汗をかかないラフマニノフ:プレトニョフの新譜
プレトニョフは現役のピアニストの中で一番好きかもしれない。アゴーギグで癖のあるベートーヴェンの協奏曲もいいし、静かに内破していくショパンも聴きこんでしまう。
来日すれば、金欠でない限りコンサートに足を運びたい。千人以上もいる観客の息を止めるような微かなピアニッシモを経験したことは、今も強く記憶している。
そんなプレトニョフによる、ラフマニノフ協奏曲とパガニーニ変奏曲のライブ録音がリリースされた。早速聴いてみたので、少し感想を書いておく。
まずは2番の冒頭。前からそうだが