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2020年の総括:いったんどん底まで沈んで、水底で淡々とメンテナンスしていた1年

2021年、あけましておめでとうございます。

2021年になったということよりも、本当に大変だった2020年(まで)が終わったことの方が感慨深いです。昨日と今日の間に何かがあったわけではないけれども、それでも人類が同じ節目で、昨日と今日の間にいったん線を引く、というのは特別なことですよね。

2020年は大変だったけど、でも自分にとってはそのことで、「本当にやるべきこと、向き合うべきこと」に向き合えた1年間でした。自分自身の成長角度が上がった1年でもあったかなと思います。

こんな1年でした!

・バックオフィスが整った1年
・冷静と情熱の間を見つけた1年
・「くらし」に目が向いた1年
・風の時代のはじまりを感じた

★バックオフィスが整った1年

東浩紀さんが「ゲンロン戦記」にも書かれていましたが、「会社の本体はむしろ事務」ということをsyuz'genを創業してからの4年間で私も痛感していました。それまでの数年間でフロントライン(つまり制作業務)からバックオフィス(つまり総務)までを経営者の私が判断しないといけないような組織体制になっていました。(これには経営者の私がきちんとルール整備せずに、組織を「副業可」にしていた悪影響が非常に大きいと思ってます。)私が信頼して権限移譲できる経験と知識を持つ人を、フロントラインかバックオフィスのどちらか入れないともうこれは回らないと思った時から、私は自分だけが見る「タレントリスト」を作成し、そこに今一緒に働きたい人の名前を並べ、もしこの人たちに転職の動きがあれば迷わずリクルートに動こうと、その人たちの動向をSNSで虎視眈々と観察していました。そして、その中の1人に動きがあり、すかさず、さりげなくアプローチして、2019年末に弊社のバックオフィスに1人が入ってくれました。このことは非常に幸運で、その数か月後に襲ってきたコロナ禍の中、私がひたすら先を見続けられたのは、「今」を判断する材料をバックオフィスチームが持ってきてくれ、コロナ禍をどうサバイブするかということを一緒に考えられたからです。組織のことをジブンゴトで考えてくれる人が私以外に2人いて(そして考えるだけでなく必ず実行までがセットになっており)、痛みを分かち合ってくれるというのは本当にありがたいことで、バックオフィスの体制が整ったことで私は本来自分がやるべきことに集中できるようになりました。この1年間で組織が本当に進化したと思います。

★冷静と情熱の間を見つけた1年

経営者には冷静と情熱の両方が大事で、瞬時にそれを切り替えていくことも必要ですが、その熱さと冷たさの両方が求められる時に、以前の自分は熱さはまぁまぁ熱いのですが、冷たさが「ぬるい」感じだったなぁと思います。特に創業して最初の数年間、「組織文化」を醸成しなくてはいけない大事な時期に、ダメなものをダメとしなかったので、求心力を失った緩慢な組織になっていたと思います。
このコロナ禍で「この環境の中でもなぜ走り続けるのか」「この組織は何のために存在するのか」を自分の中で何度も何度も自問し、もう一度組織を立て直そうと思ったときに、私は「先頭に立ち旗を揚げる役割」なのであって、「ついてこない人の後ろに回って背中を押す役割」まで私が背負うべきではない(というか、無理。ポジションが定まらない経営者は混乱の元)、とある種、腹をくくって割り切ったことは自分にとっての非常に大きな変化だったと思います。当然ですが、自分の能力やできることには限りがあるので、全部はできない。その時に何を捨てるか、やれないことはやらない、これを認識した1年でした。

★「くらし」に目が向いた1年

そしてこれも大きな変化でした。これまで「家」は「ただ寝るだけの場所」みたいな感じだったのですが、緊急事態宣言もあり家で仕事をする時間も増え「家にいる時間を快適にする」ということに初めて目が向いた1年でした。キッチンやトイレにいろんな棚を置いて整理したり、家の中に「仕事をする場所」を作ったり。それまではキッチンにあるダイニングテーブルで仕事をするか、こたつ机で仕事をするか、あくまでも短時間仕事をするためだけに机があればいい、という環境だったので、職場も、家も、自分がいる環境の快適さを向上することに意識が向いた1年でした。そしてホットヨガに通い始めたり、自分自身の身体のこと、長く走り続けるためのメンテナンスに目が向いた1年だったなぁと思います。

★風の時代のはじまりを感じた

昨年友人に紹介してもらったある占い師の方に「あなた、今44年に1回くらいの周期でやってくるどん底の時期にいて、ここ2年くらいすごい圧の中で生きてたみたいだけど2020年12月くらいから抜けてくるよ」と言われました。ここ数年本当にすごい圧の中で生きていたので、溺れる者は藁をもつかむ的な感じで「この苦しさも12月まで耐えればなんとかなる…」とその言葉を心の支えにしていたのですが、本当に11月後半くらいから良い風が吹き始めて「ピンチ!」と思うと、それがかえって「チャンス!」につながることが増えてきたなぁと思います。それがたまたま後から知った「グレート・コンジャンクション」的な、風の時代の始まりとされる時期と重なることが多かったので、「グレコンすげぇ」と思っているんですけどね。
なんかほんとに人生にようやく風が吹いてきた感があります…。よどんでたわぁ。

* * *

2021年は、なんか長い長い準備期間が終わって、ようやくスタートラインに立ったような、そんな気持ちでいます。
今年がみなさんにとってもいい1年でありますように。

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