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ミャンマー最後の王朝・マンダレー


ミンガラバー!

ミャンマー生活も2年7ヶ月目。すっかり慣れ、何か面白いことないかと模索する日々です。
さて、今回はミャンマー最後の王朝と言われるマンダレーについて。古都ということもありその街並みは趣深く、碁盤の目に区画されている姿はどこか京都を思い出させます。何度行っても魅了されるマンダレー。是非その魅力を少しでも広めていけたらと思います。

まず簡単に、マンダレーとは。

マンダレーは、1859年5月23日にミンドン・ミン王によって建設され、 1885年の第三次英緬戦争を経て大英帝国に併合されるまで、ビルマで独立を保った最後の王朝の首都(1860年~1885年)。ヤンゴンからは飛行機で1時間程。

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(地図: Wikipedia)

ではご紹介して行きます✨

ヤンゴンからフライトで約1時間で、マンダレー国際空港へ。こちらの空港は他の地方都市にある空港とは全く違って、とても先進的です!↓

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①見事なチーク材のウーペイン木橋

約250年前に建てられた1008本のチークで作られた橋です。木造の橋としては世界で一番長く、1.2キロもあります。
所々木の隙間が大きく、高所恐怖症な私はもう渡るのにヒヤヒヤでなかなか前に進めませんでした。笑 日程の関係上朝訪れましたが、夕焼けが特に綺麗のようです。

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②1,300人以上の僧侶達が修行中のマハガンダヨン僧院

まずはミャンマーの文化をちょっとご紹介。ミャンマーは言わずもがな、仏教国です。人口の約9割が仏教徒で、その熱心な信仰心には素晴らしいです。ミャンマー人は色々な仏教のルールに基づき生活しているのですが、その中でも特に印象的だったのは、【ミャンマー人男性はお坊さんのみならず普通の人でも、功徳を積むため、人生のうち必ず2度出家しならなければならない】とされていること。具体的には7歳、20歳頃に約1週間ずつ僧院に入り、そこで227の規則に従って生活します。そうすることにより、一般人はお坊さんにはならないけれど、今の人生、後世において功徳を得られるようです。

《お坊さん達の大まかなスケジュール》
4:00AM〜起床、瞑想
6:00AM〜托鉢といって、周辺住宅を周り食事の寄付を受けます。
10:30AM頃〜食事(1日1回の食事で、12時以降の食事は禁止されています)。
午後〜仏教の勉強及び瞑想
22:00PM〜就寝

私たちが訪れたマハガンダン僧院には約1,300人のお坊さんが属しており、10:15からの食事タイムを見学。
↓列をなしてご飯を待ちます。

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↓地元の人が集まって、食事を寄付。運良く、参加させてもらえました。

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↓お坊さん達がご飯を食べる様子

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因みに⚠️上記は1年前の2018年6月。今回も同様の流れでしたが、大きな違いがありました。それは、中国人観光客が激増‼️
ちょっと写真を見てみてください!

↓2018年6月
観光客はほぼおりません。静かに食事の時を待ちます。

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↓2019年7月
両脇におびただしい数の観光客。この日は何と約600人もの中国人観光客がいたそう。。

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ガイド曰く、ここ1年で中国人観光客が激増しており、有難いことではあるものの、仏教のルール(お坊さんの通路を遮らない等)違反やマナーの悪化(観光地での大量のゴミのポイ捨て等)で、中国人観光客を禁止しているところもあるそう。地元の方々が抱えるジレンマがあるみたいです。元々マンダレーは中国の影響が強いですが、2018年10月のVISA緩和に伴い、中国人観光客は140%増とのこと。因みに韓国は84%、日本は24%増(2019.8.1 The Daily Eleven)。ミャンマーが注目されることは嬉しい反面、現地の文化や慣習に敬意を持って観光したいものですね。

③ミャンマー生地の名門・絹織物工房 <Shwe Sin Tai>

ミャンマー生地の名門といえばココです!私のお気に入りのロンジー達はここから生まれています♡
↓機織りの様子

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動画
↓作業者はとっても若い子達が多く疑問に思ったのですが、これは、若い子達の方が視力がいいからとのこと。みんな歌を口ずさみながら、真剣に作業していました。

向かいにあるお店でこの工房作った生地を売っています。
因みに昨年ここで買った生地をヤンゴンで仕立て、今回着て行きましたが、オーナーまで出てきて、「なんて素晴らしいデザインなんだ!」絶賛してくれました。写真をバシャバシャ撮られ、今後仕立てるデザインの参考にするとのこと(^ ^)嬉しいことです。

④金箔の貼りすぎたことで有名なマハムニ・パゴダ

まずは、マハムニ・パゴダに祀られるお釈迦様の歴史を絵画でザッと学びます。

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簡単に説明するとと、昔、インドの王子様が35歳で悟りを開き、世界各国を回っている途中でミャンマー、ヤカインへ。その時、ヤカインの王様は余りにも感銘を受け是非このまま滞在して欲しいと懇願したものの、お釈迦様は世界を回らねばならず、自分の代わりに仏像を建て、そこに自分の魂をこめました。後、ミャンマーの王様(当時の王朝はアマラプラ辺り)がヤカインまで攻めて来、勝利したためヤカインの仏像含めほとんどの宝をこの地、アマラプラへ持ってきました。それが現在まで伝わり、今や金箔を貼りすぎで有名な仏像となり、多くの観光客に人気を集めているとのことです。

↓ その金箔を貼られまくった仏像がこちらです。(ここでも、金箔を貼れるのは男性のみで、女性は金箔を男性に託し、ちょっと離れたところから拝み、見守ります。)

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↓ ちなみに最初はこんなにほっそり(左)。

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↓ 写真スポットでもパシャリ。

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⑤栄華のマンダレー王宮

残念ながら本物の王宮は1857年第二次世界大戦でほぼ全壊してしまいました。現在はレプリカ王宮を見ることができます!

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⑥仏教聖地のマンダレーヒル

旧王朝の北側に位置する標高約230mの丘。山全体が聖地になっており、頂上からはマンダレーの街が一望できます。観光客が訪れるだけでなく、地元民がウォーキングしたり、参拝したりと憩いの場となっております。

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↓ 子猫もゆっくり

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⑦建物全体が見事なチーク材彫刻のシュエナンドー僧院

1857年、王様が住んでいたチーク材彫刻の建物をお坊さんに寄付したもの。その後暫くはお坊さんが住んでいたそうですが、軍事政権前の社会主義時代に、当時の政府が昔の建築を国の財産として保管したいということで、お坊さんを別の場所へ移し、現在に至るそうです。

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⑧世界最大の石版の本で有名なクトド・パゴダ

730枚の石板がずらりと並んでいます。お坊さんしか読めないパーリ語で書かれています。

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最後に

マンダレー、何度行っても魅了される神秘的な都市です。ヤンゴンが東京だとすると、マンダレーは京都や奈良のような雰囲気で、落ち着いた街並みの中に歴史がしっかり残っている、整頓された街だと感じます。是非一度訪れてみて下さい!

バガンも世界遺産登録され、ますます注目されるミャンマー。今後もミャンマー情報を発信し、少しでも魅力が伝わればと思います!
ではまた!








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