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【ポケカエクストラ】ねこのてシュープリームGXワンショット【BW1~SV2】

割引あり

※言うまでもないことですが、
・最初から読む
・順番通りに読む
・全部を読む
必要はありません。
目次を見て、興味のある項目だけでも読んでいただければ幸いです。


A. はじめに

2023/04/14に発売された拡張パック「スノーハザード」に新規の特殊エネルギーとして《リバーサルエネルギー》が収録されました。

スタンダードレギュレーションでは《サーナイトex》のデッキで採用されるなど活躍を見せていますが、エクストラレギュレーションにはより多くのルールを持たない進化ポケモンがいるため、発表時からさまざまな考察がなされていました。

そんな《リバーサルエネルギー》をうまく使ったデッキの一つが、ワザ「エレキレイン」を持つ《アローラライチュウ》を用いたワンショットデッキです。
このデッキはポケモンカード公式チャンネル[1]やエクストラレギュレーションのデッキをメインで取り扱うTDSチャンネル[2]で紹介されており、先日まで開催されていたエクストラバトルの日での優勝も報告されています[3]。

また、《アローラライチュウ》のデッキとは別に、発売前からされていた考察の1つが、ワザ「ねこのて」を持つ《レパルダス》で《トゲピー&ピィ&ププリンGX》のワザ「シュープリームGX」を追加効果ありで使ってしまおうというものです。

従来の「シュープリームGX」を使おうとするデッキでよく見られたのが、特性「はじまりのきおく」を持つ《ミュウ》と《カウンターエネルギー》を採用し、《カウンターエネルギー》4枚でフェアリーエネルギー8個分を確保するというものでした。
しかし、他に1枚で複数個のフェアリーエネルギーになるカードが存在せず、「シュープリームGX」を追加効果ありで使うには《基本フェアリーエネルギー》などを最低でもあと8枚は採用する必要があり、エネルギーのサイド落ちも考慮するとエネルギーだけで15枚前後も枠を使うという状況になっていました[4]。
ところが《リバーサルエネルギー》と《カウンターエネルギー》が合計で7枚あれば、《レパルダス》の「ねこのて」に必要なエネルギー3個(悪・無色・無色)と「シュープリームGX」の追加効果に必要なフェアリーエネルギー14個のエネルギー計17個を確保することができるため、デッキに必要なエネルギーの枚数を大幅に削減することが可能となりました。
反面、「ねこのて」を成功させるのにコインでオモテを出さなくてはならなくなりましたが、そこは《イツキ》の採用によって解決できます。

また、追加効果ありの「シュープリームGX」を使った後の追加ターンで相手のバトル場のポケモンをきぜつさせる必要があります。
従来は《カプ・テテフGX》のワザ「エナジードライブ」を使ってきぜつさせており、このデッキでももう一度《イツキ》を使ってから「ねこのて」で「エナジードライブ」を選択することで達成できるのですが、もう1枚別のフィニッシャーとして《アヤシシV》を採用することで、追加ターンに《イツキ》を使う必要がなくなりました。

追加ターンに《レパルダス》をにがして《アヤシシV》をバトル場に出すと、特性「フロンティアロード」で《レパルダス》についているエネルギーをすべて《アヤシシV》につけ替えることができ、ワザ「バリアーラッシュ」で大ダメージを出すことができます(《アヤシシV》はポケモンGX・EXではないため、《カウンターエネルギー》はすべてのエネルギー2個分になりえます)。
また、《アヤシシV》を入れたことで《森の封印石》に対応したポケモンが増えたという別のメリットもありました。

以上のことを踏まえて構築した「ねこのて」「シュープリームGX」ワンショットデッキを使って、エクストラバトルの日で優勝することができました。
そこで本記事では、そのデッキの紹介を行います。また、このデッキを使う際に意識していることなども記載しますので、よろしければご覧ください。

B. デッキレシピ

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ポケモン 19
《トゲピー&ピィ&ププリンGX》1
《チョロネコ》「おそうじ」1
《レパルダス》「ねこのて」2
《ビリリダマ》「でんじは」2
《マルマインGX》3
《メタモンプリズムスター》1
《デデンネGX》2
《クロバットV》2
《イキリンコex》1
《カプ・テテフGX》1
《アヤシシV》1
《ゴニョニョ》「ごうきゅう」1
《タマタマ》「ぞうしょく」1

