【シリーズで見よう!】第6作目 女王陛下の007

007シリーズも6作目!情報陛下の007です。
今回からボンドがショーンコネリーから、ジョージ・レイゼンビーになりました。しかし、1作で降板し、次回ダイヤモンドは永遠にでは再びショーンコネリーになるんですが、、、。

今回は、主演が変わる事になったためか、ファンの気持ちをつなぎ留める配慮と、新たなボンド像への挑戦として凝ったストーリーが展開されます。唯一違う主演である事と、異色の話からあまり評判のよくなかった本作ですが、近年それが逆に再評価がされてるようです。


<あらすじ>
ボンドはスペクターのトップブロフェルドを捕らえる作戦ベッドラム作戦を遂行する途中、偶然女性テレサと出会う。MI6に呼び戻されるボンドであったが中々進展がない事から作戦から外されてしまう。逆上し、辞職を申し出るボンド…しかしマネーペニーの計らいで辞職を留まり2週間の休暇を得て、独自にスペクターを追う。スペクターに次ぐ巨大組織であるユニオン・コルスのボスであるドラコと接触するが、実はテレサはドラコの娘であった。以前ボンドと出会った事を知ったドラコはテレサと結婚して欲しいというがボンドは交換条件にスペクターの情報を聞き出す。ボンドは単身アルプスの山荘へと潜入。そこは表向きアレルギー研究所であったが、ブロフェルドが女性に催眠術を施し、殺人ウイルスを世界にまき散らそうとしている秘密基地であった!ボンドは世界を救えるのかぁぁ!

<感想>
主演が違うという事から今まで手をつけなかった女王陛下の007でしたが、、、実におもしろかった。

何と言っても、ボンドガールとの関係が今まで以上に深く語られており、(今のところ)ロシアより愛をこめてのタチアナと並ぶボンドガールとなりました!序盤、じゃじゃ馬娘テレサに落ち着てもらおうと、ボンドに「結婚してやってくれ!」と頼む組織のボス ドラコ。ボンドは任務のために交換条件でブロフェルドの情報を聞き出そうしますが、テレサにそれを見破られます。最初は任務に利用しようとしたボンドとそれを見破る冴えてるテレサ…そんな中2人は惹かれ合います。そこから中盤終わりまでテレサはほとんど出てきません。しかし、後半ボンドが敵に追われ大ピンチに見舞われた時に真っ赤なマスタングで現れるテレサの「乗って!」そこからのカーチェイス!テレサの運転で敵をガンガン撃破していく姿にかっけーーー!テレサ 私も惚れてしまいます。その後ボンドがMI6を辞職してでもテレサとの結婚したいと誓いますが、見てるこちらもすんなり受け入れれる。その後、テレサが囚われボンドは敵基地に救出にいくのですが、任務4テレサ救出6の感じでボンドが活躍するのもホントいい。その後の結婚式でのMI6の面々の幸せに満ちた表情…そしてラスト。
ボンドが結婚するのは後にも先にもこれだけですが、貴重なカードがきちんと活かされた作品となってます。

ただ、ついにブロフェルドとの直接対決となるんですが、ブロフェルドのキャラと作戦がポンコツでちょっとおもろいです。
学者の扮してアルプスの山荘に潜入するボンドですが、何かブロフェルドは伯爵の称号を得て隠居したいらしいのです(多分)よく分かんないんですがw。ここの、山荘では表向きアレルギー研究所という事で世界からアレルギーを持つ女性が集められて治療されています。外部との接触がないため、女性達はモンモンとしておりボンドが来るやいなやボンドの取り合い。来るものこばまず!ボンドが手あたり次第手を出してると…ブロフェルドに存在がばれてしまうのです。
何してんのボンド!
女性達に催眠術をかけて治療という名の洗脳してるブロフェルドですが、深夜になると女性達の部屋に音声が鳴り始めます

「チキンを好きになーれ、チキンを好きになーれ」

放送室みたいなところでブロフェルド自ら各部屋に流す用のテープをセットしてます。おそらく事前にブロフェルド自身が声を吹き込んだもの。「8番のテープ取って」「次、4番のテープ」とデッキにテープを再生するブロフェルド。スペクターの組織のトップとして、本拠地で指示だけしてるイメージのブロフェルドでしたが、スイスの寒い山荘でちまちまちまちま女性達に催眠術をかけてたのです。その脅威の作戦とは、、、山荘で密かに開発された細菌兵器、これは家畜や穀物を全滅させる兵器でそれを女性達に持たせ世界各国でばら撒く。それを、盾に世界を恐喝しようとしている、何とも恐ろしい計画。アレルギーが完治した祝いに女性達に箱が配られます。

「スプレー(細菌兵器)はいつか私が使う場所と時間を支持します

それと、そのコンパクトは無線になってます。毎日0時に指示を出すので必ず携帯していください。あと、普段はアンテナを閉じてコンパクトを閉じて無線だとバレないようにしてください」

と、催眠術でコンパクトの使用についてやたら詳細に支持するブロフェルド。

そして、最後は基地での銃撃戦と、スキーをしながらのバトルです。
007と言うとスキーをしながら戦うイメージが割とありますが、女王陛下がはじめだったんですね、こちらも中々スピーディーで迫力があり見ごたえがあります。ブロフェルドとの最終対決がボブスレーっていうのもおもしろいですね。走行中木に挟まるブロフェルド、死んだと思って放置した結果、最後コルセットを巻いたブロフェルドにボンドは返討ちにされます。ツメがあまいぞボンド!!

と、ボンドガールとの関係と雪上でのバトルがいいだけに、
山荘でのボンドとブロフェルドのところは長い割にパッとしません。巨大組織スペクターとの対決がこじんまりと終結してしまったのは残念でなりませんが、結婚までしてしまう展開は007シリーズ内でも唯一無二なのでやはり外せないものはありますね。主演が違うところでより異色感は否めませんが、是非お勧めしたいと思います。
という訳で次回、再びショーンコネリーのダイヤモンドは永遠に!です

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