ガメイの会に行ってきました。
ガメイ好きの、ガメイ好きによる、ガメイ好きのための、ガメイ会。
そんな、夢物語のようなワイン会が存在するとしたら、あなたならどうしますか――
わたしなら、鼻息荒めに参加します(即答)
と、いうことで、まさかの夢物語ではなく、現実にある東京というまちで、現実に開催された、現実の「ガメイ会」の模様、早速レポートしたいと思います!
いやぁそれにしても、美味しくて、楽しい会だったなぁ…!(しみじみ)
プロローグ
さて、話は3月へとさかのぼります。
3月の3連休、最終日。
休みが終わってしまう、という絶望感を抱えたわれわれ夫婦は、迫りくる現実へのせめてものアンチテーゼとして、ちょっと贅沢をしたいと考えていました。
そんな夜手にしたのが、こちらのワイン。
シャトー・デ・ジャックの、ムーラン・ナ・ヴァンです。
ムーラン・ナ・ヴァンといえば、ボージョレ地方にある村の名前。
いわゆる「クリュ・ボージョレ」として認められている村名AOCであり、これがどういうことかというと、つまり「美味しいワインである」ということです。美味しそう。
さて、この美味しそうなムーラン・ナ・ヴァン。
これがですね、なんと、美味しかったんですよ。(やったー!)
あまりに美味しかったのでTwitterでひとり余韻にひたっていたところ、
かつて、この日のわたしと同じ体験をなさったカニャデさんや、こだわりメガネさん、そして、インポーターをなさっているあきもさんから、続々と『ガメイ沼にようこそ』というお声掛けをいただいたのです。
・・・・ガメイ沼?
そもそも「ボージョレ」と聞いてまず思い出されるのは、泣く子も黙る有名ワイン、毎年11月の第3木曜日に解禁される「ボージョレ・ヌーヴォー」です。
その「ヌーヴォー」に使われている葡萄品種が、まさに今回の主役、「ガメイ」なんですよ。
ただしヌーヴォーは「収穫ほやほやのガメイ」を爆速で発酵させてワインに仕立てるため、味わいは軽く、色合いは淡く、発酵由来の特有の香りがつきやすくなります。
日本においてもっとも知名度の高いワインのひとつである「ボージョレ・ヌーヴォー」に使われていることによって、「軽くて淡い」、ときには「薄い」と捉えられがちなのが、「ガメイ」に科せられた永遠の定め。
しかーーしッ!
ガメイの本領は、まだまだこんなもんじゃない、とガメイ沼の人々は力説します。
こんなもんじゃない、だと…?
ほほう、ガメイ沼の御仁たち、面白いことをお言いなさる。
ガメイにはまだまだ、知られていない魅力がある、と・・・
あなた方がそこまでおっしゃいますならば、よろしい、ここらでお手並み拝見と行こうじゃないですか。
ガメイの魅力、ガメイの本領、ガメイの本気というものを見せていただこうじゃありませんか・・・・!(※)
という、突然の少年ジャンプ的展開のもと結成されたのが、今回の会の元締めである「ガメイの会」だったのでした。
※ 実際のますたやは、「ええっ~~!そ、そんな贅沢な、あっ、ありがとうございますっ、ぜ、ぜひぜひよろしくお願いいたしますえへへへ~!」と全身全霊で平身低頭しています。(気弱なオタクに優しくしてくださってありがとうございます)
ガメイの会当日
さて時は過ぎ、2022年5月22日、都内某所。
この日、ガメイの本領を見守ろうと集まったのは、総勢9名の参加者のみなさまでした。
まずねぇ… 見てくださいよ、この、ラインナップ。
ガメイ単品種が10種類、ガメイブレンドが1種類、全部で11種類のガメイです。
11種類ですってよ、いいですか、今からわたし、11種類のガメイ飲むんですよ最高じゃない?
