近頃のマスメディアに思うこと

 心の中にとどめておこうかとも思ったが、どうしても我慢できなくなったので吐き出す。

 玉川徹氏の「(すべて)民間(医療機関)の検査の件数。土日は行政機関の(検査をしている)ところが休みになる」という誤った発言、そしてインタビュー対象の澁谷泰介氏が「真逆の意見として見えるように放送されてしまいとても悲しくなりました」とFacebookに記し、今日謝罪したグッド!モーニング。
 今に始まったことではないが、マスメディアの質の低下があまりにもひどすぎるのではないだろうか。 

 玉川氏はこの件について謝罪し、なぜ誤った情報を発信するに至ったかについて説明している。(発言内容について全てここに記すと長くなるため、以下の記事を参照していただきたい。)

 これについて一部からは「謝罪できて素晴らしい!誠実!」と褒めたたえる声もあるが、私はそうは思わない。謝罪して当然であり、褒めたたえることではない。むしろ、自分の言葉で謝罪しなかった箕面大滝のデマの時が異常だったのだ。玉川氏が解釈を間違えたとしているメモの内容を公開(もちろん、取材対象者の名前などプライバシーにかかわる部分は黒塗りでよいが)し、「どこをどう解釈し間違えたのか」示してみてはどうかとすら感じる。そうすれば、「玉川氏の読解力の致命的な不足」「取材者のメモ内容のひどさ」「政権叩きのためにデマを流したら反論され炎上したのでメモのせいにした」のどれが原因なのかわかるだろう。3つ目でないことを心の底から祈るばかりだ。

 続いて、グッド!モーニングについてだ。
新型コロナウイルスについてインタビュー内容を記した同日に、澁谷氏が「編集で取材内容とはかなり異なった報道をされてしまい、放送を見て正直愕然としました」などと記した。(全文は以下のURLから参照していただきたい)

https://m.facebook.com/taisuke.shibuya/posts/3006178869497530



 これに対し、本日グッド!モーニングも謝罪した。謝罪内容全文をここに書くと読み辛くなるため、以下の記事を始めとする謝罪内容まとめや動画を参照していただきたい。

 私が注目したのは「“日本では疑わしい人だけにPCR検査をするという世界的に珍しい政策をとっていた”という澁谷医師のコメントの一部を紹介しました。ただ、その後、同じVTRで別の学者の主張もお伝えしたことで、結果として澁谷医師も“PCR検査をただちに増やすべき”という主張をしている印象となりました」の言葉である。
 つまり、「わざとじゃない」「編集で発言内容を歪曲するつもりはなかった」ということを主張したいのだろう。

ふざけるな。

と声を大にしていいたい。

 「PCR検査に関してはこれから検査数をどんどん増やすべきだというコメントが欲しかったようで繰り返しコメントを求められましたが、私は今の段階でPCR検査をいたずらに増やそうとするのは得策ではないとその都度コメントさせていただきました。無作為な大規模検査は現場としては全く必要としていない事をコメントさせていただきましたが完全にカットされていましました」と渋谷氏は記しているのだから、意図的な捏造でない方がおかしい。 
 もし本当に意図せずして本人の発言内容と「真逆の」ことを伝えてしまうのだとすれば、ある意味天才的と言っていいほどに編集の才能がない。まだ中学生に高校受験対策として編集させた方がよほどマシなものが出来上がるだろう。

 さらに言ってしまえば、マスメディアは謝罪すれば終わりである。散々「責任が」「辞任しないのか」等々言っている割には、たかが数分謝罪すればすべてがなかったことになるとでも思っているのだろうか。
 「番組HPトップに謝罪文および正しい内容の掲載」「番組Twitterで謝罪、公式謝罪文へのリンク掲載」などは最低限行うべきだと考える。

 こういうことを言うとマスメディア関係者から「マスコミだって人間だから間違える時はある」「過度な批判はマスコミが委縮し伝えるべきことを伝えられなくなる」と反論が来るだろう。
 私は間違えたならそれ相応の対応をしと言っているだけだ。マスメディアは「第四の権力」と言われるほどの存在になっており、世論形成に与える影響は大きい。また、「情報が拡散するのは早く、訂正が広まるのには時間がかかる」というのは常識だと私は思っていたが、マスメディア関係者の認識は違うのだろうか?

 なんにせよ、玉川氏やグッド!モーニング、そしてこれまで「うっかりミスであってわざとではない」「勘違いさせる報道をしてすまなかった」と主張しながら謝罪してきたマスメディア関係者を信じるのならば、文章を書く能力読む能力が致命的なレベルで欠落しているのだろう。
 それらを鍛えるドリルは販売されているので、購入して取り組んでみてはどうだろうか。
 読解力・解釈力不足によるデマ発信や下手糞な編集でインタビュー内容が真逆になるなどという大失態は金輪際なくしていただきたい。

 ここまで書くと、私がマスコミ嫌いのアンチで「マスメディアなど潰れてしまえ」と考えているように思われるかもしれないが、それは違う。
 私はマスメディアは本当の情報も嘘の情報も溢れるこの現代社会で信頼できる情報ソースとなるべき存在で、無くしてはならないと考えている。
 そのような存在がこの体たらくでは、国民は何も信じられなくなる。ネットにはデマがあふれているというのは事実だが、その危険性を叫ぶ前に自身の記事の信頼性向上に取り組んでいただきたい。
 なにかと「国民の知る権利を奪うな」「報道の自由がある」と主張するマスメディアだが、デマや誤報によって国民の知る権利を奪っているのは他でもないマスメディアであり報道の自由とは好き勝手何でもやりたい放題する権利ではないということを肝に銘じていただきたい。

 最後に。ここまで「マスメディア」と連呼し業界全体にいろいろ述べてきたことに対し、「テレ朝のやらかしだけで業界全体がだめなように言わないでくれ」というかもしれない。だが、これまでの事例を見ればテレ朝以外の局の報道番組も誤情報や編集の稚拙さで同様の謝罪をしているし、新聞も誤報の謝罪を度々している。朝日新聞が一面で誤報を流し謝罪したり、産経新聞がありもしなかった事例を記事にしたことは覚えている方もいるだろう。だからこそ私は業界全体で気をつけてほしいという願いを込めて、マスメディア全体を対象とした言い方をさせていただいた。

 もちろん、大半のマスメディア関係者は捏造などしないと信じているし、事実の歪曲を行いたいとは思っていないだろうとも信じている。

 今後、これ以上マスメディアに失望することが無いように願う。

【追記】一部表現や誤字を訂正した。感情の赴くまま書きなぐり、誤字脱字の確認が不十分だったことをお詫び申し上げる。まだ確認が十分でない可能性は十分であるため、もし見つけた場合はコメントで指摘していただければ幸いだ。




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