「宇宙に体を明け渡す。」子供を迎え入れる体作り

現在私は40代。シングルマザーで二人の子供を育てています。

でも、もともとは子供ができにくくて、妊娠・出産が難しいと言われていたのです。

私は、小学5年生で初潮を迎えましたが、その後はずっと生理不順でした。

19歳のときは、生理周期は早くて45ー47日、遅い時は2ヶ月に1度となかなかのイレギュラー。周りの友人は、30日前後で安定していましたので、自分でもこれはおかしいのだなという自覚はありました。

そしてその頃、うつ病で心療内科に通っていたのですが、そこの医師は婦人科の経験もある医師で、こうアドバイスされました。

「あなたは早めに結婚して子供を産むといいよ。できれば、卵子の元気な23ー25歳くらいで妊娠できたらいいと思う。今のままでは、生理もちゃんと来ていなくて、妊娠できるかもわからないでしょう。将来、30歳くらいには、今の生理不順がもう少し良くなって、子供を産むかどうか、今よりも選べるくらいの体を目指してみたら」

今思えば、うつ病とホルモンバランスの乱れがつながっていると、医師は判断していたのだと思います。

さて、婦人科を受診したところ、貧血気味で、卵子の大きさが全て同じような大きさ・・・次にどの卵子が排卵するかわからないし、未成熟のまま排卵している可能性もありました。「まずは2−3年かけて生理不順が良くなることを目指しましょう」と婦人科に効くという漢方薬を処方され、うつ病の薬と併用して服用しました。生理周期は徐々に45日周期で安定し、多かったり少なかったりが極端だった経血の量も、毎回同じくらいになっていきました。

この頃の悩みは、「子供ができないかもしれないと、好きな人にいつ言ったら良いのだろう」ということでした。付き合う前?それともあと?付き合ってからならいつがいいのだろう。結婚の話が出てからでは遅いかもしれない。子供ができにくいとわかったら、振られるのではないだろうか。もしくは、結婚してなかなか子供ができなかったら、姑にいびられるのではないか、離婚されるのではないか・・・そんなことを思って、メソメソと一人で夜泣いたりしていました。自分は子供を産んで育ててみたいと思っていたので、できちゃった婚が一番良いと思っていました。

20歳になって彼氏ができました。付き合って3ヶ月目くらいで、子供ができにくいことも伝えましたが、驚かれることもなく、そのままおつきあいできました。そのうち「将来結婚しよう」と言われ、私も大好きだったので、嬉しくて承諾しました。なんと翌年には妊娠し、入籍しました。念願のできちゃった婚です。その秋に1人目を出産。早寝早起きを心がけ、子育てをしているうちに、うつ病は良くなりました。

母乳で育てていたのですが、断乳後すると間も無く生理が再開。

旦那は二人目を欲しがりましたが、もともとできにくい体、何とか26歳までに妊娠したい。時間はあまりありませんでした。旦那とは、もしできなければ、どこかのタイミングで養子をもらう話も出ていました。子供を産むまでには10ヶ月ですが、そのあとの子育ての期間の方がずっと長いのです。出産ではなく、兄弟で育てること、二人を育てることが、私たちの願いでした。

その時の周期は42周。婦人科に診察に行きましたが、卵子の大きさはやはりどれも未成熟で、排卵する卵子が判別できませんでした。出産はできたけれど、今後妊娠するかはわからない状態でした。婦人科の医師からは、今後子供が欲しいならば、様子を見て30歳くらいで、不妊治療を行なってはと勧められました。

旦那は正社員で働いていましたが、不妊治療は大変高額なので、旦那の給与では続けることは難しかったし、もし不妊治療で子供を授かっても、子育てに回せるお金はずっと減ってしまうのです。

私は、2年以内に授からなければ養子縁組を考えることにして、そのために何ができるかを、明け方の公園を散歩しながら考えました。

私は学生の時から、「女の人の体は宇宙の門で、子供はその門を通って、この地球へやってくるというイメージがありました。自分がもう一度、門として選ばれるためには、どうしたら良いのかと、明け方の公園を散歩しながら、何度も考えました。

答えは、宇宙に自分の意思を伝えるため、大好きなお菓子をやめる、砂糖を取らない、添加物を出来るだけ取らない、というシンプルなもの。それから一日一回汗をかく運動をするということ。

お菓子が大好きだったので、砂糖断ちは辛かったですし、添加物を出来るだけやめるとなると、これまた大変だったのです。コンビニで買えるのは水かお茶しかないし、お菓子も何がしら添加物が入っているので、何も買えない生活となりました。

果物はOKだったので、子供とのおやつはもっぱら果物。もしくは、きゅうりやトマト。しかし3ヶ月目にして、砂糖断ちが本当に苦しくなってしましました。そこで、良質な材料を使っていると聞いてハーゲンダッツを一ヶ月に一つ食べることはOKと、自分のキマリを変更しました。

実際どうなのかわからないけれど、体に砂糖を入れておきたくない気持ちがあったのです。ハーゲンダッツは午前3時に食べ、その後3〜4時間は歩いたり筋トレをして、汗をたくさんかいて解毒するようにイメージしました。

宇宙に体を明け渡す気持ちでした。

明け方、宇宙からどうか私を見つけてほしい、私を門と認めて欲しい、二人目を授かりますように、と念じながら散歩しました。お母さんになりたい、と思っていました。子供を育てたいと。

そうして、砂糖断ちから一年後。ある晩セックスして2時間後、なんだかお腹が熱く、新しいエネルギーが入って飛び跳ねているような感覚がありました。自分は妊娠したと思い、3日目に病院に行きましたが、「早すぎてわからないから、もう3日後に来て」と言われ、3日後に受診したところ、妊娠していることがはっきりわかりました。

しかし、この二人目が出産後はまた大変なのですが、そのお話はまた後日書き記したいと思います。

私の友人は、27歳で出産後30歳から42歳まで不妊治療したけど、結局二人目ができず、養子縁組したら良かったと話していました。子供に兄弟のいる体験をさせてあげたかった、自分も二人育てたかったけれど、出産に執着してしまったと話をしていました。

私は二人授かったけれど、子供を育てたいという欲求が一番だったから、もし授からなければ、旦那と話をして、きっと早めに養子縁組をしたと思うのです。

女の人の体は宇宙の門。

その門を通って来た人と暮らすこと。

もし自分が、門そのものでなかったとしても、一緒に暮らすことを選ぶことはできるはず。関わることを選ぶことはできると思うのです。

若い人は、将来子供を欲しいかどうか考えてなくても、ぜひ早めにブライダルチェックを受けてみて欲しいです。減っている抗体もわかりますし、自分ができにくいかどうかを知っておくだけでも、準備できる何かがあるかもしれません。









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