見出し画像

支持する政治家も政党もない人は、どうやって投票先を決めたら良いか(参考サイトつき)

選挙のたびに「誰に投票すればよいかわからない」という声を聞きます。そりゃそうですよね。よほど政治や選挙に興味がある人を除けば、候補者は誰が誰だかわからない、のが普通でしょう。

僕もそうです。長いこと記者をしてきたので、ある程度は知っていますが、国政はまだしも地方選挙となると、自分の選挙区の候補者一覧を見ても、正直、ピンときません。

支持する政党もないので、選挙のたびに誰に投票するか悩むし、情報が不足していてウンザリします。これで選べという方が無理ゲーに思えます。

それでも棄権はしません。一票を無駄にするのはもったいない。情報が少ないと嘆く人、選び方がわからないから選挙に行かないという人のために、僕の選び方を紹介しようと思います。

1. まずは選挙サイトで候補者を確認

選挙の投票用紙(正確には「投票所入場整理券」)が家に届いたら、まずはインターネットで自分の選挙区を調べてみましょう。

選挙ドットコムは地方選挙も幅広くカバーしていて、とても見やすいです。これで自分の選挙区の候補者がわかりますね。

スクリーンショット 2021-06-29 21.12.02

説明を具体的にするために、7月4日投開票の東京都議会議員選挙を例に考えてみます。各選挙区に自民党、立憲民主党、都民ファーストなどの各政党に公認や推薦を受けた候補者たちがたくさん並んでいます。

こんなにたくさんいたら、誰に投票していいかわからない、と思って当たり前です。僕もそうです。だから、最初に振るいにかけます。

2. 政党で「投票しないところ」を決める

各政党は国の重要な政策について方針がわかれています。身近な話では税金や社会福祉、外交問題、最近では新型コロナウイルスや東京オリンピック・パラリンピック、選択的夫婦別姓や同性婚などについてです。

自分が興味のあるテーマで各党の意見を確認してみましょう。先程も紹介した選挙ドットコムには「都議選2021政策比較」というページがあり、わかりやすいです。

僕は選択的夫婦別姓に関心があるので、その点を深堀りしたい。そういうときはGoogle検索です。「選択的夫婦別姓 東京都議選」で検索してみたら、ありました。Business Insider Japanが「選択的夫婦別姓に賛成?反対?都議選アンケートでわかった、驚きの結果」という記事を書いていて、各党の考えが一覧になっています。

スクリーンショット 2021-06-29 21.13.10

同性婚も非常に関心があるので調べてみました。「同性婚 都議選」で検索してみると、こちらはハフポスト日本版が記事にしています。「同性パートナーシップ制度、選挙公約にしている政党や団体は?【東京都議選】

都議会では議論されるのは、同性婚ではなく同性パートナーシップ制度。でも、この制度への賛否から同性婚への姿勢も類推することはできます。

スクリーンショット 2021-06-30 6.53.41

数年前と違って、ネットメディアやデジタル情報発信が発展した現在では、様々な政策に関して検索すれば情報が出てきます。

こうやって各党の考えを確認した上で、僕の場合はまず「投票しないところ」を決めるようにしています。これで選択肢を半分ぐらいに減らせます。

でも、これだけで投票する人を決めてしまうと、候補者個々人を見極められません。次のステップです。

3. 候補者個人の考えを確認する

政党の名前を書く比例代表制ではなく、候補者の名前を書く選挙の場合、やはり、候補者個々人の考えを知りたいですよね。

「都議選 候補者 アンケート」で検索するとNHK「都議選2021候補者アンケート」のページが見つかります。これが非常に使いやすい。

スクリーンショット 2021-06-29 20.16.47

各選挙区の候補者に27の質問で考えを聞いています。これで自分の考えに近い人を探します。

これで投票したい人を2~3人にまで絞り込めたのではないでしょうか。ここからが最後の仕上げです。

4. 大切なのは言ってることだけでなく、やってきたこと

公約で訴えたことと、当選後にやることが一致しない政治家は、これまでにもたくさんいました。だから、言っていることだけではなく、やってきたことに注目する必要があります。

絞り込んだ2~3人の候補者の名前を検索してみましょう。その人のウェブサイトやTwitterアカウントなどが見つかります。記事に取り上げられたことがある人もいるでしょう。問題発言をした過去などもわかるかもしれません。

いきなり候補者全員分の名前を検索すると情報が多すぎて選びにくい。だから、先に絞り込んでおくのが良いです。

僕は、その人の経歴や政治家としての活動歴もチェックするようにしています。そのうえで、最終的に一番期待できそうな人に(いなければ一番マシな人に)投票します。

5. 誰になんで投票したかメモしておこう

あなたは前回の選挙で誰になんで投票したか覚えてますか?前の前の選挙では?

僕は忘れてしまうことが多くて、悔しいので、メモすることにしました。そうすると、次の選挙のときの参考になります。また、普段のその人の政治活動にも関心を持てるようになります。

まとめ

・まずは政党から絞り込む
・候補者で絞り込む
・残った候補者名で検索して決定
・投票した人と理由をメモして次回に備える

誰に投票するかに正解なんてないし、正しい選び方もありません。あなたが好きな方法で、好きな候補者に投票すればいい。それが民主主義です。

でももし、「わからないから投票に行かない」と思っているのなら、ぜひ、この方法を参考にしてみてください。選挙は、僕達が生きている国や地域、社会を変えるチャンスです。

最後に(ちょっと長いけど)一言だけ。

僕は新聞記者時代にミャンマーを取材していました。2010年に20年ぶりに選挙が実施され、軍事政権からの民主化が進んでいたころです(残念ながら2月のクーデターで歴史は逆戻りしました)。

軍事政権が長く続き、自由も選挙も存在しなかった国で、民主化を求める学生デモに参加し、20代と30代の大半を牢獄で暮らした男性にヤンゴンで話を聞いたことがあります。

彼は自分を逮捕し、虐待した軍への恨み言ではなく、未来への希望を語ってくれました。選挙が始まり、人々が選んだ政権によってミャンマーは変わっていく、と。

僕はふと、聞いてみました。日本では投票率が低く、特に若い世代に政治への無関心が広がっている。ミャンマーもいずれそうなるんだろうか、と。

それまでの笑顔が消え、考え込んでから、彼は答えました。「私達は民主主義のために戦ってきた。そのことを忘れないでいて欲しい」

投票する権利は、昔からあったわけではありません。誰かが戦ってくれて、託されたものです。彼が希望を持って語ってくれたように、僕も自分たちの一票で国を変えていくことができる、と信じています。

---------------------

スキやフォロー、シェアなどよろしくおねがいします!
これまでの記事や経歴はメディアコラボ

社会課題の解決やより楽しい世の中を実現するメディアの発展に向けて、会社や業界横断的に取り組んでいます。サポートよろしくお願いします!