人を好きになる、という感覚が他人事になってからどのくらい経つだろう。

中学生の頃はいっぱしにお付き合いしてる人がいて、中学生なりの恋愛を楽しんでいた。
その人と付き合った経緯も相手が告白してくれたからで、わたしもその人のことが「好き」だったから付き合った。
でもその頃からわたしの思う「好き」とわたしに向けられる「好き」は何かが違うなと思い始めていた。

初めてキスをされた日のことはまだ鮮明に思い出せる。唇が重なって、「あ、これキスだ、どうしよう、とりあえず涼宮ハルヒの憂鬱でハルヒがしてたみたいな驚き顔はしとくか」までが0.5秒。
そのあとに、なんでこんなことするんだろ？って思った。これはネガティブな意味じゃなくて、純粋な疑問。あ、もう友達としてのわたしの役目は終わったんだってなんかショックのような、えもいわれぬ気持ち悪さを感じた。付き合うってことをきっと本当の意味で捉えきれてなかったんだと思う。まだ14歳だし。

ここからはかなりな性の話になるので有料。