グッズ 25
《クイックボール》4
《ハイパーボール》3
《バトルVIPパス》2
《ヒスイのヘビーボール》2
《レスキュータンカ》2
《トレーナーズポスト》4
《バトルコンプレッサー》4
《あなぬけのヒモ》1
《ともだちてちょう》1
《ロトム図鑑》1
《ダウジングマシン》1

ポケモンのどうぐ 2
《かるいし》1
《森の封印石》1

サポート 3
《イツキ》2
《ナンジャモ》1

スタジアム 3
《スカイフィールド》3

エネルギー 8
《リバーサルエネルギー》4
《カウンターエネルギー》4

いくつか解説します。

《マルマインGX》3
後攻をとり、特性「エネエネボンバー」を2回使うことを前提としているため、サイド落ちも考慮して3枚。

《カプ・テテフGX》1
最後のフィニッシャーとして《アヤシシV》を採用しているためなくてもいいが、後攻1ターン目に《ナンジャモ》、後攻2ターン目に《イツキ》を持ってくる動きがなんだかんだ強いので採用したままにした。

【2023/10/22 3:05追記】
《ゴニョニョ》1

後攻1ターン目にしか使えないとはいえ、GXワザの権利を使うことなく、1エネで相手にトレーナーズロックをかけてしまうヤバいポケモン。
サイド落ちすると困るが、《ヒスイのヘビーボール》を2枚採用しているため、1枚採用でもなんとかなることが多い。
先攻のときは使わない。

《ヒスイのヘビーボール》2
《トゲピー&ピィ&ププリンGX》や《ゴニョニョ》など、サイド落ちすると困るたねポケモンがとても多いため、1枚ではなく2枚採用。

《あなぬけのヒモ》1
《ゴニョニョ》をバトル場に送り出すためのカード 兼 特性「がまんのかべ」を持つ《ソーナンス》に対する申し訳程度の対策カード。

《ロトム図鑑》1
エネルギーが2枚以上サイド落ちすると詰むので採用。
2枚のサイド落ちであれば《グラジオ》でもいいが、3枚以上サイド落ちすると《グラジオ》では足りない。

《ダウジングマシン》1
エーススペック枠。
《森の封印石》が《パソコン通信》の役割を果たしてくれるので《ダウジングマシン》を選択。

《ナンジャモ》1
ほぼ後攻1ターン目専用サポート(一応追加ターンに使えなくもない)。
《博士の研究》や《N》との選択枠だが、後攻1ターン目に手札に来てしまった《レパルダス》《マルマインGX》《イツキ》を山札に戻すことができ、かつサポート使用後にそれらのカードを引くことがないという点で有用なので、《ナンジャモ》に軍配が上がった。

C. 目指す動き

じゃんけんに勝ったら後攻をとります。
また、☆はワザなので最後に行います。
それ以外は順不同です。

①後攻の場合

1ターン目:
・《ゴニョニョ》をバトル場に出す
・《ゴニョニョ》にエネルギーをつける
・《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》を3枚以上ベンチに出す(基本は3枚、相手のデッキや場によっては4枚とも出す)
・《スカイフィールド》を場に出す
☆「ごうきゅう」を使う

「ごうきゅう」使用時に、《マルマインGX》と《デデンネGX》もしくは《クロバットV》(になるカード)をできれば持っておきたいです。
そうすると、ベンチ8枠がすべて埋まっていても「エネエネボンバー」でベンチを空けることができ、《デデンネGX》や《クロバットV》でカードを引くことができるためです。
《レパルダス》や《イツキ》もあるとベターなのは言うまでもありません。

2ターン目:
・《レパルダス》に進化させる
・《マルマインGX》に2体進化させる
・2回の「エネエネボンバー」および手貼りで《レパルダス》(に進化する《チョロネコ》か《メタモンプリズムスター》)にエネルギーを7枚以上つける
・《レパルダス》をバトル場に出す
・《トゲピー&ピィ&ププリンGX》をベンチに出す
・《イツキ》を使う
☆「ねこのて」を使い、《イツキ》の効果でコインをオモテにし、追加効果ありの「シュープリームGX」を使い、相手のベンチポケモンとついているカードをすべて山札に戻す

追加ターン:
パターン1:
・《レパルダス》をにがし、《アヤシシV》をバトル場に出し、特性「フロンティアロード」で《レパルダス》についているエネルギーをすべて《アヤシシV》につけ替える
☆「バリアーラッシュ」を使い、相手のバトル場のポケモンをきぜつさせて勝ち

