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歩き遍路の記録_15【阿千田越えルート〜道の駅かつうら〜宿】

区切り3_1日目

2023年4月8日
前回(2022年10月8日)の日帰り遍路から半年。
19番立江寺で区切った遍路の続きをしに再び徳島へ。
今回は月曜に有給を取得して、土曜から月曜までの3日間の、区切り遍路の予定で23番薬王院を目指す。

今回もバスでの徳島入りだが、JRバスではなく徳島バスの橘・阿南~大阪線を利用し、大林停留所で降りることにした。
立江寺の近くまで路線が通っており、徳島駅でバス→鉄道の乗り換えの手間がなかったからだ。

特に渋滞もなかったがバスは定刻より30分ほど遅れて12時すぎに大林停留所に到着した。

ここから前回の区切りの地・立江寺まではおよそ15分ほど。
しかしお昼時なこともあってその前に腹ごしらえをしようと徳島ラーメンお店に立ち寄ることにした。

徳島 宝ラーメン 小松島 大林店

生卵は白身が苦手なんで黄身だけ入れて食べた。
甘じょっぱいお肉が美味しかった。

お遍路さんは50円割引させてもらってますということでお接待して頂いた。
早速お四国のお接待文化に触れることになった。やったー嬉しい

http://tokushima-takara-ramen.com

食後立江寺に移動して前回の続きを始める。
しかし次の札所の鶴林寺は山中にあって、しかも近隣に宿が全くないエリアである。
もう昼を過ぎているので今から行っても山の中で露頭に迷うことになる。

昨年まではその次の札所・太龍寺のロープウェイの麓に『道の駅 鷲の里』があり、そこに宿泊施設もあったのだが去年10月で宿は閉業してしまっている。

ということで、今日は鶴林寺太龍寺登山の前乗りみたいな感じだ。

鶴林寺の登山口に近い『道の駅 ひなの里・かつうら』まで行ってそこから宿の人に車で迎えに来てもらい宿に入る予定。

立江寺から道の駅までは一般的な遍路道で2時間ほど。
このまままっすぐ道の駅に行ってすぐ宿入りだと時間も早すぎるし、おもしろくないので遠回りして、立江寺の奥の院・取星寺を目指して阿千田越えルートを通ることにした。
取星寺は桜も見事らしい。
時期的にはもう見頃を終えてそうだけど桜が見られれば御の字ぐらいの感覚でそちらを目指すことにした。

ちなみに黄色い遍路地図にはなぜか阿千田越えルートは載ってない。
なんでや。

阿千田越えルートは土佐街道を行くルートだ。
ちょうど田んぼに水を張ってこれから田植えの時期のよう。
(昔はGW過ぎぐらいに植えてた気がするけどなんか早いね?土地柄なんかね?)

良さげな道

また義経さんが通った道だ

八重の桜が落ちてたけど木はどこにあるのか分からなかった。
どっかから飛んできたんだろうか?

小高い山を尾根沿いに歩く。とても気持ちいい道だった。
わざわざ遠回りして良かった。
なんで黄色い遍路地図には書かれてないんだろう。

取星寺

取星寺の高台から

桜はすっかり終わってた。
残念。
お寺は人もおらず、お賽銭だけして早々にお暇することにした。

改めて『道の駅 ひなの里・かつうら』へ向かう。

道中は歩道のない、割と交通量の多い道路で、しかも見通しがあまり良くない。
「あー嫌いな道だー」と思いながら歩いた。
前も書いたけど登りのキツい山道より、交通量の多い歩道のない道の方が千倍しんどい。

菜の花 おしゃれフォト(おしゃれか?)

『道の駅 ひなの里・かつうら』

道の駅のの手前の青果店でイチゴを買った。
でっかいイチゴで2パックセットで400円とかだった。
ただちょっと痛みかかってたけど。(今見ると全然ちょっとじゃねえな)

この道の駅は「ひなの里」とあるように、ひな祭りで有名な道の駅らしく『ビッグひな祭り』なるイベントが行われている。
HPには開催期間は3月31日まででと記載されてたが、4月8日も会期を延長して開催されていた。

もうすぐ閉館という時間にダメ元で「まだやってますか?」と聞いてみたら片付け中にも関わらず快く中に入らせてくれた。

こんな感じで近隣から、全国津々浦々からも寄せられた雛人形が大量に展示されている。圧巻だ。

”地元のおばちゃん”という感じのスタッフさんが「これは何時代のやつだ」とか「これは元々は武家の家にあったものだ」などと丁寧にご説明をくださり終了間際だったのに恐縮してしまった。(っていうか自由に見せて…と思いながら見てた)

しかしなんか薄暗い上に謎の「ゴウン…ゴウン…」という重低音の機械音が館内に響きなかなか得も言われぬ空間だった。

あらかた見終わったあとお礼を述べて退出しようとしたら、スタッフさんに引き止められておみかん数個のお接待を頂いてしまった。
重ね重ね恐縮してしまう。

お四国の人は本当に優しい。

その後宿に連絡して迎えに来てもらった。

ふれあいの里 さかもと

こちらは廃校になった小学校を利用した宿泊施設で、なんか面白そうだなあとここに予約した。
中は学校っぽい雰囲気も残しつつ、部屋は普通に旅館風の部屋に改装していた。
風呂トイレは共同だけど綺麗だったし学校のトイレがなんだか懐かしかった。

廊下
校庭だった場所

部屋に入ってくつろいでいると電話がかかって来た。
明日宿泊する予定の宿からだった。不思議に思いながら電話に出ると「今どの辺りですか?大丈夫ですか?」と。
「今日ご宿泊ですよね?」と言われて血の気が引いて慌ててしまった。
「すいません。明日で予約してたと思うんですが?」と言ってみたがどうも電話で予約した際に日付を間違えて伝えていたようだ。
「明日って開いてますか?」と聞いたが満室とのこと。

間違って予約していたことを謝罪し、電話を切った。
血の気が引いた。
間違って予約して迷惑をかけてしまったし、明日の宿もすぐに手配しなくては。
ありがたいことに宿はすぐに見つかって事なきを得た。

でも宿泊日を間違えて予約していたことはかなりショックだった。
もうこれだから電話予約嫌なんだよなあ…。
メールだと後で確認できるけど電話だと確認できへんやん?(再度電話するしか)

ご飯の時間になった。
晩ごはんの鮎の塩焼き。
ただ予約ミスのショックであんまり食事を味わえなかった。
晩御飯の味付けは全体的に薄めだったと思う。メンタルの問題かもしれないが。

とりあえず落ち込んでもしかたないので今日は風呂入って寝てしまおう。

ちなみにスタッフさんはほとんど地元のおじいちゃんおばあちゃんで運営されているらしい。それでも朝が早くて夜も遅い仕事だからあんまり人でが足りてないとかなんとか…他のお遍路さんに後で聞いた話なんでほんまかどうかは知らんけど。

ここメールでの予約を受け付けてくれてるのでありがたかったです。

ほな本日はここまで

部屋から月を眺める


地図はだいたいのルートです。
阿千田越えルートは地図にないのでこの通りには歩いていません。

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