反転授業とは

ICT教育について色々調べていると「反転授業」という言葉をよく目にします。何が反転?と思いますよね。これについて説明したいと思います。こんばんわmath405です。

従来型授業について

皆さまご存知かとは思いますが、まず教員が授業で生徒に対してインプットを行います。教科書に沿ってこれこれあれあれこーやるんだぞーと一方的に教えます。そして課題や宿題が出されて、生徒は授業で教わったことをアウトプットします。これが従来型授業のオーソドックスな仕組みです。

反転授業について

ICTの環境が整えば生徒は自宅で動画を見ることができるので、次の授業の予習を行うことができます。そして学校の授業では予習をもとに最初から課題に取り組むのです。従来型授業とはインプットとアウトプットを行う場所が反転しますね。これが反転授業です。


さて、どう感じましたでしょうか。

グループワークをメインとして授業を行っている私にとって、時間が倍増するので仕組みとしては画期的ですが、果たして生徒は全員が予習をするのかどうかという疑問がわいてしまいます。

怠けて予習動画を見てこなかった生徒は授業でいきなり課題に取り組むことなどできません。ましてやグループワークに参加することもできません。「え?お前見てないの?」とか言われて足手まといになってしまいます。

それはそれで別の意味でもよろしくないですよね。

まぁそもそも100%理解する必要はなくて、予習の中で分からなかったところを解決していくのが授業のメインストーリーですので、スタートを切るのが遅れてしまう程度だとよいのですが。。


そして、一番の問題は教科間のバランスです。数学だけというわけにはいきませんから、ここが一番難しい話だと思います。従来型でもよくありがちなのが、ある教科は山ほど宿題を出すけれど、出さない教科はひとつも宿題を出さないという現象。これらを統括するシステムを学校側が導入しなければなりませんね。従来では口頭や紙ベースで直接教員から生徒へ課題が配布されていたので正直他教科がどれだけ課題を出しているかは把握することはできませんでしたが、タブレットでの配信となれば、本来は閲覧できなかった他教科の課題を共有設定することで、全体が見える化しますよね。これによって自然に平衡することが期待されるのかな。神の見えざるなんちゃら。

予習動画も1教科あたり長くても10分くらいが限度かなーと思いますね。部活やってる高校生は意外と時間がないものです。電車通学とかなら時間は作れますけど。私も高校時代は40分ほど電車に乗って通学してたおかげで勉強時間は確保できていました。

いずれにせよ、反転授業はまだまだ課題が残りますね。世間的にはデバイス的な課題とよく言われていますが、既にタブレット購入を始めている学校も多く出て来ているのでここでは言及しません。モデルとしてどうすれば成立するかどうかを考えていきたいと思います。教員が思い描くようにいかないのが生徒たちですからね。


1つの教科に対して動画10分だとして、単純に一日だいたい6コマだから60分も動画見なきゃあかんのか。うわー、でもなんかそうでもないな。目が疲れそう。PCメガネかけて視聴してほしい。自宅学習ってなかなか定着しないから放課後見させちゃうってのも手かもね。実際にこれを言い渡された高校生はどう対処するんだろう。

んーーーーーーーーーー。

色々文献読んでみよう。色んな研究があるはずだよね。

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