パターン2:
・《イツキ》を使う
☆「ねこのて」を使い、《イツキ》の効果でコインをオモテにし、《カプ・テテフGX》の「エナジードライブ」を選び、相手のバトル場のポケモンをきぜつさせて勝ち

②先攻の場合

1ターン目:
・バトル場に《チョロネコ》か《ビリリダマ》か《メタモンプリズムスター》を出す
・残り3枚の《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》もすべてベンチに出す
・《チョロネコ》か《メタモンプリズムスター》にエネルギーを貼る(ベンチにいる方を優先、両方ともベンチにいる場合は《チョロネコ》を優先)

先攻の場合は1ターン目の手貼り1枚、2ターン目の「エネエネボンバー」5枚と手貼り1枚でエネルギーを7枚つけられるので、《マルマインGX》は1体進化させれば十分な場合もあります。
ただ、相手の後攻1ターン目にエネルギーをつけたポケモンがきぜつさせられる場合もあるため、できれば2ターン目に《マルマインGX》を2体準備できるように、《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》は4枚すべて場に出しておいた方がいいです。

【2023/11/06 20:30追記】
また、相手の後攻1ターン目に《デデンネGX》などがきぜつさせられたり、《テツノカイナex》の「ごっつあんプリファイ」によってバトル場のポケモンがきぜつさせられたりすると、サイドを複数とられてしまい、「エネエネボンバー」を1回しか使えなくなってしまいます。
そのため、先攻となった場合は2ターン目にも手貼りをできるようにしておくと、上記のような場合でも「エネエネボンバー」1回と手貼り2回の計7枚のエネルギーでワンショットを決めることができます。

なお、相手の後攻1ターン目に《ガブリアス&ギラティナGX》の追加効果あり「ジージーエンドGX」や《ライコウ》の「アメイジングシュート」でエネルギーをつけた《チョロネコ》もしくは《メタモンプリズムスター》と《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》をもう1枚トラッシュかきぜつさせられると、おおむね負けます。

2ターン目以降:
・「①後攻の場合」と同様

D. ワンショットを成功させるために

ここではワンショットを成功させるためにやるべきこと・意識していることについて述べます。
皆さんの考えとは違う点だったりそもそも誤っている点があるかもしれませんが、そこはご了承いただければと思います。

①サイド落ちを確認する

サイド落ちすると困るカードが多いため、確認は必須です。
もちろん確認できるなら全部した方がいいですが、1ターン目に特に確認すべきなのは
(1)《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》が合計3枚以上あるか
(2)《ゴニョニョ》があるか
(3)《あなぬけのヒモ》《かるいし》のどちらかがあるか
(4)《トゲピー&ピィ&ププリンGX》があるか
(5)《レパルダス》《マルマインGX》《イツキ》がそれぞれ1枚以上あるか
(6)エネルギーが7枚以上あるか
(7)《デデンネGX》《クロバットV》《イキリンコex》《カプ・テテフGX》《ナンジャモ》がそれぞれ何枚あるか
(8)《レスキュータンカ》が何枚あるか

です。

(1)(2)は1ターン目に場に出す必要があるたねポケモンで、サイド落ちしている場合は《ヒスイのヘビーボール》か《ロトム図鑑》を使う必要があります。
(2)に関しては先攻のときは確認しなくて大丈夫です。

(3)は後攻1ターン目に《ゴニョニョ》を、もしくは先攻1ターン目に《チョロネコ》か《メタモンプリズムスター》をバトル場に出すために使う必要があります。
これらのポケモンがバトル場の状態で対戦を始められず、《あなぬけのヒモ》《かるいし》の両方がサイド落ちしている場合は《ロトム図鑑》を使うしかありません。

(4)は2ターン目に必要になるカードで、サイド落ちしている場合は(1)(2)と同様に《ヒスイのヘビーボール》か《ロトム図鑑》を使う必要があります。

(5)は2ターン目に必要になるカードで、いずれかのカードが全てサイド落ちしている場合は《ロトム図鑑》を使う必要があります。

(6)も2ターン目に必要になるカードで、エネルギーが2枚以上サイド落ちしている場合は《ロトム図鑑》を使う必要があります。

(7)は盤面形成に必要なカードで、これらのサイド落ちによってどれくらいカードを引けるかが決まってくるため重要です。

(8)は「デデチェンジ」や「イキリテイク」でどれくらいポケモン(主に《レパルダス》や《マルマインGX》)をトラッシュしてしまっても大丈夫かを決めるカードになるのでこれまた重要です。

