おぼろ豆腐

多分歴史とか政治とか経済とか社会が好きなんだと思います。日本語のおかしい部分があるかも…

おぼろ豆腐

多分歴史とか政治とか経済とか社会が好きなんだと思います。日本語のおかしい部分があるかもしれませんがご容赦ください。

最近の記事

動画投稿してからわかったニコニコオワコン論。

 ニコニコ動画はオワコンである、という主張はだいぶ前から目にしている。だがニコニコに入り浸っていたのが10年以上前の自分からすると、あまりパッと来なかった。  だが少し前から動画投稿者となり、youtubeとニコニコ動画に同時に動画をアップロードし始めてからその意味がほんとうの意味(?)でよくわかったような気がする。  すこし前にtwitter(現:X)に「ニコニコはもう終わり。新しい文化を生み出す力すら全く残ってない」っていうつぶやきが流れてきたが、これは本当にそのとお

    • 暗号資産の未来

      今からもう10年以上も前に、市場に新しい金融商品が登場した。その名はBTC(ビットコイン)である。大人なら誰しも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。サトシ・ナカモトという謎の人物が、リーマン・ショック後に既存金融システムに対して疑問をいだいたことで作り出したと言われる、電子通貨のことである。    今回のエントリーは暗号資産の仕組みについて長々語るためのnoteではないので、BTCについての説明は簡単に説明するに留める。BTCにはマイニングと呼ばれる仕組みが導入されて

      • 一般人は資産防衛より生活防衛を

        コロナと戦争による経済的不安の増大 ロシアとウクライナの戦争が始まり、ただでさえコロナウイルスによるサプライチェーンの寸断などで傷ついていた世界経済にさらなる試練が訪れた。  ロシアには戦争を引き起こしたことに対して西側諸国が様々な制裁を課した。ロシアとの貿易禁止や、SWIFTからの排除などである。だがこれらはロシアがダメージを負うだけではなく、それらに依存していた世界各国の経済事情をも悪化させる諸刃の剣だ。  ロシアは世界有数の穀物と肥料の輸出国である。特に同国からの食

        • ネトゲはリアル社会の縮図。

           私は少し前まで、とあるネットゲームにハマっていた。それまで普通のゲーム(オフゲー)はそれなりにやってきたが、本格的にネットの対人ゲームをプレイしたのはそれが初めてだった。  youtubeでVtuberがプレイしているのを見て「面白そう」と思ったのがきっかけで、しばらくはネットの動画を見ているだけだったのだが、やがてそれだけでは満足できなくなり自分でもプレイしてみることにした。  ネトゲはハマると抜け出せなくなると聞いていたが、噂に違わぬ中毒性の高さで、暇さえあればゲームを

        動画投稿してからわかったニコニコオワコン論。

          メンヘラは病み垢コミュニティーに深入りしないほうがいいかもしれない

           辛い労働や学校などの人間関係で心を病む人が増えている(あるいは今までも大量にいたが可視化された)という。それに比例してネットでもいわゆる「病み垢」というメンタルにダメージを追った人のアカウントが激増し非常によく目にするように成っている。  彼・彼女らは発達障害だったり精神疾患などを抱えている事が多く、いわゆる「普通の人」である健常者たちが難なくこなしているようなことにも苦痛を感じたり、達成が困難だったりと生きづらさを強く感じている。言い方を変えれば毎日が冒険のような人生を歩

          メンヘラは病み垢コミュニティーに深入りしないほうがいいかもしれない

          「所有」の面倒臭さ。

           私達の身の回りには実に多くのものがある。本やテレビやスマホや机や椅子やデスクライトやコップやスプーンや殺虫剤や芳香剤や、上げ始めたらきりがない。うろ覚えだが、先進国の個人が持っている物の数はおよそ1000にも及ぶという。これは大きなものから小さなものまで全て含めた数字だろうが、我々は自分が思っている以上の相当な数の物品を所有していることになる。 物の処分 かつて自分はものを溜め込む癖があり、部屋がメチャクチャ散らかっていた時期がある(いわゆる「汚部屋」)。10代の頃なんて

          「所有」の面倒臭さ。

          第49回衆議院総選挙についてのふわっとした私見

           10月31日に行われた衆議院総選挙の結果が出た。自民党は場合によっては単独過半数すら危うい大敗と予想されていた下馬評とはことなり、261議席と選挙前から15減らすだけで単独で絶対安定多数を維持することと成った。  自民党以外の議席予想についても朝日新聞以外のマスコミは大きく外している。立憲民主と共産は事前の予想で議席増が予想されていたにもかかわらず、蓋を開けてみると減少という少々驚くべき結果と成った。また維新の躍進についてはあたっていたものの、事前の予測以上の結果と成ってい

          第49回衆議院総選挙についてのふわっとした私見

          自民党に対する議席予測が朝日新聞だけ他と違うわけ。

           10月31日に投開票が行われる第49回衆議院選挙だが、事前に各メディアが出した予測議席数が大きく異なっている。特に違うのが自民党で、メディアの間、特に朝日新聞とそれ以外で全く数字が異なっており、どっちを信じていいのかわからないような状態になっている。それだけ今回の選挙が混戦で予測しにくいということだろうか?  確かにそれもあるだろう。今回は小選挙区での接戦区が70程度あり、その動向により与党にも野党にも風が吹く極めてデリケートな情勢と成っており、予測が難しいのは理解できる。

