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『マチネの終わりに』で学ぶタロット『カップ 6』と過去の大切さ

占いをやっていると「元カレを忘れたい」とか「嫌な思い出を消し去りたい」というような過去との決別の相談を受けることがよくあります。
タロットも「新しいことを始める」とか「決断して断ち切る」みたいなカードが多めです。そんな中で『カップ 6』は「過去を大事にしよう」というちょっと珍しいカードです。

過去を振り返ることで癒しを求めたり、成長に繋げようというカードで、ともすれば後ろ向きなのかな?と思っていましたが、今月公開された『マチネの終わりに』という映画を観て、その考えは変わりました。

ごめんなさい、これはタロットとポスター似てないです(笑)
天才クラシックギタリストの蒔野はジャーナリストの洋子と恋に落ちます。彼女にはフィアンセがいましたが、蒔野を選ぶことを決意します。しかし彼らはひとつのすれ違いがきっかけで離ればなれになってしまいます。

大人の恋愛を描いた作品ですが、今回注目したのは恋愛ではなく作中に幾度となく出てきた「過去は変えることができる」という考えです。これは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』的なタイムスリップの話ではありません。
作中にこんな台詞があります。

"人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。
変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細でかんじやすいものじゃないですか?"

作中で洋子は、子供の頃おままごとをして遊んでいた庭の石に祖母が頭をぶつけて亡くなってしまってから、楽しかった思い出が悲しくなったと言います。自分の考え方次第で過去は良くも悪くもなるということです。

洋子は蒔野からメールで別れを告げられたと思っていたのですが、実はそれは蒔野に好意を寄せていた彼のマネージャーが送った偽のメールでした。数年後、蒔野と結婚したマネージャーからそのことを告げられ、彼女は悲しみますが、そのことによって蒔野と過ごした過去は再び輝き始めます。

過去を振り返ったり悔やんだりすることは後ろ向きなことではなく、今の自分の生き方でそれはどうにでもなるということです。逆に言えばいい思い出も今の生き方次第で嫌な思い出になってしまうということです。

いずれにせよ、過去は切り離すことはできず、現在と未来の自分は過去があってこそのものだということを教えてくれる作品です。
あと福山雅治さんと石田ゆり子さんのキスシーンがめちゃくちゃエロかったです!!

https://youtu.be/HCE2owGeIdw
#マチネの終わりに #占い #タロット #映画 #運勢

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