②カードをたくさん引く

①の(7)で述べたカードの使い方に関して、気をつけたり考えたりすべきポイントです。

(1)まずは《イキリンコex》を場に出す
「イキリテイク」を保険として温存しながら、《デデンネGX》《クロバットV》《ナンジャモ》を使っていくのが理想です。
そのようにしておくと、上記の3種類のカードが手札にないタイミングで「イキリテイク」を使うことができるからです(もちろん「イキリテイク」しかやりようがないならそれから行います)。
《デデンネGX》《クロバットV》《ナンジャモ》だけで1ターン目の理想的な盤面および手札にできることもたまにあり、その場合は「イキリテイク」を使わないため《イキリンコex》の出し損になりますが、カードを引けなくなるのが最も怖いので、最優先で出しましょう。

(2)可能であれば「デデチェンジ」「イキリテイク」から使い、「ナイトアセット」は必要なカードを手札に残しながら使う
《クロバットV》の「ナイトアセット」を先に使うと、「ナイトアセット」でまだトラッシュしたくないカードを引いてしまった後で、盤面形成のために「デデチェンジ」や「イキリテイク」を使うしかない場合があるためです。

(3)《クロバットV》をトラッシュすることを恐れない
(2)とも関連しますが、2枚目の《クロバットV》や《レスキュータンカ》が山札にあるなら1枚目の《クロバットV》はトラッシュしても大丈夫です。
「ナイトアセット」で1,2枚引くくらいなら「デデチェンジ」「イキリテイク」を優先しましょう。

(4)《森の封印石》のために「ナイトアセット」を先に使うことも一考の余地あり
とはいえ、場にポケモンVがいない状態で手札にある《森の封印石》をトラッシュしてしまうのももったいないので、そのような場合は「ナイトアセット」を先に行うことも考える必要があります。

(5)《ナンジャモ》は基本的に引いたら使っていい
《ナンジャモ》を使う前に盤面形成ができ、C章の①に記載した2ターン目の動きもできそうな手札になっているという場合以外は、《ナンジャモ》は引いたら使っていいです。

(6)《カプ・テテフGX》の「ワンダータッチ」から《ナンジャモ》を持ってくる動きはベンチが埋まるので、できれば避ける
とは言いつつも、どうしてもトラッシュしたくない手札になった場合やまだ盤面形成ができていない場合は行います。

③場にポケモンを出す -ベンチ管理-

前提として、追加ターンにワザを使うときに必ず場にいるのが
・《レパルダス》
・《トゲピー&ピィ&ププリンGX》
の2体で、それ以外の
・《ゴニョニョ》(後攻の場合)
  もしくは
 4枚出した《チョロネコ》《ビリリダマ》《メタモンプリズムスター》のうちのどれか(およびその進化先)(先攻の場合)
・《デデンネGX》(2体)
・《クロバットV》(2体)
・《イキリンコex》
・《カプ・テテフGX》
・《アヤシシV》
の8体中7体が残りの場の枠を埋めることになります。
つまり、どれか1体は場に出せないため、ベンチ管理をする必要があるということになります(もし相手の2ターン目にいずれかのポケモンをきぜつさせられたら、すべて出せるようになります)。
このことを念頭に置いて、場にポケモンを出す必要があります。

1ターン目にボール系グッズで持ってくるポケモンの優先順位ですが、①の(7)で述べたカードを引くためのポケモンを持っていない場合はそれらを持ってきます。
それらを持っている場合は
《ゴニョニョ》(手貼りが必要、ただし先攻の場合は出さない)
>《チョロネコ》=《ビリリダマ》
(進化元)
>《メタモンプリズムスター》
(進化元だがHPが低く、特性がなくなると進化できない)
>《トゲピー&ピィ&ププリンGX》
(2ターン目に必要)
>《アヤシシV》
(追加ターンに必要)
の順番で持ってきます。
ただし、《森の封印石》を持っていて、場に《クロバットV》がいない場合は《アヤシシV》を出すことを考えましょう。
また、まだ《タマタマ》をトラッシュできておらず、この後「デデチェンジ」や「イキリテイク」を使う場合は《タマタマ》を持ってきてもいいです。

《メタモンプリズムスター》はHPが40しかないので、場に出す際は気をつける必要があります。
例えば、《ガブリアス&ギラティナGX》の「ちょくげきだん」できぜつさせられる可能性があります。
なので、可能であれば《チョロネコ》と《ビリリダマ》を優先した方がいいです。