          自民党に対する議席予測が朝日新聞だけ他と違うわけ。

          ニュースデトックスのメリットとデメリット

           昨今の情報化社会、特にインターネットが発達してからというものの、それ以前の世の中と比べると手に入る情報・ニュースの量は格段に多くなった。テレビや新聞のニュースだけでもすべてをチェックすることは不可能なのに、そこにネットメディアやネットを通じて個人が発信する情報まで加わった。情報の洪水に流されるのが日常的になってからすでに久しい。 ニュースデトックスの必要性 情報の洪水に流されてしまわないためには、意図的に情報を遮断し取捨選択する必要がある。いわゆる「ニュースデトックス」と

          ニュースデトックスのメリットとデメリット

          反緊縮カルトと「日本スゴイ」

          主にtittrerでの話なのだが、あそこにはいわゆる「反緊縮カルト」と呼ばれる魑魅魍魎が蠢いている。彼らはいくら日本が財政支出(国債の増発など)を行っても絶対に日本が財政破綻することはない、という珍妙な説を唱えている人たちである。私は経済・財政のプロフェッショナルではない。なので彼らの主張の何が間違っているのかは一般論以上の批判はできない。もしかしたら、反緊縮カルトたちの言ってることにも理がある部分があるのかもしれない。今回のエントリーは「いかに反緊縮カルトがおかしなことを言

          反緊縮カルトと「日本スゴイ」

          共和主義者の考察

          共和主義者である私が、皇室制度などについて思っていることを徒然なるままに書き綴ったエントリーです。色々脈絡のおかしい所などがあるかもしれませんが、あくまでも徒然なるままに書いただけなのでご容赦ください。 天皇制を早期に廃止するのは難しいという現実天皇制は世間一般では概ね支持を受けている。うろ覚えだが、各種の世論調査でも現在の象徴天皇制を支持する答え、地位を強化するべきとする考え(国家元首化など)をあわせるとだいたい常に9割程度の支持率がある。外国の王室への支持率が5割台の所

          共和主義者の考察

          AIとBIを広めるための権謀術数

          近頃耳慣れた言葉に「AI(ロボットを含む)」と「BI(ベーシックインカム)」というものがある。おそらく大人であれば一応の意味くらいは知っているはずだ。AIは人工知能でいろんなことを自動化してくれる便利なプログラム、BIはベーシックインカムの英語の頭文字で、景気対策として、もしくは社会保障を簡素にし役所の水際作戦などでセーフティーネットなどから漏れてしまった人を救うため、毎月誰にでも定額のお金を配ろう、という制度、位の認識の人が多そうだ。確かに間違ってはいない。だがこのAIBI

          AIとBIを広めるための権謀術数

          河野太郎とゴルバチョフ。

          これまで数本に渡るエントリーの中で何度も「河野支持」を表明してきた私が、今更こんなことを言うのはあれかもしれないが、もし河野太郎内閣が成立したとしても、現在における日本政治の惨状を完璧に救うことはできないのではないかと思っている。 私は今までのエントリーで何度も「河野太郎はゴルバチョフである」と述べてきた。ゴルバチョフといえば改革者というイメージが色濃くあり、自分もそのイメージを強く持っている。ゴルバチョフを中央政界に引き立てたアンドロポフが菅義偉と似ている(改革派で、同郷

          河野太郎とゴルバチョフ。

          今後の選挙・政治・社会の予想について。

          すでにご存じの方も多いと思うが、自民党の総裁には一番人気の河野氏ではなく岸田氏が就任することが決まった。 私は最近の日本政治を旧ソ連後期の政治とよく似ていると考えており、ソ連のブレジネフに当たるのは安倍、アンドロポフは菅、などといった具合に両国の似通った人物を対象させて物事を予想してきた。 だがアンドロポフの後をついだチェルネンコは任期が1年と非常に短い指導者である。安倍以降の日本政治は旧ソ連後期の政治を2~3倍の速さでなぞっていっていると思っていたので、もしかしたらチェ

          今後の選挙・政治・社会の予想について。

          旧ソ連後期と現代日本政治の類似点。

          前回エントリーの関連記事である。 私は前々から歴史の周期性について素人ながら関心を持ち、興味が湧き次第年表などとにらめっこをして出来事などに法則性がないか見出そうと悪戦苦闘してきた。最近注目しているのは旧ソ連後期の政治と現代日本政治の類似点である。 起点となるのはソ連側はレオニード・イリイチ・ブレジネフ、日本側は安倍晋三になる。この二人にはある共通点がある。これは私が書くよりも他人の言を引用したほうが手っ取り早そうだ。 とまあ安倍=ブレジネフ説を考えているのは何も私だけ

          旧ソ連後期と現代日本政治の類似点。

          キシダ新総裁就任におもう、「やっぱり自民党はだめなんだな」という諦め。

          自由民主党第27第目総裁に岸田文雄氏が就任することが決まった。決選投票で現職閣僚の河野太郎氏を打ち破っての当選となった。 ただその勝ち方は疑問符をつけざるを得ないものである。というのも地方票や党員党友の票は河野氏が他に差をつけており、勝利の決定打となったのは同僚議員からの投票だったからだ。 今回総裁選に対しての自民党員・党友や一般有権者の総意は河野氏が総裁に選出されることとだった。それは各種の世論調査を見ればすぐに分かる。国民の間にはバブル崩壊後長いこと落ちる一方の日本社

          キシダ新総裁就任におもう、「やっぱり自民党はだめなんだな」という諦め。