しかも「今回12本ご用意する予定が、1本持って来れなかったので、2本はマグナムにしておきました」というまさかの大盤振る舞い。ガメイの本気の出しどころが違う気がする。
なお、今回の会のワインは全面的に、ナチュラルワインインポーターのあきもさんにご用意いただきました。
▶ あきもさんが主宰されている「青空ワイン教室」に参加したときのレポートはこちら
なんと当日はワインの紹介文書までご用意いただいておりまして、はっは~、こりゃなんてnoteに書きやす… いや なんて わかりやすくて親切なんでしょう!
ガメイ初心者、かつナチュラルワイン初心者のわたしとしては、のっけから大変に心強い展開。
『これは多少記憶がなくなっても大丈夫だな(記事書くときも)』などと考え、安心感半端ない滑り出しとなったのでした。ありがてぇ~!(本音)
今回の会では、あきもさんがワインを1本1本説明してくださりながら、ひとつひとつ飲み進めて行く流れとなっておりました。
あの、これ、いいですね。
同じワインを飲んで感想を共有できるから、「わかるわかる!わたしもそう思った!」とか「ほほ~!そんな見方が!」とか、ひとりじゃたどり着けないところまで、ひょいっと連れて行ってもらえる感じがします。
ワイン好きと飲むワイン、やっぱいいなぁ…!😊
あきもさんからは、ワインの醸造工程や生産者の人となりをはじめ、「このエチケットって、醸造家が全部自分で貼ってるんですよ」といった、現地ナマ情報をたくさん教えていただきました。
ワインって不思議なもので、こうして背景を知っていくと、どんどん味の「意味」や「意図」が見えてくるんですよね。
「濃い味だな」と思ったワインが、実はものすごい苦労を重ねてできた味だったこと。
あえてマセラシオン・カルボニックを採用することで、醸造家自身の好みに近づけようとしていること。
『21centimetres(センチメートル)』というワイン名が、理想のナニカの長さを表していること――
そんなエピソードをひとつひとつ聞いていると、なんだか愛着が生まれて来るじゃないですか。
「ああこれ、近所のおじさんが育てた大根だよ」みたいな、
それってすごく贅沢な食体験だなぁと思うのですが、今回のガメイ会はまさにそんな風に、終始近所のおじさん愛を感じる、あたたかい空気が流れていたのでした。
・・・・いや21センチメートルは長くない???(ナニがとは言ってないですよ、ナニがとは)
あたたかな会だったことを象徴するように、会に参加してくださったみなさんとも、たくさんお話できたことはなにより嬉しかったことでした!^^
おススメのお店やナチュラルワインとの付き合い方、日本ワインの楽しみみ、ソムリエとしての働き方から、果ては粉ミルク界のペトリュスの話まで・・・・
ざっくばらんすぎる語りに、もはやガメイは関係なくなっていましたが、なんていうかガメイってまさに、そんなワインだな~と思ったんです。
ひととひととの間を繋ぐのにぴったりな、「自然に寄り添ってくれる」ワイン。
美味しくって、綺麗で優しくて、でもそれだけじゃないパワーもあって、決して飲み飽きないし、飲み疲れない。
いま思えば今回のガメイ会も、そんなガメイの底力にじんわり支えられた時間だったんだなぁと思っています🍷
ちなみに、この、ガメイの会。
13時にはじまって、終わったの、18時です。
5時間。
・・・・・飲んだなぁ。
「いやぁ、いい席の配置でしたねぇ」
会の中締めのときに、あきもさんが感慨深そうにつぶやかれていたことを薄らぐ意識の中で覚えています。
「ますたやさんが後ろの席からガヤ入れてくれるの、ちょうどよかったです」
・・・・・ワイン界のひな壇芸人枠ますたやのことを、どうぞみなさまこれからも、よろしくお願いいたします!!!!(^O^)(本望!)
それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!
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それでは、また次の #3000円ワイン か #ワ活 でお会いしましょう♪ 3000円ワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやでした(^0^)ワイン会で会いましょう~!
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!
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