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小説「行け行けコミュ障野球部」

ううむ、思えば何で、おれってばコミュ障のくせに野球部なんかに入ったんだろ。だってさ、野球部なんかって言ったらさ、運動神経も求められるのに、挨拶なんかもろくに出来なかったおれに務まるわけないじゃん!でも、まあ、せっかく入ったことだし、頑張ってみよう(ちょっとはね)!

おれの下の名前は、昔に活躍したあるプロ野球選手の名前から取ってオヤジが命名したそうだ。とは言ってもおれが野球に興味を持ち出したのは同級生たちよりも遥かに遅く、実際に体を動かして野球をする(当たり前のことだが何だか変な表現?)ように思ったの同級生よりも遅すぎたように思った。

とは言えなんだかんだで野球部に入ることが決まって一番に喜んだのは前述のオヤジだったように思う。一方のオフクロはと言えば高い高い野球の道具を買い揃えるのにブツクサ言っていたように思っていた。

で、そのオヤジはと言えば最初の入部の日に野球の練習場がある河川敷まで一緒にチャリンコで漕いで来てくれたのは覚えている。一方のおれは野球部が集合する約束の時間に初日から遅刻して監督に怒られて、しかも皆が走り込みしている間、ずっと体育座りしていた覚えがある気がするのだが、肝心なそこんとこの記憶がおぼろげだ。とほほほほほほ。

そんなトホホな初日ではあったし、コミュニケーション能力も運動神経も欠けていたおれのことである。上手くやっていける訳はなかったのだが、詳しくは中略するが、何とか一年ほどは続けていけたのはオヤジのおかげだと言えば強引なこじつけだろうか。

オト~ン!それから、オカ~ン!(おまけみたいでスマンのぉ…)


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