【シリーズで見よう!】④007 サンダーボール作戦 

ついに007作品も4作目!
立て続けに見ると流石に飽きが……こ、こないのも007の魅力でしょうか!?本日は、サンダーボール作戦!ではいってみましょう

DVDパッケージにボンドがジェットパックで飛びながらワルサーを構えるものがあり、ついつい「ジェットパックのやつ!」の印象高めです。 一度見たことあるはずの私もサンダーボール作戦自体がジェットパックを使った“何か”だった事しか覚えてませんでした。しかし、ここで記憶をしっかりアップデートさせときましょうときましょう!

“ジェットパックは冒頭だけ!
       サンダーボール作戦は海のやつ”


サンダーボール作戦にジェットパックは一切関係ありません!
昔見た時も「ジェットパックは最初だけなんだ」と思った事を開始5分で思い出しました。この映画メインタイトルを見れば分かる通り海中がフィーチャーされた作品になります

         スァン~ダ ボール♪

<あらすじ>
冒頭、スペクターNo6の葬儀に潜入するボンド。葬儀参列者の女性を宅で待ち伏せし、帰宅したとこをいきなりのグーパン!キャーひどい!と思いきや、そやつは女装したNo6であった。処刑を喰らわし屋敷で追われるボンド、そこで庭にたまたま落ちてたジェットパックで脱出!その後、地方の保養所で療養するボンドは謎の死体を見かける。
一方、スペクターではNo2を中心にとある計画が実行に移されていた。NATOの核兵器搭載爆撃機を奪い、それを元に1週間以内に2億ポンド以上のダイヤを用意しろとイギリスを恐喝してきたのだ。MI6はすぐさまダブルオーメンバーを収集、核兵器を見つけ奪い返すサンダーボール作戦を立案。ボンドは調査のため西インド諸島へと向かうのであった…。はたして、ボンドは核兵器を見つけ出し、スペクターの陰謀を阻止できるのかぁぁぁ!

<感想>
とまぁ、あらすじを聞くと結構おもしろそうなのである。
冒頭の女パンチからジェットパック。保養所で背筋牽引機(昔ジャンプの最後のページの通販で売ってた身長伸びる機の自動版みたいなやつ)のパワーを敵にマックスにされるボンド。グンゴーグンゴーグンゴーグンゴー!と鳴り響く中

「だ、誰か助けてくれぇぇ!」

ボンド初のマジヘルプを聞く事も出来る貴重な場面。
その保養所には怪しさマックスの包帯ぐるぐる巻き男アンジェロもおり、同じく保養所にいたNATO空軍パイロットのダーヴァル将軍をひそかに暗殺し、なり替わる。ダーヴァル将軍になりかわったアンジェロはNATOの核兵器搭載爆撃機に搭乗。他乗組員を殺害し、なんなく爆撃機と2発の核ミサイルを手に入れる。

と、ここまでの30分は割と面白く後半への期待を盛り上げるのだが、ボンドが西インド諸島に派遣されてからというもののまるでパッとしない。今回のボンドガールでもあるドミノは可愛いのではあるが、ダーヴァル将軍の妹であるうえNo6ラルゴの愛人という強引すぎる設定。あとは終始ラルゴ保有の船をずっと調べてはるのであります。ダイヤ受け渡しまでのタイムリミットがあるにもかかわらず、あまり緊張感もなく…。

海でのシーンが多く代り映えしずらいのか、見ててもあんまり気持ちがあがってきません。

そして最終決戦は映画史にも残る、米海軍とスペクター手下による大海中バトル。この部分は非常に見ごたえあります。透き通った海中での決戦、20対20で左右で攻め合うのは今見てもおぉー!となります。手間もさぞかかったでしょう…。見ごたえはあるのですが、コポコポ…コポコポ…と水の音だけで動きもノロノロです。そして、異様に長い闘いは徐々に飽きてきます。

『サンダーボール作戦』を語る上ではその後のボンド史に影響を与えた裁判にも触れねばならぬでしょう。

詳しくはこちらをご覧ください

簡単に言いますと、
原作はイアン・フレミングですが、007を映画化するにあたってケヴィン・マクローリーを含め複数の脚本家で脚本を執筆してたそうですが、ボンド感の違いからマクローリーは降ろされてしまいます。しかし、その本を元に小説化して出版してしまったイアン・フレミング。そりゃおかしいだろとマクローリーは訴えます。そのため、マクローリーが含む脚本家が作り出した「スペクター」とNo1である「ブロフェルド」は“ダイヤモンドは永遠に”以降登場させることができなくなってしまいます。マクローリーは独自に“サンダーボール作戦”のリメイクを制作、後の「ネバーセイ・ネバーアゲイン」となります。 長らく裁判沙汰は続きますが、マクローリーが死去した事によってマクローリーの親族と制作会社イオン・プロの和解が成立。現在は、イオン・プロ事ソニーが買収されたため、第24作で「007/スペクター」が制作する事が出来たという経緯になります。

という事で今回はこれまで!次回は日本が舞台「007二度死ぬ」でお会いしましょう!


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