さて、ドラマーの皆さんが気にするのは、やはりバスドラムのペダル。
かくいう自分も若かりし頃は安物のペダル（Pearl P-600）しか買えず、フラッグシップの高価なモデルに憧れたものでした。

当時はまだ今のようにチェーンドライブ式は存在せず、大抵はフットボードとビーター（太鼓を叩く球）を機械的なリンクで結合したダイレクトドライブ式か、ベルトドライブ式が主流でした。
もはや伝説の名機ともいえる、ヤマハのFP720などは代表例です。

そして、そんな名機を恨めしく眺めながらバンド活動にいそしんでいる頃、衝撃的なペダルがタマドラムから発売されます。
真円ギアのチェーンドライブ式ペダル・・・そう、CAMCO DP-120です。

こちらは現代によみがえった限定復刻版　TAMA　HP35B
https://www.shimamura.co.jp/shop/sapporo-h/product/20141029/116

チェーンドライブという革新的なペダルにすっかり心を奪われ、物欲は日々高まるばかり。
夢はCAMCOを購入する事！　と勝手に目標を決め・・・ていたのですが、そんな志を打ち砕くペダルがパールドラムから発売されます。
打倒！CAMCO。　はい、P-850です。

CAMCO同様の真円ギア、シングルチェーンドライブ、スライド奏法がしやすいフラットで過度の滑り止めが施されないフットボード。
こいつは売れに売れました。のちにこのモデルは真円ギアをプラスチックホイールに変更したP-880へと進化(？)します。

国産、しかも最新モデルでデザインもクール、と来れば買わない手はありません。　ええ、買いましたとも😂
しかも、このモデルは少し変わり種でして、後からツインペダル化できるようになっていたんです。
今でこそ当たり前のようにラインナップされているツインペダルですが、当時はシングルペダルのフレームに取り付けるアディショナルペダルが別売りされていたのです。
こちらも購入するとかなりの金額になるし、自分には不要だったので購入しませんでした。
それより当時はバスドラムを２つ並べてツーバスにした方が見栄えもよかったですからねえ。< 見た目重視　笑

新たな武器を手に入れ、いざバンド活動！　と日々励んでおりました。
このペダルは非常に素直で踏み心地も軽く良いペダルでした。
ベストセラーになるのもわかります。

そしてバンド活動が終わり、物置の片隅でひっそりと眠っていたのを、電子ドラム導入を機に掘り起こしてきました。

なんか付いてますね(^_^;
実はこれ、オクで出品されているのを見て手に入れていたのです。
ようやく日の目を見ましたね😚

バンド活動終了してからずっと仕舞い込んだままでしたが、久しぶりに踏んでみたら、こんなに軽いペダルだったのですね。
真円ギアなのでパワーはそれほどありませんが、軽いアクションでスライド奏法もバシバシ決まって改めて素質の良さを感じました。

ダブルペダルで遊んでみましたが、難しいです。
何しろ今までは体を支える軸足となり、ハイハットを踏むだけだった左足を、いきなりバスドラムの連打に使うわけですから、うまく踏めるはずがありませんよね。特に高速ドコドコになると体幹がきちんとできてないと、空中で両足を保持する事が出来ず、左足がおろそかになってしまうので、現在は体幹と左足の強化が課題です。
それでも3連符が決まるとカッコイイですね😊

ただ、このアディショナルタイプのツインペダルは独特のクセが有り、調整が難しいです。

シングルペダルの左側にカムが追加されるため、そこからクランク状にシャフトが曲がった専用ビーターが付くのですが、どうもこれがバランスが悪く変な振動が発生して使いにくい。
アディショナル側のビーターがねじれるのか、左右交互連打がやりにくいんですよね。やっぱりシングルペダルの同軸上にビーターが並んだ方がバランス面では有利だと思います。
今だと、TAMAのコブラシリーズとか、Pearlのエリミネーターシリーズあたりを選んだ方が無難でしょう。
ただ、アイアンコブラは踏み出しが重いと言う噂ですね。プロでもないので買うとしたらエントリーモデルのHP200あたりですが、どっちかというとスピードコブラHP310の方がおすすめと楽器店のスタッフに言われましたが、どうなんでしょ？

ちなみにこのP-850には自作のSpeed Master Bearingもどきが付いています。

オリジナルは1個で5000円もしますが、こいつは部品代だけでも1000円かかっていません😁
これで何か変わるかというと微妙ですが、スプリングの動きが妨げられないので、ビーターの振り子運動が軽くなると言うメリットがあります。

まあ、気持ちの問題ですけどね。プロだったら違いがわかるのかもしれませんが、自分には「軽くなった･･･かな？？」ぐらいです。

と言うわけでわかる人にはわかる、マニアックネタでした🙇‍♂️