《トゲピー&ピィ&ププリンGX》《アヤシシV》《カプ・テテフGX》は必要になるターンの前に出さずに済むのであれば出さない方がいいです。
C章の①で述べたように、「ごうきゅう」を使うときに《マルマインGX》を持っていれば、ベンチ8枠がすべて埋まっていても「エネエネボンバー」でベンチを空けて「デデチェンジ」「ナイトアセット」を使うことができるわけですが、逆に言うとベンチ8枠がすべて埋まっていると「エネエネボンバー」を使えない限り「デデチェンジ」「ナイトアセット」も使えない、つまり《マルマインGX》を引きにいきたいのに、《マルマインGX》がないとそもそもカードを引けない状況に陥ってしまいます。
ところが、ベンチが1枠でも空いていれば「エネエネボンバー」を使わずとも「デデチェンジ」「ナイトアセット」を使えます。
なので、1ターン目にボール系グッズの枚数に余裕があっても、できれば《トゲピー&ピィ&ププリンGX》《アヤシシV》《カプ・テテフGX》は出さない方がいいと思います(もちろん、2ターン目以降にこれらのカードを引けなくてワンショットに失敗してしまうという裏目はあります)。

④《バトルコンプレッサー》でカードをトラッシュする -山札の圧縮-

トラッシュの優先順位は基本的には
《タマタマ》 > エネルギー > その他

です。

最優先でトラッシュするのは《タマタマ》です。
これがないと手札のボール系グッズを使い切れずにトラッシュすることが増えてもったいないためです。

次にトラッシュしていくのはエネルギーです。
ただし、1ターン目は必ず手貼りをしたいので、手貼りできるまではトラッシュするのはほどほどにしておきましょう。

その他にも不要と思われるカードをどんどんトラッシュしていきます。
例えば、
・後攻で既に《スカイフィールド》を出せているのなら、《スカイフィールド》をトラッシュする
・後攻で既に《かるいし》をバトル場のポケモンに貼れているのなら、《あなぬけのヒモ》をトラッシュする
・先攻となり、《ナンジャモ》を使うタイミングがなさそうなのでトラッシュする
などです。

そしてもう一つ、これはあくまで経験則なのですが、《バトルコンプレッサー》で《バトルコンプレッサー》をトラッシュしない方がいいことが多いです。
「デデチェンジ」などでカードを引いた結果、今後不要となるカードが変わってくることが多々あるためです。
例えば、
・後攻1ターン目に「ごうきゅう」を使うタイミングで既に《イツキ》を持っており、ベンチに《アヤシシV》も出している(つまり、追加ターンはC章の①で述べたパターン1でいける)
 →山札にある2枚目の《イツキ》は不要
・2ターン目の「デデチェンジ」で《レパルダス》を引けた
 →山札にある2枚目の《レパルダス》は不要
などです。
このような場合、《バトルコンプレッサー》を残しておくと引いたときにそのタイミングで不要なカードをトラッシュでき、その後にほしいカードを引く確率を上げることができます。

E. 採用候補となるカード

紹介したレシピで1枚も採用されていないカードのうち、採用候補となりうるカードを紹介します。

《ポケモン通信》
ポケモンの採用枚数が多いので使いやすい。
まだ使わないポケモンを山札に避難させられる。
《タマタマ》を「ぞうしょく」で手札に加えてから使うという手段もとれる。
《ハイパーボール》の3枚目をこれにしてもいいかもしれない。

《フィールドブロアー》
紹介したレシピだと、
・相手の先攻1ターン目に《ヤブクロン》を出して《かるいし》を貼り、2ターン目に特性「ダストオキシン」の《ダストダス》に進化する
・相手の後攻1ターン目に《シンオウ神殿》を出し、《こくばバドレックスV》の「シャドーミスト」を使う
などの動きをされると詰むので、是非とも入れたいカードではある。
また、2ターン目以降に場に出ている《スカイフィールド》をトラッシュし、手札から《スカイフィールド》を出し直すことでベンチに枠を作るという動きもできるようになる。

《ぼうけんのカバン》
《かるいし》と《森の封印石》を持ってこられる、明らかに強いカード。
もしデッキを61枚にしてもいいのであれば、これを入れたい。

《パソコン通信》
エーススペック枠。
使いやすさは《ダウジングマシン》より上かもしれない。

《ポケモン回収サイクロン》
エーススペック枠であり、
・バトル場のポケモンを戻し、《ゴニョニョ》をバトル場に出す
・《デデンネGX》《クロバットV》を戻し、「デデチェンジ」「ナイトアセット」の使用可能回数を1回増やす
・使い終わった《ゴニョニョ》や《イキリンコex》、場に出さざるを得なかった《タマタマ》を戻し、ベンチを空ける
などの使い方ができるカード。
使えると強い場面で使えるととてつもなく強いが、そうでもない場面で引いてしまうこともあるため、効力のブレが大きいカードという印象がある。

