増谷彩

モノ、ヒト、コトへの編集的アプローチ/高専→工学部生命工学科→医師向け雑誌記者・編集者…

増谷彩

モノ、ヒト、コトへの編集的アプローチ/高専→工学部生命工学科→医師向け雑誌記者・編集者→omniheal・在宅医療の診療所運営・ヘルスケアコミュニティ運営(#ヘルスケアSHIP)

マガジン

  • SHIPマガジン〜旗を立てよう。〜

    • 150本

    SHIPは、医療・介護・福祉領域を軸に、「これまで」を変えたい人、「これから」を作り出したい人、応援したい人が集まり、対話や行動をともにすることで自らの強みを見いだし、やがて世界を前に進めるコミュニティです。 応援してくれる人が見えるとやる気になります!

  • 週末エモ集

  • 自分メモ

  • 書くこと、編集すること

最近の記事

言い表せないモヤモヤをスパイスで押し流してきた話

私のからいもの耐久度がどれくらいかというと、カレーハウスCoCo壱番屋なら甘口を選択。インドカレー屋さんならバターチキンカレーを選ぶくらい。担々麺でいうと、タンタンタイガーはいける。成都正宗担々麺 つじ田なら、6段階中最もからくないlevel 1でも、からくて食べきれなかったくらい(伝わらない…?)。 でも、Twitterで見かけた漫画の中にあった「(スパイスカレーを食べて)モヤモヤを押し流す作戦」という表現に無性に惹かれて、スパイスカレーを食べてきました。 明確に「これ

    • 1歳半の日常も快適にした「ケアの日用品」

      連載を更新したのでご紹介。1本目は、nenlin代表の簾藤麻木さんにインタビューした『ものづくりに「ケアの視点」を加えて、快適で選択肢の多い社会へ』。 自分がどんな状況になっても素敵なものに囲まれた暮らしがしたい、と思ったときに、アクセスするといいものが見つかるセレクトショップ。その選定過程が丁寧で、安心して手元におけます。今ラインナップされているのは、握力が低下したり、片手しか使えなくなってきたときにも使いやすい食器や、レストランでそのまま使用しても違和感の少ないお食事エ

      • 「ふらっと立ち寄れる地域の居場所」のありがたみを痛感した育児休業

        自分の連載を更新していたのでご紹介。「荻窪家族」オーナーの瑠璃川正子さんにインタビューした『実家を「地域開放型コミュニティスペース併設賃貸住宅」に建て替えた理由』です。 育休中、「目的もなく、誰がどれだけいてもいい場所」の大事さを痛感していました。ベビーカーに乗った赤ちゃんが起きていても寝ていても問題ない場所で、「何時までに来て」という時間の縛りもなく、ただ歩いたり、物を見るだけでいい場所。家の近くにある小規模なデパートはおむつ替えもしやすくていいのだけど、毎日行くと顔を覚

        • 「去られるためにそこにいる」常に心に留めておきたい子育ての言葉

           娘を育てはじめて1年と5カ月がたちました。日々子どもと暮らす中で、ときどき「家族との関係の築き方」について考えることがあります。家族はいつもそばにいるから、うっかり優先順位が下がってしまうことがあるけれど、その関係の豊かさは、人生の豊かさに直結すると、実感するようになってきました。そんな中、先日 #ヘルスケアSHIP の対話イベントに登壇。盟友であるDr. ゆうすけと、親や子、パートナーといった「近しい人との関係性」について、とても楽しく話すことができました。 ▼直前での

        言い表せないモヤモヤをスパイスで押し流してきた話

        • 1歳半の日常も快適にした「ケアの日用品」

        • 「ふらっと立ち寄れる地域の居場所」のありがたみを痛感した育児休業

        • 「去られるためにそこにいる」常に心に留めておきたい子育ての言葉

        マガジン

        • SHIPマガジン〜旗を立てよう。〜
          150本
        • 週末エモ集
          14本
        • 自分メモ
          2本
        • 書くこと、編集すること
          6本

        記事

          実質90%オフで「産後ケア入院」した話

          コロナ禍真っ最中だったこの夏、娘を出産しました。里帰りなし、普段は夫も忙しくしている私が産後に利用したのが、出産のための通常の入院に4泊5日プラスする「産後ケア入院」でした。 産後ケア入院とは、出産後の母親の身体と心を休ませながら、新生児の育児をサポートしてくれる入院のこと。病院や助産院、専門の施設で行われています。 5年くらい前に、とある自治体で産後ケア施設を立ち上げた方の記事を編集したことがあって、「自分も出産する機会があれば、そんな施設を利用したいなー」と思っていまし

          実質90%オフで「産後ケア入院」した話

          わたしの「性教育観」を変えた授業の話

          約10年前、同小学校に広がっていた景色は、教室で窃盗があり、器物破損があり、転落事故がある――というものでした。児童が教員に暴力を振るい、校外で万引きをし、LINEでいじめをし、公共物に引火させる。同級生への暴力がエスカレートし、隷属的な力関係ができている教室では、コンパスが飛び、机の下でマスターベーションしている男児がいて、女児が友人を顎で使う。「教室から物を取りに出ただけで、出血して帰ってくる。端的に言えば、窃盗・恐喝・暴行事件が同時多発している状況だった」 産休前に書

          わたしの「性教育観」を変えた授業の話

          【記録】過去制作バナー例

          【記録】過去制作バナー例

          約12年の記者人生の終わりと、これから

          9月末をもって、所属している出版社(日経BP)を退社しました。 記者・編集者はとても好きな仕事で、退社することは最近まで考えもしなかったのですが、1社に所属しているだけではできないような他所のお手伝いもしながら、好きな仕事も細々と続けられそうだということになり、変化してみることにしました。 化学者に興味を持って高専に入り、自分の飽きっぽさ(好奇心旺盛)などに気付いたことから目標を専門記者に切り替え、専門誌がひしめく日経BPに入社。記事の企画、取材、執筆、編集を繰り返して、約

