[える] 二馬身差の愛(社会的距離)

拝啓

大変ご無沙汰しております、えるです。
コロナウイルスが日本でも猛威を振るい始め、外出自粛や出先での社会的距離を空けること等が求められておりますが、如何お過ごしでしょう。

今日は愛情表現について思ふことを、話題の社会的距離に絡めて(?)こちらに認めてみます。

愛情表現、と聞くと甘い言葉やkisshugを代表とするスキンシップが直ぐに思い浮かぶと思いますが、もちろん私はそれらの表現法が大好きです。

但し出逢ったばかりの頃や、お互いのことをよく知らない段階で甘い言葉を次々と掛けられたり、欲望のままに身体的距離を近づけられると冷めてしまうのはわがままでしょうか。
この人は信用できなさそう、私のことをきちんと見てくれていないのかな、と脳が判断してしまいます。

ではどうして欲しいの?

という点について、私の経験の中で心に刺さったエピソードと共にわがまま全開で紹介させてください。

 私の父の国はまだ発展途上にあり、日本人は珍しい上に男性からみると結婚すれば未来が開ける夢のような存在だという自負もありました。先進国の国籍を持つ人と結婚すれば自由に渡航できる国が増えたり、安定した政治経済、社会保障やインフラの整った暮らしを享受できる等様々なメリットがあります。
私自身、幼い頃から両国の暮らしに雲泥の差があることや、貧富の差による不平等さも身に染みていたので、男性からしつこく言い寄られたり、求婚されても日本人として見られているのが解っていたのであまり驚きませんでした。

そんな中、私が二十歳を過ぎた頃に父の国である青年に出逢いました。

彼は国境付近の田舎から出てきて大都市の国立大学に通う優秀な学生さん。身長が190cm以上あったので仮にタカシさんとします。大学で日本語サークルの部長をしており、その活動を支援する日本人を通じて授業におじゃましたことがきっかけでした。

彼が日本文化に詳しいこともあり、私たちは直ぐに打ち解け、サークルの時もそれ以外でもcaféに行ったり、サークルがスピーチコンテストの遠征に行く時も同行させて貰ったり…

正式なお付き合いはしていませんでしたし、彼にとっては日本に行く道を拓く為の布石だったのかも知れませんが、行動の一つ一つがとても私の心を寛がせる行為であり、彼のおかげで本当に楽しい時間を共にすることができたので、今でも忘れられないそのひとつ一つを以下にまとめます。

まず、日常的に彼は

 “えるさん、今日も元気ですか? 私は今から授業です”

等とまめに連絡をくれていました。 

①“マメさ” 

はよく聞くモテる条件ですよね。笑 その点に於いて彼は100点でした。

私が、「今日は日本の友達を〇〇宮殿に案内するよ!」と返事をすると、なんと私たちが到着する頃にそこで待っていてくれました。

そう、これも私の大好きな

② “小さなサプライズ” 

です。国の歴史に余り詳しくない私に代わって、友人のためにその宮殿を説明して回ってくれたのです。

この様に

③“私だけでなく、私の友人も大切に”扱ってくれました。

話し方も態度も平等で、重いものを持っていれば手伝ってあげたり。

そんな彼に惹かれる、というよりは信頼感から自然と心を開いて行き、ある日私は日本食を振る舞うために彼の住む男子5人のシェアハウスに遊びに行きました。しかも夜に!!

発展途上の国で日本人のハタチの女の子が“絶対に”してはいけない事です。お願いですから真似しないでください、恐ろし過ぎます。

とはいえ一緒に作ったごはんをみんなで食べて、ルームメイトのギターを聴いたりテラスでお喋りしたり、平和に時は過ぎ、そろそろいい時間…信頼はしているけどちょっぴり緊張していたら、

“ここどうぞ”

とリビングのカーペットエリアにいくつかのブランケットで寝床をつくってくれました。“タカシさんは?” と私が聞くと自室に戻るかと思いきや私のスペースからちょうどもう一人分空けたところに自分の寝床を作り始めました。

競馬好きの方はもうお分かりでしょうか、そう。これが二馬身差の愛の由来です。真横に寝て不信感を与える訳でもなく、自室に帰って寂しい思いをさせる訳でもなく…彼は

④“社会的距離を保ちながら私の側に居てくれた”

のです。

私は襲われても文句を言えない状況ですし、大学生の男の子が為せる技とは思えません…気に入られて日本への活路を見出す為だとしても、エゴが微塵も感じられませんでした、本当にすごいと思います。

行く先々で発揮していた大切な女性を一人にしておけないという

⑤“騎士精神”

にはいつも感銘を受けておりましたが、ルームメイト達への一抹の不信感なのか途上国で生き抜く知恵なのか、この場ではそれが一番輝いていました。
不安を抱いているとき、それに寄り添い包み込んでくれる

高飛車な言い方をさせて頂くと、”えるファースト” が彼の行動基準だったと思います。もし、本当に心から繋がりたいと思える相手に出会ったときはぜひこの記事の中にある数字の付いた部分を意識してみてください。

こんなに優しくしてくれるのに、手を出そうとしない相手を女の子は気にせずにはいられませんし、正直私もタカシさんのお陰でその後の男性に対する期待値が上がりすぎてしまい苦労しています。笑
欲を言えば、女の子がヤキモキしてきた段階で煮えたぎる前に潔く気持ちを伝えてあげると、その子は貴方から離れなくなるでしょう。

但しその後も日々の水遣りを忘れずに。一言でいいのです、

今日もかわいい、とか
会えて嬉しい、とか…♡

あなたが大切に想う方の笑顔の花が、より美しく、益々綻びます様に。

かしこ
える

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