを難なくこなしている周囲からできない自分に疎外感を感じます。そこから孤独感がでてくることも多いのです。
それだけではありません。多かれ少なかれメンタルの調子を崩すと、「みんな仕事しているのに私だけ今、死にたい」とか、「周りは普段通りなのに、私だけ症状出て苦しい。」といった疾患や症状を分かってもらえないしんどさから孤独感を感じることもあります。

働くという事は、少なからず人との接点を持つという事です。(中にはまるっきり一人でする仕事もなくもありませんが少ないです)人との交わりの中で孤独感を感じた時、その孤独感をどう処理していくのかが大事になってくるのだなと思うのです。

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