          約12年の記者人生の終わりと、これから

          「旗を立てよう。」SHIPリニューアルに伴うデザイン変更について

          SHIP運営の彩です。今回は、SHIPのリニューアルに伴うデザイン変更と、リブランディングのストーリーをお話したいと思います。 SHIPは、医療・介護・福祉領域に関心がある人が集まるコミュニティです。もともとは、東京都が運営する平成29年度 インキュベーションHUB推進プロジェクト事業に採択されたことから、ヘルスケアに特化したインキュベーションパークとして始まりました。 東京都の補助金事業だったわけですが、2020年3月末までの委託期間をまっとうし、わたしたちにもコミュニ

          「旗を立てよう。」SHIPリニューアルに伴うデザイン変更について

          「私、HSPだから」へのモヤモヤの正体

          昨今、自己肯定感やHSP(Highly sensitive person:敏感すぎる人)など、心の気質への考察が「ブーム」だなぁと感じています。 こうした考察が自分の抱えるモヤモヤを言語化し、楽になる人が増えるなら素敵なことだなと思っています。 一方でこういう話題のとき、ときどき気になっていたのが、「私、HSPだから」といった、公言する人のセリフへの違和でした。思い返せば、「私、ADHDっぽさがあって」「私、アダルトチルドレンだから」というセリフにも同じような違和感を抱いて

          「私、HSPだから」へのモヤモヤの正体

          今さらアドラー、新年に改めて「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」

          テキストの整理をしていて、メモを見つけました。多分、アドラーの本を読んでピックアップしたことが主に書かれています。アドラーといえば、「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」がキーワード。いまさらアドラーですが、新年にメモを読み返してみて、今の課題「謎の自信のなさ、他者信頼の回復」に通じるところもあったので、こちらに転記しておきます。とりとめのないメモで、オチなしです。 *****幼少期に母親に良い感情を持っていなかったアドラー。アドラーは教育による人類の救済を目指した。育児・教

          今さらアドラー、新年に改めて「他者信頼」「他者貢献」「自己受容」

          私の2019年を支えてくれた2つの言葉

          先日、今年もらって嬉しかった言葉についてつぶやきました。 毎年「一番嬉しかった言葉」について考えているわけではないのだけれど、2019年は、どこかに残しておきたいと思うほど、この言葉が心に強く残っていたのでした。 どうしてこの2つの言葉が、この1年私を支えてくれたのか。今年を振り返ったときに、少し考えてみました。 私の仕事は、医師向けに医療の現場のあれこれを届ける雑誌の記者・編集者です(この「仕事」については、近しい人たちとの振り返りのときに改めて考えたのだけど、それは

          私の2019年を支えてくれた2つの言葉

          「かっこ」の使い分け

          先日行った、医師向けにライティング講座で、かっこの使い分けについて質問をもらいました。 この講座は、1回目で文章の書き方の基本から、医療ヘルスケア記事を書くときの注意点、医師が書くとき陥りがちなポイントなどをインプット。宿題として書いてもらった文章に私が赤入れをして、2回目でその解説をするという2段階構成にしました。うれしい反応をいただいたので、記念に置いておこう。疲れたときにときどき見返すやつだなこれは。 2回目が終わったあとに、かっこ(「」『』“”など)の使い分け

          「かっこ」の使い分け

          「子どもの孤独にどう向き合うか」#SHIPイベントレポ

           11月20日、代官山にてSHIPイベント「子どもの孤独にどう向き合うか」を開催しました。  今回も、飲み物だけですがコーディネート。ソフトドリンクやホットコーヒーの他、スペシャルドリンクとして、気持ちが晴れるイメージで、爽やかなレモネードと、タピオカミルクティーを用意しました(タピオカミルクティーって何か楽しい気持ちになりませんか…?)。  今回のイベントは、SHIPメンバーで産婦人科医のかいちゃんの提案で企画されました。いじめや虐待など幼少期のつらい体験によって「死に

          「子どもの孤独にどう向き合うか」#SHIPイベントレポ

          「医療×デザイン」を考えよう。#SHIPイベントレポ

          2019年9月21日、イベント『「医療×デザイン」を考えよう。』をSHIPにて開催しました。 このイベントは、「最近、デザインで課題解決とか、地域をデザインしようとか、よく聞くけれど、同じようで違うことを言っている気がする。結局『デザイン』って何だろう?」という疑問から企画されました。 今回のゲストは、看護師であり株式会社NODE MEDICAL 代表取締役の吉岡純希さんと、横山医院在宅・緩和クリニック院長でCo-Minkan 代表の横山太郎さん、そしてSHIP運営代表で

          「医療×デザイン」を考えよう。#SHIPイベントレポ

          体験と居心地の演出学び大豊作。星のや富士の「グランピング」

           ガールスカウトに入っていたころはテントを一から建てたりもしていたはずが、すっかり10年以上キャンプから遠のいています。最近は世間もアウトドアブームの兆し、数年前から流行り始めた「グランピング」に興味があったのもあり、久しぶりにキャンプ的なものに触れることになったお話です。純粋に楽しかったのと、いろんな演出がものすごーく学びになったので、自分メモとして長文・写真多めで残しておきたいと思います。  「グラマラス」と「キャンプ」を混ぜた造語だという「グランピング」。キャンプに

          体験と居心地の演出学び大豊作。星のや富士の「グランピング」