《グラジオ》
B章の《ロトム図鑑》でも述べたように、エネルギーのサイド落ちが2枚である場合は《ロトム図鑑》を使わなくても済むようになる。

《ダブル無色エネルギー》
9枚目のエネルギー。
・「ねこのて」に必要なエネルギーが悪・無色・無色であるため、《カウンターエネルギー》のサイド落ちケアになる
・《ゴニョニョ》に貼るとこれ1枚でにげられるようになる
と考え、原案では入れていた。
しかし、
・結局《リバーサルエネルギー》が2枚サイド落ちしてしまうと追加効果ありの「シュープリームGX」を使うのにはエネルギーが足りない
・《ゴニョニョ》に貼ったエネルギーが《カウンターエネルギー》であっても「エネエネボンバー」を使った後であればエネルギー2個分になっているのでにげられるし、貼ったエネルギーが《リバーサルエネルギー》であっても1回目の「エネエネボンバー」で《ゴニョニョ》にエネルギーをもう1枚つけ、にげてついていたエネルギーをすべてトラッシュしてから2回目の「エネエネボンバー」を使えば問題ない
と考えたので抜けた。

F. おわりに

なるべく「ねこのて」「シュープリームGX」が決まるように試行錯誤を繰り返して組んでみましたが、まだまだベストではないと感じています(成功率の体感は5割くらいです)。
今なおレシピの調整を続けていますが、「こうした方がもっと良くなるんじゃない?」というのがありましたら、教えていただけたらと思います。

相手の盤面を更地にして勝つ快感を是非味わってみてください!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

G. 参考文献

[1] 【公式】ポケモンカードチャンネル / 【エクストラ対戦】600ダメージばらまいて速攻決着!アローラライチュウデッキが強すぎる!?【ポケカ】
 https://www.youtube.com/watch?v=W4GufXT8PHk

[2] TDSチャンネル / リバーサルエネであのポケモンが大活躍!?大量のエネを操る激ヤバデッキ爆誕!【ポケカ エクストラ】
 https://www.youtube.com/watch?v=MC7PrXjAkKk

[3] 例えば(手前味噌で恐縮ですが)私が優勝したときに使用したレシピ
 https://twitter.com/cardmononofu/status/1653718348067389442

[4] たなか / 【エクストラ】トゲピー&ピィ&ププリンGXでワンショット!【BW1~s11】
 https://note.com/matadogastanaka/n/n47961a7a7f8b

画像の引用元
 ポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」
 https://www.pokemon-card.com/

H. 記事の修正履歴

2023/06/12 7:55
・本記事を公開。

2023/06/13 12:40
・大見出しにアルファベットを付与。
・D章の①に「(3)《あなぬけのヒモ》《かるいし》のどちらかがあるか」を追加。これに応じて他の項目の番号を変更。

2023/10/22 3:05
・B章に《ゴニョニョ》の説明を追加。
・I章の①に記事公開時点での最新レシピに関するポストと2023/10/21現在のレシピおよびそれに関する説明を追加。
・I章の②に現在の《アローラライチュウ》ワンショットのレシピを追加。

2023/11/06 20:30
・C章の①に先攻となった場合に関する説明を追加。

※表記の細かい変更は随時行っています。

I. 付録

付録では、
①原案から現在のレシピになるまでの変遷
②「ねこのて」「シュープリームGX」ワンショットと《アローラライチュウ》ワンショットの比較
について述べます。

①では具体的にレシピをどのように変更してきたかを紹介します。
F章で「今なおレシピの調整を続けています」と書いたように、エクストラバトルの日で優勝した後もレシピを変更しているので、それについても触れます。

【2023/10/22 3:05追記】
2023/10/21現在のレシピを追加掲載しました。

②では2つのワンショットデッキを比較しながら、それぞれのいい点・悪い点について考えます。

これらの付録は有料設定となっていますが、以下のポストをリポストしていただけると無料で読めますので、ご興味のある方はリポストをどうぞよろしくお願いいたします。

①原案から現在のレシピになるまでの変遷

Ver. 01(原案)

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